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公開番号2024047743
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153404
出願日2022-09-27
発明の名称電動パワーステアリング装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B62D 5/04 20060101AFI20240401BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】より小型化される電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置は、アシストピニオン軸と、ウォームホイールと、ウォームシャフトと、ボルトと、アシストピニオン軸収容部と、ウォームシャフト収容部と、アシストピニオン軸収容部に設けられる第1取付部と、ウォームシャフト収容部に設けられる第3取付部と、を備える。第1取付部にボルトの大径部が当接し且つ第3取付部の雌ねじ部にボルトの雄ねじ部が噛み合った状態で第3取付部が第1取付部にボルトを介して取り付けられる。第1方向から見て、ボルトの大径部の少なくとも一部がウォームシャフト収容部と重なる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に延び、且つ、第1方向の一方側の外周にラック軸のラック歯と噛み合うピニオン歯が設けられるアシストピニオン軸と、
前記アシストピニオン軸における第1方向の他方側に取り付けられ、且つ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、
前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、前記ウォームホイールに対して第1方向に交差する第2方向の一方側に配置され、且つ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、
頭部を含む大径部と当該大径部の最大径よりも径が小さい雄ねじ部とを有し、前記大径部が第1方向の一方側に配置され前記雄ねじ部が第1方向の他方側に配置された状態で、第1方向に沿って延びる複数のボルトと、
前記アシストピニオン軸を収容し且つ第1方向の他方側に第1取付部および第2取付部が設けられるアシストピニオン軸収容部と、前記ウォームホイールを収容し且つ前記アシストピニオン軸収容部の第1方向の他方側に配置されるウォームホイール収容部と、当該ウォームホイール収容部に対して第2方向の一方側に配置され且つ前記ウォームシャフトを収容するウォームシャフト収容部と、前記ウォームシャフト収容部に設けられ且つ前記第1取付部に前記ボルトを介して取り付けられる第3取付部と、前記ウォームホイール収容部に設けられ且つ前記第2取付部に前記ボルトを介して取り付けられる第4取付部と、を含むハウジングと、
を備え、
前記第1取付部には、前記ボルトの前記雄ねじ部が貫通可能な貫通孔が設けられ、前記第3取付部には、前記ボルトの前記雄ねじ部が噛み合う雌ねじ部が設けられ、
前記第1取付部に前記ボルトの前記大径部が当接し且つ前記第3取付部の前記雌ねじ部に前記ボルトの前記雄ねじ部が噛み合った状態で前記第3取付部が前記第1取付部に前記ボルトを介して取り付けられ、
第1方向から見て、
前記ボルトの前記大径部の少なくとも一部が前記ウォームシャフト収容部と重なる、
電動パワーステアリング装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第3取付部は、第2方向の一方側に突き出る第1フランジを含み、
当該第1フランジに前記雌ねじ部が設けられ、
第1方向から見て、
前記ボルトの前記大径部の一部が前記ウォームシャフト収容部と重なる、
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項3】
前記雌ねじ部は、前記第1フランジを第1方向に貫通する、
請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項4】
第1方向から見て、
前記ボルトの前記大径部の全部が前記ウォームシャフト収容部と重なる、
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項5】
前記第4取付部は、第2フランジを含み、当該第2フランジには、前記ボルトの前記雄ねじ部が噛み合う雌ねじ部が設けられ、
前記第2取付部は、前記第2フランジに対して第1方向の他方側に対向配置される第3フランジを含み、当該第3フランジには、前記ボルトの前記雄ねじ部が貫通可能な貫通孔が設けられ、
前記第3フランジに前記ボルトの前記大径部が当接し且つ前記第2フランジの前記雌ねじ部に前記ボルトの前記雄ねじ部が噛み合った状態で前記第2フランジが前記第3フランジに前記ボルトを介して取り付けられる、
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項6】
前記アシストピニオン軸に対して第2方向の他方側に前記ラック軸が設けられ、当該ラック軸に対して第2方向の他方側に、前記ラック軸を前記アシストピニオン軸に向けて押すラックガイドが設けられ、
前記ラック軸は、第1方向および第2方向に交差する第3方向に延び、前記ラックガイドは、第2方向の他方側に向けて突出し、
前記ハウジングは、第1方向から見て、
第3方向に延び且つ前記ラック軸を収容するラック軸収容部と、当該ラック軸収容部から第2方向の他方側に突出し且つ前記ラックガイドを収容するラックガイド収容部と、を含み、
前記第2フランジおよび前記第3フランジは、
第1方向から見て、
前記ラック軸収容部と前記ラックガイド収容部とが交差する隅部に位置する、
請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項7】
前記ボルトの前記大径部は、前記頭部と、当該頭部よりも径が大きいワッシャーと、を含む、
