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公開番号2024051993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158415
出願日2022-09-30
発明の名称ハブユニット軸受
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20240404BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ハブユニット軸受に設けた磁気エンコーダの識別性が高く、磁気エンコーダの識別に使用される塗料の劣化を抑えることのできるハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】内周面に複列の軌道面が形成された外方部材と、外周面に複列の軌道面が形成された内方部材と、外方部材の前記複列の軌道面と、内方部材の前記複列の軌道面と、の間に配置される複数の転動体と、外方部材と内方部材との間の軸受内部空間のインボード側を塞ぐシール部材と、シール部材のインボード側の側面に設けられる円環状の磁気エンコーダと、を備えるハブユニット軸受において、磁気エンコーダは、内径側に凹部を有し、前記凹部は、接着剤を着色した接着塗料により着色された。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に複列の軌道面が形成された外方部材と、
外周面に複列の軌道面が形成された内方部材と、
前記外方部材の前記複列の軌道面と、前記内方部材の前記複列の軌道面と、の間に配置される複数の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材との間の軸受内部空間のインボード側を塞ぐシール部材と、
前記シール部材のインボード側の側面に設けられる円環状の磁気エンコーダと、
を備えるハブユニット軸受において、
前記磁気エンコーダは、内径側に凹部を有し、前記凹部は、接着剤を着色した接着塗料により着色された
ことを特徴とするハブユニット軸受。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記磁気エンコーダは、前記凹部を内径に沿って複数並べることによりローレット部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のハブユニット軸受。
【請求項3】
前記磁気エンコーダは、内径側に沿ってアウトボード側に凹設した段差面を有し、該段差面に前記ローレット部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のハブユニット軸受。
【請求項4】
前記磁気エンコーダは、前記ローレット部より外径側に着磁部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のハブユニット軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、類似形状の磁気エンコーダを識別可能な磁気エンコーダ付きのハブユニット軸受に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ハブユニット軸受は、類似形状で極数違いのエンコーダがセットされたハブユニット軸受が複数存在するが、エンコーダは黒色ないし濃い褐色をしているため識別が困難な場合がある。このため、例えば類似形状のエンコーダが同一工場に納入されて、同じ工場内で組付作業が行われる場合、組付作業時に異なるエンコーダがセットされたハブユニット軸受を車両側に組付けてしまう虞がある。異なるエンコーダが組付けられた車両は回転センサが誤作動してしまうため、ハブユニット軸受には、車両へ組付ける際に取り間違いが起きないように識別するための識別手段を設ける必要がある。
【0003】
特許文献1には、エンコーダの外表面に形成した凹所による模様や、エラストマの色相によってエンコーダの種類を識別可能にしたハブユニット軸受が記載されており、特許文献2には、エンコーダの磁性ゴム表面を種類に応じた色に着色することによって識別可能にしたハブユニット軸受が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-162546号公報
特開2022-108082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のハブユニット軸受は、エンコーダはフェライト粉等で黒色又は濃い褐色であることが多いため、特にハブユニット軸受がナックルに圧入された状態では凹部による模様があっても識別が困難な場合がある。また、特許文献2のハブユニット軸受によれば、エンコーダを着色することによって識別性は向上するものの、エンコーダ表面に塗った溶剤等の影響で磁性ゴム表面にソルベントクラックや膨潤の発生が懸念される他、色により識別された面を押してエンコーダを回転輪に圧入する際に塗料が剥がれる場合もある。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハブユニット軸受に設けた磁気エンコーダの識別性が高く、磁気エンコーダの識別に使用される塗料の剥がれを抑えることのできるハブユニット軸受を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に複列の軌道面が形成された外方部材と、
外周面に複列の軌道面が形成された内方部材と、
前記外方部材の前記複列の軌道面と、前記内方部材の前記複列の軌道面と、の間に配置される複数の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材との間の軸受内部空間のインボード側を塞ぐシール部材と、
前記シール部材のインボード側の側面に設けられる円環状の磁気エンコーダと、
を備えるハブユニット軸受において、
前記磁気エンコーダは、内径側に凹部を有し、前記凹部は、接着剤を着色した接着塗料により着色された
ことを特徴とするハブユニット軸受。
(2) 前記磁気エンコーダは、前記凹部を内径に沿って複数並べることによりローレット部が形成されたことを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(3) 前記磁気エンコーダは、内径側に沿ってアウトボード側に凹設した段差面を有し、該段差面に前記ローレット部を設けたことを特徴とする(2)に記載のハブユニット軸受。
(4) 前記磁気エンコーダは、前記ローレット部より外径側に着磁部を有することを特徴とする(2)又は(3)に記載のハブユニット軸受。
【発明の効果】
【0008】
本発明のハブユニット軸受によれば、円環状の磁気エンコーダの内径側に沿ってローレット部を形成し、ローレット部を構成する凹部内を着色した接着塗料で着色することにより、磁気エンコーダを識別し易くするとともに、塗料によるソルベントクラックや膨潤の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ハブユニット軸受を示す要部断面図である。
(A)及び(B)は、シール部材の周辺を示す断面図と、磁気エンコーダの要部正面図である。
(A)及び(B)は、第2実施形態のシール部材の周辺を示した断面図と、磁気エンコーダの要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るハブユニット軸受の各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、ハブユニット軸受を示す要部断面図であり、図2(A)及び(B)は、シール部材の周辺を示す断面図と、磁気エンコーダの要部正面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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