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公開番号2024052177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158718
出願日2022-09-30
発明の名称転動装置の診断方法、診断装置、およびプログラム
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G01M 13/04 20190101AFI20240404BHJP(測定;試験)
要約【課題】従来よりも精度良く転動装置内部の潤滑状態を診断することと可能とする。
【解決手段】転動体と、前記転動体の周辺部材とを備える転動装置の診断方法であって、前記転動体と前記周辺部材とから構成される電気回路に交流電圧を印加し、前記交流電圧の印加時の前記電気回路のインピーダンスおよび位相角を測定し、前記測定されたインピーダンスおよび前記測定された位相角を、前記電気回路内の配線成分による抵抗およびリアクタンスに対応して規定されたキルヒホッフ則の解に基づく補正式を用いて補正し、前記補正されたインピーダンスおよび前記補正された位相角に基づき、前記周辺部材と前記転動体の間における潤滑膜厚さおよび金属接触割合を算出する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
転動体と、前記転動体の周辺部材とを備える転動装置の診断方法であって、
前記転動体と前記周辺部材とから構成される電気回路に交流電圧を印加し、
前記交流電圧の印加時の前記電気回路のインピーダンスおよび位相角を測定し、
前記測定されたインピーダンスおよび前記測定された位相角を、前記電気回路内の配線成分による抵抗およびリアクタンスに対応して規定されたキルヒホッフ則の解に基づく補正式を用いて補正し、
前記補正されたインピーダンスおよび前記補正された位相角に基づき、前記周辺部材と前記転動体の間における潤滑膜厚さおよび金属接触割合を算出する、
転動装置の診断方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記補正式は、
JPEG
2024052177000007.jpg
38
83
θ

:補正後の位相角


:補正後のインピーダンス


:配線成分による抵抗


:配線成分によるリアクタンス
θ:測定された位相角
ω:交流電圧の角周波数
にて規定される、請求項1に記載の診断方法。
【請求項3】
転動体と、前記転動体の周辺部材とを備える転動装置の診断装置であって、
前記転動体と前記周辺部材とから構成される電気回路に交流電圧が印加された際の前記電気回路のインピーダンスおよび位相角を取得する取得部と、
前記取得されたインピーダンスおよび前記取得された位相角を、前記電気回路内の配線成分による抵抗およびリアクタンスに対応して規定されたキルヒホッフ則の解に基づく補正式を用いて補正する補正部と、
前記補正されたインピーダンスおよび前記補正された位相角に基づき、前記周辺部材と前記転動体の間における潤滑膜厚さおよび金属接触割合を算出する算出部と、
を有する転動装置の診断装置。
【請求項4】
コンピュータに、
転動装置内の転動体と前記転動体の周辺部材とから構成される電気回路に交流電圧が印加された際の前記電気回路のインピーダンスおよび位相角を取得する取得部、
前記取得されたインピーダンスおよび前記取得された位相角を、前記電気回路内の配線成分による抵抗およびリアクタンスに対応して規定されたキルヒホッフ則の解に基づく補正式を用いて補正する補正部、
前記補正されたインピーダンスおよび前記補正された位相角に基づき、前記周辺部材と前記転動体の間における潤滑膜厚さおよび金属接触割合を算出する算出部、
として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転動装置の診断方法、診断装置、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
軸受の如き転動装置は、自動車、各種産業機械など幅広い産業分野にて利用されている。転動装置の内部の潤滑状態を把握することは、機械の円滑な動作、転動装置の寿命の確保などの観点から極めて重要な事項であり、適切に把握することにより、各種潤滑剤(油、グリースなど)の供給や転動装置の交換等のメンテナンスを、過不足無く最適な時期に行うことができる。しかしながら、潤滑状態を直接目視により観察することは困難であるため、転動装置の診断方法として、振動、音、油膜状態をモニタリングする方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、転動装置内部の潤滑状態を診断するための方法として、転動装置に交流電源を印加してインピーダンスと位相角を測定し、潤滑膜厚さと金属接触割合を算出する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6380720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の方法により潤滑膜厚さと金属接触割合を算出することが可能である。一方、特許文献1の方法では、診断対象となる転動装置の回転速度が低速である場合など、潤滑膜厚さが一定の値を下回ると想定される条件下では、測定精度が低下しうるという課題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑み、従来よりも精度良く転動装置内部の潤滑状態を診断する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。すなわち、転動体と、前記転動体の周辺部材とを備える転動装置の診断方法であって、
前記転動体と前記周辺部材とから構成される電気回路に交流電圧を印加し、
前記交流電圧の印加時の前記電気回路のインピーダンスおよび位相角を測定し、
前記測定されたインピーダンスおよび前記測定された位相角を、前記電気回路内の配線成分による抵抗およびリアクタンスに対応して規定されたキルヒホッフ則の解に基づく補正式を用いて補正し、
前記補正されたインピーダンスおよび前記補正された位相角に基づき、前記周辺部材と前記転動体の間における潤滑膜厚さおよび金属接触割合を算出する。
【0008】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、転動体と、前記転動体の周辺部材とを備える転動装置の診断装置であって、
前記転動体と前記周辺部材とから構成される電気回路に交流電圧が印加された際の前記電気回路のインピーダンスおよび位相角を取得する取得部と、
前記取得されたインピーダンスおよび前記取得された位相角を、前記電気回路内の配線成分による抵抗およびリアクタンスに対応して規定されたキルヒホッフ則の解に基づく補正式を用いて補正する補正部と、
前記補正されたインピーダンスおよび前記補正された位相角に基づき、前記周辺部材と前記転動体の間における潤滑膜厚さおよび金属接触割合を算出する算出部と、
を有する。
【0009】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、プログラムであって、
コンピュータに、
転動装置内の転動体と前記転動体の周辺部材とから構成される電気回路に交流電圧が印加された際の前記電気回路のインピーダンスおよび位相角を取得する取得部、
前記取得されたインピーダンスおよび前記取得された位相角を、前記電気回路内の配線成分による抵抗およびリアクタンスに対応して規定されたキルヒホッフ則の解に基づく補正式を用いて補正する補正部、
前記補正されたインピーダンスおよび前記補正された位相角に基づき、前記周辺部材と前記転動体の間における潤滑膜厚さおよび金属接触割合を算出する算出部、
として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来よりも精度良く転動装置内部の潤滑状態を診断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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