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公開番号2024048821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154941
出願日2022-09-28
発明の名称リニアガイド
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 29/06 20060101AFI20240402BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】案内レール及び転動体の接触部に長期間に亘って安定して潤滑剤を供給することができるリニアガイドを提供する。
【解決手段】スライダ本体21に対向するエンドキャップ30の当接面32aに配設された油路ユニット50は、スライダ本体21との間に画成された潤滑油供給路71と、エンドキャップ30との間に画成されたグリース供給路81と、を有する。潤滑油供給路71は、潤滑油供給路71の連通経路に沿うようにスライダ本体21との対向面50aに突設されてスライダ本体21に当接する凸条部51と、凸条部51に隣接して形成されて潤滑油77のメニスカスを形成するための給油溝75をスライダ本体21の端面21a及び凸条部51とともに画成する段部53と、を有する。グリース供給路81は、エンドキャップ30との当接面50bに凹設された給脂溝55とエンドキャップ30との間に画成される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
案内レールと、前記案内レールを跨ぐようにスライド自在に係合するスライダと、前記スライダにおけるスライダ本体の軸方向の端部に取り付けられるエンドキャップと、を備えるリニアガイドであって、
前記スライダ本体に対向する前記エンドキャップの対向面に配設された油路ユニットは、前記スライダ本体との間に画成されて前記エンドキャップにおける方向転換路と給油口とを連通するための潤滑油供給路と、前記エンドキャップとの間に画成されて前記方向転換路と給脂口とを連通するためのグリース供給路と、を有し、
前記潤滑油供給路は、前記潤滑油供給路の連通経路に沿うように前記スライダ本体との対向面に突設されて前記スライダ本体に当接する凸条部と、前記凸条部に隣接して形成されて潤滑油のメニスカスを形成するための給油溝を前記スライダ本体の対向面及び前記凸条部とともに画成する段部と、を有し、
前記グリース供給路は、前記エンドキャップとの対向面に凹設された給脂溝と前記エンドキャップとの間に画成される、
ことを特徴とするリニアガイド。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記潤滑油供給路は、
前記エンドキャップに凹設された油路ユニット嵌合部に収容される前記油路ユニットの前記凸条部が前記スライダ本体に当接して位置決めされることにより、前記スライダ本体と前記油路ユニットとの間に画成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のリニアガイド。
【請求項3】
前記段部は、前記凸条部の幅方向両側に隣接して形成される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のリニアガイド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアガイドに関し、より詳細には、長期間に亘って潤滑剤を案内レール、スライダ、及び転動体の接触部に供給することができるリニアガイドに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、リニアガイド(直動案内)は、軸方向に延びる案内レールと、案内レールに相対移動可能に跨架されたスライダと、を備え、案内レール及びスライダに形成された転動体転動溝(転動体循環路)間を循環する複数の転動体(ボール又はころ)を介して、スライダが案内レール上を軸方向に相対移動する。このようなリニアガイドは、各種生産設備の直線移動機構に多用されている。このリニアガイドを、長期間に亘って安定して使用するためには、案内レール及び転動体に十分な量の潤滑剤(潤滑油やグリース)を供給して、潤滑状態を良好に維持することが重要である。
【0003】
また、このリニアガイドは、様々な給油位置(正面、上面、側面)や給油姿勢(壁掛け、垂直)の条件で使用されており、条件によらず安定した潤滑油の供給が求められている。しかし、潤滑油はグリースのちょう度に比べて粘度が非常に低いことから漏れが発生しやすい。特に、重力の影響を受ける条件で、供給側と反供給側や鉛直上方と鉛直下方で潤滑油の供給量にアンバランスが発生し、一部の転動体循環路に十分量を供給することができない問題点が存在する。
【0004】
特許文献1には、潤滑油を含んだフェルト材(潤滑剤保持体)とケースから構成され、フェルト材が軌道軸(案内レール)と接触することで、毛細管現象によりフェルト材内の潤滑油が軌道軸へ供給されるシール装置(潤滑ユニット)を有する案内装置(リニアガイド)が提案されている。これにより、給油姿勢によらず、潤滑油の供給が可能となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-141371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1のシール装置では、フェルト材が軌道軸と直接接触するため、使用中のフェルト摩耗、及び異物などの堆積による目詰まりが懸念される。また、フェルト材に染み込まないグリース等の潤滑剤を供給することができないため、グリース供給のために別機構が必要となる。
【0007】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、案内レール及び転動体の接触部に長期間に亘って安定して潤滑剤を供給することができるリニアガイドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 案内レールと、前記案内レールを跨ぐようにスライド自在に係合するスライダと、前記スライダにおけるスライダ本体の軸方向の端部に取り付けられるエンドキャップと、を備えるリニアガイドであって、
前記スライダ本体に対向する前記エンドキャップの対向面に配設された油路ユニットは、前記スライダ本体との間に画成されて前記エンドキャップにおける方向転換路と給油口とを連通するための潤滑油供給路と、前記エンドキャップとの間に画成されて前記方向転換路と給脂口とを連通するためのグリース供給路と、を有し、
前記潤滑油供給路は、前記潤滑油供給路の連通経路に沿うように前記スライダ本体との前記対向面に突設されて前記スライダ本体に当接する凸条部と、前記凸条部に隣接して形成されて潤滑油のメニスカスを形成するための給油溝を前記スライダ本体の対向面及び前記凸条部とともに画成する段部と、を有し、
前記グリース供給路は、前記エンドキャップとの対向面に凹設された給脂溝と前記エンドキャップとの間に画成される、
ことを特徴とするリニアガイド。
【発明の効果】
【0009】
本発明のリニアガイドによれば、案内レール及び転動体の接触部に長期間に亘って安定して潤滑剤を供給することができるリニアガイドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明に係るリニアガイドの斜視図である。
図2は、図1に示すエンドキャップを対向するスライダ本体側から視た斜視図である。
図3は、図2に示すエンドキャップ及び油路ユニットの分解斜視図である。
図4の(a)及び(b)は、図3に示すエンドキャップの正面図及び側面図である。
図5の(a)は、図3に示す油路ユニットの正面図であり、図5の(b)は、図5の(a)のA-A断面矢視図である。
図6の(a)は、図3に示す油路ユニットの背面図であり、図6の(b)は、図6の(a)のB-B断面矢視図である。
図7は、図1に示すスライダ本体及びエンドキャップの要部拡大断面図である。
図8の(a)及び(b)は、図7におけるC部及びD部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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