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公開番号2024043721
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148874
出願日2022-09-20
発明の名称積層体、包装体、及びヒートシール組成物
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20240326BHJP(積層体)
要約【課題】プライマー層を設けることなくポリエステル基材とポリスチレン容器の双方への優れた密着性を有し、ヒートシール強度に優れる積層体の提供。
【解決手段】ポリエステル樹脂を主成分とするポリエステル層をその表面に有する基材と、前記基材の前記ポリエステル層上に直接設けられたヒートシール層と、を有し、前記ヒートシール層が、(メタ)アクリレート-スチレン共重合体と、ポリエステル樹脂とを含有する積層体である。前記ヒートシール層が、ポリオレフィン樹脂を更に含有する態様が好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル樹脂を主成分とするポリエステル層をその表面に有する基材と、
前記基材の前記ポリエステル層上に直接設けられたヒートシール層と、を有し、
前記ヒートシール層が、(メタ)アクリレート-スチレン共重合体と、ポリエステル樹脂とを含有することを特徴とする積層体。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記ヒートシール層が、ポリオレフィン樹脂を更に含有する請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記ポリエステル層が、ポリエチレンテレフタレートフィルムである請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
蒸着層を更に有する請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項5】
前記ヒートシール層が、無機微粒子を更に含有する請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項6】
蓋材と、凹部を有する容器と、を有する包装体における蓋材である請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項7】
蓋材としての請求項6に記載の積層体と、凹部を有する容器と、を有し、
前記蓋材が、前記容器の開口部に熱接着可能であることを特徴とする包装体。
【請求項8】
前記容器の材質が、ポリスチレン樹脂である請求項7に記載の包装体。
【請求項9】
ポリエステル樹脂を主成分とするポリエステル層をその表面に有する基材の、前記ポリエステル層上に直接塗布されるヒートシール組成物であって、
(メタ)アクリレート-スチレン共重合体と、ポリエステル樹脂とを含有することを特徴とするヒートシール組成物。
【請求項10】
無機微粒子を更に含有する請求項9に記載のヒートシール組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、包装体、及びヒートシール組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ヨーグルト等の包装容器には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等を有する蓋材とポリスチレン等からなる容器とが、ヒートシール剤により熱接着される包装形態が利用されている。
蓋材として、PETフィルムとポリスチレン容器の両方に十分な密着性を出すために、PETフィルム上にプライマー層を設け、その上にヒートシール層を設けるという2層構成の蓋材が主流である。
【0003】
これまでに、PETフィルムからなる基材上に、アンカーコート層、ヒートシール層、内容物の付着を防止する付着防止層をこの順に積層して成る蓋材が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-131658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の蓋材のように、PETフィルム上に、プライマー層とヒートシール層の2層を設けることは手間及びコストがかかることから、プライマー層を設けることなく、ヒートシール層を1層化させることが望まれている。
しかしながら、PETフィルムとポリスチレン容器の両方に密着が良好な樹脂などの材料が無いことから、単層化(プライマーレス)で十分なヒートシール強度を実現することは難しいとされてきた。
【0006】
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、プライマー層を設けることなくポリエステル基材とポリスチレン容器の双方への優れた密着性を有し、ヒートシール強度に優れる積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ポリエステル樹脂を主成分とするポリエステル層をその表面に有する基材と、
前記基材の前記ポリエステル層上に直接設けられたヒートシール層と、を有し、
前記ヒートシール層が、(メタ)アクリレート-スチレン共重合体と、ポリエステル樹脂とを含有することを特徴とする積層体である。
<2> 前記ヒートシール層が、ポリオレフィン樹脂を更に含有する前記<1>に記載の積層体である。
<3> 前記ポリエステル層が、ポリエチレンテレフタレートフィルムである前記<1>又は<2>に記載の積層体である。
<4> 蒸着層を更に有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の積層体である。
<5> 前記ヒートシール層が、無機微粒子を更に含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の積層体である。
<6> 蓋材と、凹部を有する容器と、を有する包装体における蓋材である前記<1>から<5>のいずれかに記載の積層体である。
<7> 蓋材としての前記<6>に記載の積層体と、凹部を有する容器と、を有し、
前記蓋材が、前記容器の開口部に熱接着可能であることを特徴とする包装体である。
<8> 前記容器の材質が、ポリスチレン樹脂である前記<7>に記載の包装体である。
<9> ポリエステル樹脂を主成分とするポリエステル層をその表面に有する基材の、前記ポリエステル層上に直接塗布されるヒートシール組成物であって、
(メタ)アクリレート-スチレン共重合体と、ポリエステル樹脂とを含有することを特徴とするヒートシール組成物である。
<10> 無機微粒子を更に含有する前記<9>に記載のヒートシール組成物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、プライマー層を設けることなくポリエステル基材とポリスチレン容器の双方への優れた密着性を有し、ヒートシール強度に優れる積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の積層体の一例を示す概略断面図である。
図2は、本発明の積層体の他の一例を示す概略断面図である。
図3は、本発明の積層体の他の一例を示す概略断面図である。
図4は、本発明の包装体の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(包装体)
まず、本発明の包装体について説明する。
本発明の包装体は、蓋材と、凹部を有する容器(底材)と、を有し、前記蓋材が、後述する本発明の積層体である。前記蓋材が、前記容器の開口部に熱接着可能である。
前記容器の材質が、ポリスチレン樹脂であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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