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公開番号2024047250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152772
出願日2022-09-26
発明の名称ステアリング装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人貴和特許事務所
主分類B62D 3/00 20060101AFI20240329BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】フレーム座面に対するマウント座面の保持力を確保しやすいステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置のハウジング2は、直動シャフト12の収容部15と、収容部15において、いずれか一方のタイロッド10に近い部分に固定されるマウント部16とを有する。マウント部16は、ボルトの軸部が挿通されるボルト孔26と、ボルトの軸力によってフレームのフレーム座面に押し付けられるマウント座面とを有する。マウント座面は、ボルト孔26の軸方向に凹んだ凹溝31を有する。凹溝31は、その幅方向両側の開口縁部に溝エッジ部32を有する。凹溝31は、ボルト孔26の軸方向から見て、前記一方のタイロッド10の伸長方向に対して非平行に配置される部分を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフレームに支持されるハウジングを備え、
前記ハウジングは、軸方向両側の端部に1対のタイロッドが揺動可能に連結される直動シャフトを軸方向の移動可能に収容する収容部と、前記収容部において、前記1対のタイロッドを構成するそれぞれのタイロッドのうち、いずれか一方のタイロッドに近い部分に固定され、かつ、ボルトを用いて前記フレームに結合されるマウント部とを有し、
前記マウント部は、前記ボルトの軸部が挿通されるボルト孔と、該ボルト孔の前記フレームに近い側の開口部の周囲に存在し、前記ボルトの軸力によって前記フレームに備えられたフレーム座面に押し付けられるマウント座面とを有し、
前記マウント座面は、前記ボルト孔の軸方向に凹んだ凹溝を有し、
前記凹溝は、その幅方向両側の開口縁部に溝エッジ部を有しており、
前記凹溝は、前記ボルト孔の軸方向から見て、前記一方のタイロッドの伸長方向に対して非平行に配置される部分を有する、
ステアリング装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記凹溝は、前記マウント部の内周面および外周面のうちの少なくともいずれか一方に開口している、請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項3】
前記凹溝は、前記マウント部の内周面および外周面のうちのいずれにも開口していない、請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項4】
前記凹溝は、前記ボルト孔の中心軸を中心とする環状に構成されている、請求項3に記載のステアリング装置。
【請求項5】
前記凹溝のうち、前記ボルト孔の軸方向から見て、前記一方のタイロッドの伸長方向に対して非平行に配置される部分は、直線部分を含む、請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項6】
前記直線部分は、前記ボルト孔の軸方向から見て、車両の直進状態での前記一方のタイロッドの伸長方向に対して直交する方向に配置されている、請求項5に記載のステアリング装置。
【請求項7】
前記マウント部は、複数備えられており、
該複数のマウント部のうちの少なくとも2つのマウント部に関して、前記マウント座面の形状がそれぞれ等しく、かつ、前記ボルト孔の中心軸を中心とする前記マウント座面の回転方向の配置の位相がそれぞれ異なっている、
請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項8】
前記マウント部は、複数備えられており、
該複数のマウント部のうちの少なくとも2つのマウント部に関して、前記マウント座面の形状がそれぞれ異なっている、
請求項1に記載のステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、操舵輪に舵角を付与するステアリング装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のステアリング装置は、運転者が操作するステアリングホイールの回転運動を、ステアリングシャフト、中間シャフトなどを介して、ステアリングギヤユニットのピニオンシャフトに伝達し、さらに、ピニオンシャフトの回転運動を、ステアリングギヤユニットのラックシャフトの直線運動に変換することに基づいて、左右の操舵輪に舵角を付与するように構成されている。
【0003】
すなわち、ラックシャフトの軸方向両側の端部に、1対のタイロッドの基端部が揺動可能に連結されており、1対のタイロッドの先端部に、左右の操舵輪が組み付けられるナックルが揺動可能に連結されている。これにより、ラックシャフトが直線運動することに伴い、1対のタイロッドが押し引きされることで、左右の操舵輪に舵角が付与される。
【0004】
ステアリングギヤユニットは、ハウジングを備える。該ハウジングは、直動シャフトであるラックシャフトを軸方向の移動可能に収容する収容部と、該収容部に固定され、かつ、ボルトを用いて車両のフレームに結合される少なくとも1つのマウント部とを備える。すなわち、ステアリングギヤユニットは、ボルトを用いてマウント部を前記車両のフレームに結合することにより、該フレームに支持される。
【0005】
マウント部は、ボルトの軸部が挿通されるボルト孔と、該ボルト孔のフレームに近い側の開口部の周囲に存在し、ボルトの軸力によってフレームに備えられたフレーム座面に押し付けられるマウント座面とを有する。なお、ボルトの軸力とは、ボルトを雌ねじ孔に螺合すること、あるいは、ボルトにナットを螺合することにより、軸方向に関して弾性的に伸びたボルトの軸部が元に戻ろうとする力をいう。
【0006】
フレームに対するマウント部の結合作業を容易にする観点から、マウント部のボルト孔の内径は、ボルトの軸部の外径よりも大きく設定されている。このため、ボルト孔の内周面とボルトの軸部の外周面との間には隙間が存在する。したがって、該隙間の存在に基づいて、マウント部がフレームに対してボルトの中心軸に直交する方向に移動することが可能となり、フレームに対するマウント部のがたつきの発生の原因となる。しかしながら、このようなフレームに対するマウント部の移動は、フレーム座面とマウント座面との間に作用する摩擦力によって抑制される。
【0007】
特開2021-185069号公報には、フレーム座面とマウント座面との間に作用する摩擦力を増大させるために、マウント座面の全面に微細な凹凸形状を形成した構造が記載されている。この構造では、凹凸形状を構成する突条、突部などの微細な凸部を、フレーム座面に施された皮膜に食い込ませている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-185069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特開2021-185069号公報に記載された従来構造では、マウント座面に設けられた微細な凹凸形状は、加工により形成されており、かつ、該凹凸形状を含むマウント座面の表面粗さ(算術平均粗さRa)が製品仕様として要求される表面粗さとなるように設定されており、かつ、該凹凸形状を構成する凸部をフレーム座面の皮膜に食い込ませている。このため、前記凸部の幅や高さは、数μmから数十μm程度であると考えられる。
【0010】
この従来構造では、凹凸形状が小さいため、摩擦力を増大させる効果はあるものの、ステアリング装置の製造過程における、その管理を適切に行うことは困難である。通常、マウント部を含むハウジングは、軽量化のためにアルミニウム合金などの軽合金製であるのに対し、車両のフレームは、十分な強度および剛性を確保するために鋼製である。かかる場合、微細な凹凸形状は、締結時にボルトの軸力により潰れる可能性が高いと考えられる。このように、微細な凹凸形状が潰れて、マウント座面の全体が平滑な平坦面に変化することによって、フレーム座面に対するマウント座面の保持力を十分に確保できないと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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