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公開番号2024053248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159363
出願日2022-10-03
発明の名称ボールねじ装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F16H 25/24 20060101AFI20240408BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】耐抜け荷重値のばらつきを小さく抑え、ピストンが抜け難いボールねじ装置を提供する。
【解決手段】本開示のボールねじ装置は、ねじ軸と、ナットと、複数のボールと、ピストンを構成する部品であり、ナットに対し軸方向の一方に配置される筒状体と、を備え、ナットは、軸方向の一方を向く端面と、筒状体の内部に挿入される挿入部と、挿入部の外周面に設けられた凹面を有し、筒状体は、内部に挿入部が挿入され、挿入部に嵌合する嵌合部と、嵌合部よりも径方向内側に突出し、凹面に入り込む加締め部と、を有し、凹面は、挿入部の外周面よりも小径であり、軸方向に切った断面形状が軸方向に延びる小径面と、小径面の軸方向の一方の端部から拡径しながら軸方向の一方に延びる傾斜面と、を有し、加締め部は、傾斜面に沿って延在する傾斜壁部と、小径面に沿って延在する直線壁部と、を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ねじ軸と、
前記ねじ軸に貫通されるナットと、
前記ねじ軸と前記ナットとの間に配置される複数のボールと、
ピストンを構成する部品であり、前記ねじ軸と平行な軸方向に延在し、前記ナットに対し前記軸方向の一方に配置される筒状体と、
を備え、
前記ナットは、
前記軸方向の一方を向く端面と、
前記端面から前記軸方向の一方に突出し、前記筒状体の内部に挿入される挿入部と、
前記挿入部の外周面に設けられ、径方向内側に窪む凹面と、
を有し、
前記筒状体は、
内部に前記挿入部が挿入され、前記挿入部に嵌合する嵌合部と、
前記嵌合部よりも径方向内側に突出し、前記凹面に入り込む加締め部と、
を有し、
前記凹面は、
前記挿入部の外周面よりも小径であり、前記軸方向に切った断面形状が前記軸方向に延びる小径面と、
前記小径面の前記軸方向の一方の端部から拡径しながら前記軸方向の一方に延びる傾斜面と、
を有し、
前記加締め部は、
前記傾斜面に沿って延在する傾斜壁部と、
前記小径面に沿って延在する直線壁部と、
を有している
ボールねじ装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記挿入部は、互いに周方向に離隔して配置され、外周面に前記凹面が設けられた複数の突起部により構成され、
周方向に隣り合う2つの前記突起部の間に、切り欠きが設けられ、
前記嵌合部は、
互いに周方向に離隔して配置され、前記突起部の外周側を覆い、前記加締め部が設けられた複数の大径壁部と、
前記切り欠きに配置され、前記大径壁部よりも小径となっている複数の小径壁部と、
前記大径壁部の前記周方向の端部から径方向内側に延び、径方向内側の端部が前記小径壁部の周方向の端部に接続する複数の径方向壁部と、
を有し、
前記径方向壁部は、前記突起部に対し前記周方向から当接している
請求項1に記載のボールねじ装置。
【請求項3】
前記加締め部は、前記大径壁部の周方向の中央部に配置され、
前記凹面の周方向の長さは、前記加締め部の周方向の長さよりも長い
請求項2に記載のボールねじ装置。
【請求項4】
前記筒状体は、前記嵌合部よりも前記軸方向の一方に配置され、外周面がハウジングの内周面と対向する筒部本体を有し、
前記筒状体に前記加締め部を形成する前において、前記筒部本体の断面形状と前記嵌合部の断面形状は、同一形状となっており、
前記筒状体は、前記小径壁部と、前記小径壁部の周方向の端部に接続する2つの前記径方向壁部と、により囲まれ、前径方向外側に開口する摺動溝を有し、
前記摺動溝には、前記ハウジングの内周面から突出するガイドが挿入される
請求項2又は請求項3に記載のボールねじ装置。
【請求項5】
前記挿入部の外周面は、
前記凹面よりも前記軸方向の一方に配置された先端側外周面と、
前記凹面よりも前記軸方向の他方に配置された基部側外周面と、
を有している
請求項1に記載のボールねじ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ボールねじ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
