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公開番号2024048772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154856
出願日2022-09-28
発明の名称運転者異常予兆検出装置
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G08G 1/16 20060101AFI20240402BHJP(信号)
要約【課題】運転者が運転不能となるより十分に早い段階で、運転者の身体機能の低下を検知し異常状態の判定を早期に確定することが可能な、運転者異常予兆検出装置を提供する。
【解決手段】運転者異常予兆検出装置100は、車両の走行環境情報を取得する車外カメラ21、レーダ22、ナビシステム23、測位システム24と、運転者の視線を検出する車内カメラ32と、走行環境情報と運転者の視線とに基づき、運転者の異常予兆状態を検出するように構成されたコントローラ10とを備え、コントローラは、走行環境情報に基づき、運転者が視認すべき要視認箇所を特定し、運転者の視線に基づき、運転者が要視認箇所を視認したか否かを判定し、運転者が要視認箇所を視認しなかったことに基づき、運転者の異常予兆状態を検出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両を運転する運転者の異常予兆状態を検出する運転者異常予兆検出装置であって、
前記車両の走行環境情報を取得する走行環境情報取得装置と、
前記運転者の視線を検出する視線検出装置と、
前記走行環境情報と前記運転者の視線とに基づき、前記運転者の異常予兆状態を検出するように構成されたコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記走行環境情報に基づき、前記運転者が視認すべき要視認箇所を特定し、
前記運転者の視線に基づき、前記運転者が前記要視認箇所を視認したか否かを判定し、
前記運転者が前記要視認箇所を視認しなかったことに基づき、前記運転者の異常予兆状態を検出するように構成されている、
運転者異常予兆検出装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記運転者の視線が前記要視認箇所を含む所定範囲内に向けられている場合に、前記運転者が当該要視認箇所を視認したと判定し、
前記運転者が視認しなかった前記要視認箇所の数に基づき、前記運転者の異常予兆状態を検出するように構成されている、
請求項1に記載の運転者異常予兆検出装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記要視認箇所の総数に対する、前記運転者が視認しなかった前記要視認箇所の数の割合が所定値以上の場合に、前記運転者の異常予兆状態を検出するように構成されている、
請求項2に記載の運転者異常予兆検出装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記運転者の視線と、前記運転者が視認しなかった前記要視認箇所との距離に基づき、前記運転者が視認可能な有効視野の広さを推定し、
推定した前記有効視野の広さが所定値未満である場合に、前記運転者の異常予兆状態を検出するように構成されている、
請求項1に記載の運転者異常予兆検出装置。
【請求項5】
さらに、前記運転者に情報を出力する情報出力装置を備え、
前記コントローラは、前記運転者の異常予兆状態を検出した場合、前記運転者の視線を前記要視認箇所へ誘導する情報を前記情報出力装置により出力させるように構成されている、
請求項1から4の何れか1項に記載の運転者異常予兆検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両運転中に運転者の異常予兆状態を検出するための運転者異常予兆検出装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転者の異常を検出する運転者状態検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置では、車両の運転者のサッケード(運転者が意図的に視線を移動させる跳躍性眼球運動)の振幅や頻度を検出すると共に、車両の外部環境において運転者が走行中に確認すべき注意箇所が多くなるに連れて高くなるような注意度を検出し、注意度の高さと運転者のサッケードの振幅や頻度とに基づいて、運転者の異常を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-077136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、軽度の疾患や加齢等により運転者の注意機能が少し下がっているものの運転可能な状態、即ち運転が困難な異常状態に至る前の異常予兆状態では、異常の無い状態と比較して運転者のサッケードの振幅や頻度に明らかな差異が現れないので、上述したような従来の技術では異常予兆状態を検出することができない。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、運転者が運転困難な異常状態となるより十分に早い段階で、運転者の異常予兆状態を検出することが可能な、運転者異常予兆検出装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、車両を運転する運転者の異常予兆状態を検出する運転者異常予兆検出装置であって、車両の走行環境情報を取得する走行環境情報取得装置と、運転者の視線を検出する視線検出装置と、走行環境情報と運転者の視線とに基づき、運転者の異常予兆状態を検出するように構成されたコントローラと、を備え、コントローラは、走行環境情報に基づき、運転者が視認すべき要視認箇所を特定し、運転者の視線に基づき、運転者が要視認箇所を視認したか否かを判定し、運転者が要視認箇所を視認しなかったことに基づき、運転者の異常予兆状態を検出するように構成されている。
【0007】
このように構成された本発明によれば、コントローラは、走行環境情報に基づき、運転者が視認すべき要視認箇所を特定し、運転者の視線に基づき、運転者が要視認箇所を視認したか否かを判定し、運転者が要視認箇所を視認しなかったことに基づき、運転者の異常予兆状態を検出するので、運転者の注意機能の低下の初期段階における配分的注意機能の低下や有効視野の縮小に起因して、運転者が要視認箇所を視認できなかったことを利用して異常予兆状態を検出することができる。これにより、例えば運転者のサッケードの振幅や頻度に明らかな差異が現れないような、運転者が運転の困難な異常状態に至る前の十分に早い段階において、運転者の異常予兆状態を検出することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、コントローラは、運転者の視線が要視認箇所を含む所定範囲内に向けられている場合に、運転者が当該要視認箇所を視認したと判定し、運転者が視認しなかった要視認箇所の数に基づき、運転者の異常予兆状態を検出するように構成されている。
【0009】
このように構成された本発明によれば、運転者が視線を向けなかった要視認箇所の数に基づき、運転者の異常予兆状態を検出するので、注意機能の低下の初期段階において、配分的注意機能の低下により、運転者が複数の要視認箇所を同時に視認できなくなり、要視認箇所の見落としが発生し始めたときに、要視認箇所の見落としがどの程度発生しているのかに基づき、異常予兆状態を検出することができる。これにより、運転者が運転の困難な異常状態に至る前の十分に早い段階において、運転者の異常予兆状態を適切に検出することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、コントローラは、要視認箇所の総数に対する、運転者が視認しなかった要視認箇所の数の割合が所定値以上の場合に、運転者の異常予兆状態を検出するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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