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公開番号2024055480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162435
出願日2022-10-07
発明の名称電動アクチュエータ
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F16H 25/24 20060101AFI20240411BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ナットの軸方向の大型化を回避できる電動アクチュエータを提供する。
【解決手段】本開示の電動アクチュエータは、ハウジングと、ハウジングに回転自在に支持されたねじ軸と、ねじ軸に貫通され、ねじ軸と平行な軸方向に移動可能なナットと、ねじ軸とナットの間に配置される複数のボールと、軸方向の一方である第1方向にナットに押圧されるピストンと、ナットの外周側に嵌合する環状のフランジ部材と、を備える。ナットは、筒状のナット本体と、ナット本体の内周面に設けられた複数の内周軌道面及び複数のS字溝面と、ナット本体の外周面の一部であり、フランジ部材の内周側に配置される嵌合面と、を有する。複数のS字溝面のうち少なくとも1つは、嵌合面に対し径方向内側に配置される。フランジ部材の内周面とナットの嵌合面とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに回転自在に支持されたねじ軸と、
前記ねじ軸に貫通され、前記ねじ軸と平行な軸方向に移動可能なナットと、
前記ねじ軸と前記ナットの間に配置される複数のボールと、
前記軸方向の一方である第1方向に前記ナットに押圧されるピストンと、
前記ナットの外周側に嵌合する環状のフランジ部材と、
を備え、
前記ナットは、
筒状のナット本体と、
前記ナット本体の内周面に設けられた複数の内周軌道面及び複数のS字溝面と、
前記ナット本体の外周面の一部であり、前記フランジ部材の内周側に配置される嵌合面と、
を有し、
複数の前記S字溝面のうち少なくとも1つは、前記嵌合面に対し径方向内側に配置され、
前記フランジ部材の前記内周面と前記ナットの前記嵌合面とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている
電動アクチュエータ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ハウジングと前記フランジ部材の外周部とには、相対回転不能かつ前記軸方向に移動可能なガイド部が設けられている
請求項1に記載の電動アクチュエータ。
【請求項3】
前記回り止め部は、
前記嵌合面に設けられた雄スプライン部と、
前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雌スプライン部と、
を有している
請求項2に記載の電動アクチュエータ。
【請求項4】
前記回り止め部は、
前記嵌合面に設けられた雄セレーション部と、
前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雄セレーション部と、
を有している
請求項2に記載の電動アクチュエータ。
【請求項5】
前記フランジ部材は、前記ナットの前記嵌合面に対し、隙間嵌めされている
請求項1に記載の電動アクチュエータ。
【請求項6】
前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向外側に突出する環状の規制部を有し、
前記規制部は、前記第1方向と反対方向の第2方向から前記フランジ部材に当接している
請求項1に記載の電動アクチュエータ。
【請求項7】
前記規制部は、前記ナット本体と同一材料で形成され、前記ナット本体と一体となっている
請求項6に記載の電動アクチュエータ。
【請求項8】
前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向内側に窪む環状の溝部を有し、
前記規制部は、前記溝部に径方向内側の一部が入り込み、径方向外側の部分が前記ナット本体の外周面よりも径方向外側に突出している止め輪である
請求項6に記載の電動アクチュエータ。
【請求項9】
前記ナットは、前記第1方向を向く押圧面を有し、
前記ピストンは、
前記ナットに対し前記第1方向に配置されるピストン本体と、
前記ピストン本体から、前記第1方向と反対方向である第2方向に延びる筒状の拡張部と、
を有し、
前記ピストン本体における前記第2方向の端面は、前記ナットの前記押圧面と当接し、
前記拡張部は、前記ナットの外周面に嵌合している
請求項1に記載の電動アクチュエータ。
【請求項10】
前記拡張部は、前記ナットの外周面に対し、隙間嵌めされている
請求項9に記載の電動アクチュエータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動アクチュエータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電動アクチュエータは、モータで生成された回転運動をピストンの直線運動に変換するため、ボールねじ装置を備えている。このようなボールねじ装置は、ねじ軸と、ねじ軸に貫通されるナットと、ねじ軸とナットの間に配置される複数のボールと、を備えている。ねじ軸の外周面には、外周軌道面が設けられている。ナットの内周面には、外周軌道面に対向する内周軌道面が設けられている。外周軌道面と内周軌道面との間は、螺旋状の軌道を成している。この軌道に、複数のボールが配置される。また、ボールねじ装置は、ボールを循環させる循環部を備えている。循環部の一例として、ナットの内周面に成形されたS字溝面が挙げられる。このS字溝面によれば、1リードを移動したボールを1リード分戻すことができる。また、下記特許文献に示すように、ナットは、径方向外側に突出するフランジを有している場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第003208164号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、鍛造によりナットの内周面にS字溝面を成形する場合、径方向外側にフランジがあると、ナットの肉部が径方向外側に逃げ難く、S字溝面を成形し難い。このような理由から、フランジに対し、S字溝面を軸方向にずらして成形している。一方で、フランジの径方向内側にS字溝面及び内周軌道面が設けられていないため、ナットが軸方向に大型化する、という課題が生じている。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、ナットの軸方向の大型化を回避できる電動アクチュエータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る電動アクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに回転自在に支持されたねじ軸と、前記ねじ軸に貫通され、前記ねじ軸と平行な軸方向に移動可能なナットと、前記ねじ軸と前記ナットの間に配置される複数のボールと、前記軸方向の一方である第1方向に前記ナットに押圧されるピストンと、前記ナットの外周側に嵌合する環状のフランジ部材と、を備えている。前記ナットは、筒状のナット本体と、前記ナット本体の内周面に設けられた複数の内周軌道面及び複数のS字溝面と、前記ナット本体の外周面の一部であり、前記フランジ部材の内周側に配置される嵌合面と、を有している。複数の前記S字溝面のうち少なくとも1つは、前記嵌合面に対し径方向内側に配置されている。前記フランジ部材の前記内周面と前記ナットの前記嵌合面とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている。
【0007】
本開示によれば、ナットとフランジ部材が別体である。つまり、ナットはフランジを有していない。このため、ナット本体であって嵌合面(フランジ部材)の径方向内側に、S字溝面を成形できる。これにより、ナットの軸方向の大型化が回避される。
【0008】
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記ハウジングと前記フランジ部材の外周部とには、相対回転不能かつ前記軸方向に移動可能なガイド部が設けられている。
【0009】
前記構成によれば、フランジ部材は、回転不能かつ軸方向に移動可能にハウジングに支持される。
【0010】
前記する電動アクチュエータの前記回り止め部は、前記嵌合面に設けられた雄スプライン部と、前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雌スプライン部と、を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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