回転運動を直線運動に変換する装置として、ボールねじ装置が挙げられる。ボールねじ装置は、下記特許文献1に示すように、ねじ軸と、ねじ軸に貫通されるナットと、ねじ軸とナットの間に配置される複数のボールと、を備える。
【0003】
ボールねじ装置では、ナットに部品が取り付けられることがある。また、ナットに部品を固定する方法として加締めが挙げられる。下記特許文献1では、加締めにより、ナットにスリーブを固定している。詳細に説明すると、下記特許文献1では、治具の先端をスリーブに当て治具を打撃している。これにより、スリーブの一部が径方向内側に変形し、ナットの溝に入り込む。そして、変形した部分が溝に引っ掛かり、スリーブがナットから抜け難くなる。また、ねじ軸が回転運動を行う場合、直線運動を行うナットに、ピストンが取り付けられることがある。そして、ナットにピストンを固定する方法として、加締めが採用される場合がある。以下、加締められて変形した部分を加締め部を称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-210997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ピストンには、ナットから離れる方向の荷重(以下、抜け荷重と称する)が作用する。よって、ピストンがナットから抜けることなく耐えることができる閾値(以下、耐抜け荷重値)を、予め設定された許容値よりも大きくなるようにする必要がある。しかしながら、加締めによれば、加締め部毎に形状を一定とすることが難しく、耐抜け荷重値のばらつきが大きい。よって、許容値未満の抜け荷重によりピストンが脱落する可能性がある。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、耐抜け荷重値のばらつきを小さく抑え、ピストンが抜け難いボールねじ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係るボールねじ装置は、ねじ軸と、前記ねじ軸に貫通されるナットと、前記ねじ軸と前記ナットとの間に配置される複数のボールと、ピストンを構成する部品であり、前記ねじ軸と平行な軸方向に延在し、前記ナットに対し前記軸方向の一方に配置される筒状体と、を備えている。前記ナットは、前記軸方向の一方を向く端面と、前記端面から前記軸方向の一方に突出し、前記筒状体の内部に挿入される挿入部と、前記挿入部の外周面に設けられ、径方向内側に窪む凹面と、を有している。前記筒状体は、内部に前記挿入部が挿入され、前記挿入部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部よりも径方向内側に突出し、前記凹面に入り込む加締め部と、を有している。前記凹面は、前記挿入部の外周面よりも小径であり、前記軸方向に切った断面形状が前記軸方向に延びる小径面と、前記小径面の前記軸方向の一方の端部から拡径しながら前記軸方向の一方に延びる傾斜面と、を有している。前記加締め部は、前記傾斜面に沿って延在する傾斜壁部と、前記小径面に沿って延在する直線壁部と、を有している。
【0008】
従来技術の加締め部は、凹面の内部に入り込んでいるものの、凹面に沿った形状となっていない。つまり、加締め部の形状が一定化していないため、耐抜け荷重値のばらつきが大きい。一方で、本開示の凹面は、傾斜面を有している。この傾斜面は、径方向外側を向き、嵌合部と対向している。よって、加締められた嵌合部の一部は、傾斜面に押し付けられ、傾斜面に沿った形状となる。また、傾斜面により、凹面の軸方向の幅は、径方向外側に向かうにつれて長い。このため、治具が凹面の奥の方まで確実に進入する。よって、加締められた嵌合部の一部は、小径面に押し付けられ、小径面に沿った形状となる。以上から、本開示によれば、傾斜面及び小径面に沿った加締め部が確実に形成される。よって、加締め部毎の形状が一定化し、耐抜け荷重値のばらつきが小さく抑えられる。
【0009】
また、前記するボールねじ装置において、前記挿入部は、互いに周方向に離隔して配置され、外周面に前記凹面が設けられた複数の突起部により構成されている。周方向に隣り合う2つの前記突起部の間に、切り欠きが設けられている。前記嵌合部は、互いに周方向に離隔して配置され、前記突起部の外周側を覆い、前記加締め部が設けられた複数の大径壁部と、前記切り欠きに配置され、前記大径壁部よりも小径となっている複数の小径壁部と、前記大径壁部の前記周方向の端部から径方向内側に延び、径方向内側の端部が前記小径壁部の周方向の端部に接続する複数の径方向壁部と、を有している。前記径方向壁部は、前記突起部に対し前記周方向から当接している。
【0010】
前記構成によれば、ナットと筒状体との相対回転が規制される。
(【0011】以降は省略されています)

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