請求項1から6のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動パワーステアリング装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の電動パワーステアリング装置は、ラック軸と、ピニオン軸と、ウォームホイールと、ウォームシャフトと、ハウジングと、を備える。具体的には、ピニオン軸の中心軸の軸方向の一端部にピニオン歯が設けられ、当該ピニオン歯がラック軸のラック歯に噛み合う。ピニオンシャフトの軸方向の他端部にウォームホイールが取り付けられ、ウォームホイールはウォームシャフトに噛み合う。ウォームシャフトは、モータの出力軸に回転可能に取り付けられる。
【0003】
ハウジングは、ピニオン軸を収容するピニオン軸収容部と、ウォームホイールを収容するウォームホイール収容部と、ウォームシャフトを収容するウォームシャフト収容部と、を備える。ピニオン軸収容部の上側に、ウォームホイール収容部およびウォームシャフト収容部が配置される。ウォームシャフト収容部のフランジとピニオン軸収容部のフランジとをボルトを介して締結している。具体的には、ウォームシャフト収容部のフランジに貫通孔を設け、ピニオン軸収容部のフランジに雌ねじ部を設ける。ボルトの頭部が上側で雄ねじ部が下側の状態になるように配置し、ボルトの雄ねじ部が、ピニオン軸収容部のフランジに雌ねじ部に噛み合い、ボルトの頭部がウォームシャフト収容部のフランジの上面に当接する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-271913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウォームシャフト収容部のフランジは、ウォームシャフト収容部の側面の下端から側方に向けて突出している。ここで、ボルトの頭部とウォームシャフト収容部の側面との干渉を避けるため、例えば、ボルトの位置をウォームシャフト収容部の側面から遠ざけるか、ボルトの頭がウォームシャフト収容部の側面と干渉しない位置までウォームシャフト収容部のフランジの高さを高くする必要がある。具体的には、特許文献1では、図3に示すように、ボルト53は、ウォームシャフト収容部のフランジに相当する取付ボス部32fの貫通孔に挿通され、且つ、ボルト53の雄ねじ部がピニオン軸収容部のフランジの雌ねじ部に噛み合うことによって、ウォームシャフト収容部をピニオン軸収容部に固定している。ここで、取付ボス部32fの高さをウォームシャフトの高さより高い位置に配置することで、ボルト53の頭がウォームシャフト収容部の側面に干渉しないようにしている。以上説明した特許文献1のように、ウォームシャフト収容部のフランジに形成された貫通孔にボルトを挿通して、ピニオン軸収容部のフランジの雌ねじにボルトの雄ねじ部を締め込み、ウォームシャフト収容部をピニオン軸収容部に固定する場合、フランジが大きくなり、ひいては、電動パワーステアリング装置が大型化する可能性がある。
【0006】
本開示は、前述の課題に鑑みてなされたものであって、より小型化される電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、一態様に係る電動パワーステアリング装置は、第1方向に延び、且つ、第1方向の一方側の外周にラック軸のラック歯と噛み合うピニオン歯が設けられるアシストピニオン軸と、前記アシストピニオン軸における第1方向の他方側に取り付けられ、且つ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、前記ウォームホイールに対して第1方向に交差する第2方向の一方側に配置され、且つ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、頭部を含む大径部と当該大径部の最大径よりも径が小さい雄ねじ部とを有し、前記大径部が第1方向の一方側に配置され前記雄ねじ部が第1方向の他方側に配置された状態で、第1方向に沿って延びる複数のボルトと、前記アシストピニオン軸を収容し且つ第1方向の他方側に第1取付部および第2取付部が設けられるアシストピニオン軸収容部と、前記ウォームホイールを収容し且つ前記アシストピニオン軸収容部の第1方向の他方側に配置されるウォームホイール収容部と、当該ウォームホイール収容部に対して第2方向の一方側に配置され且つ前記ウォームシャフトを収容するウォームシャフト収容部と、前記ウォームシャフト収容部に設けられ且つ前記第1取付部に前記ボルトを介して取り付けられる第3取付部と、前記ウォームホイール収容部に設けられ且つ前記第2取付部に前記ボルトを介して取り付けられる第4取付部と、を含むハウジングと、を備え、前記第1取付部には、前記ボルトの前記雄ねじ部が貫通可能な貫通孔が設けられ、前記第3取付部には、前記ボルトの前記雄ねじ部が噛み合う雌ねじ部が設けられ、前記第1取付部に前記ボルトの前記大径部が当接し且つ前記第3取付部の前記雌ねじ部に前記ボルトの前記雄ねじ部が噛み合った状態で前記第3取付部が前記第1取付部に前記ボルトを介して取り付けられ、第1方向から見て、前記ボルトの前記大径部の少なくとも一部が前記ウォームシャフト収容部と重なる。なお、同様の態様として、前記第3取付部は、第2方向の一方側に突き出る第1フランジを含み、当該第1フランジに前記雌ねじ部が設けられ、第1方向から見て、前記ボルトの前記大径部の一部が前記ウォームシャフト収容部と重なる。
【0008】
前述したように、特許文献1では、ボルトの頭部が上側で雄ねじ部が下側に位置した状態で、ウォームシャフト収容部のフランジとピニオン軸収容部のフランジとを締結する。ボルトの頭部とウォームシャフト収容部の側面との干渉を避けるため、ボルトの位置をウォームシャフト収容部の側面から遠ざける必要がある。このため、フランジが大きくなり、ひいては、電動パワーステアリング装置が大型化する可能性がある。
【0009】
これに対して、本開示では、引用文献1に対してボルトの上下を反対側に配置している。即ち、ボルトの大径部が下側(第1方向の一方側)で雄ねじ部が上側(第1方向の他方側)に位置した状態で、ウォームシャフト収容部に設けた第3取付部と、アシストピニオン軸収容部に設けた第1取付部と、を締結する。さらに、第1方向から見て、ボルトの大径部の少なくとも一部がウォームシャフト収容部と重なる。
【0010】
従って、第3取付部および第1取付部を特許文献1のフランジよりも小さくしながら、ボルトの頭部とウォームシャフト収容部の壁面が干渉することを防止でき、ひいては、より小型化される電動パワーステアリング装置を提供することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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