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公開番号2024042649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2023114597
出願日2023-07-12
発明の名称画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 1/60 20060101AFI20240321BHJP(電気通信技術)
要約【課題】色補正テーブルを再生成する際に、ガマット圧縮前後で等色相に感じられない圧縮がなされる場合がある。
【解決手段】第1の色域で定義される画像データを取得し、色変換情報を用いて、第1の色域とは異なる第2の色域で定義される画像データに変換する変換処理を実行し、第1の色変換情報を用いた変換処理によって画像データに含まれる2つの第1の色値の組が互いに異なる色として知覚されない色差を有する第2の色値の組に変換される場合、第2の色変換情報を用いた変換処理によって第1の色値の組が互いに異なる色として知覚される色差を有する第3の色値の組に変換されるように、第2の色変換情報を生成する。ここで、第3の色値の組における彩度差は、第2の色値の組における彩度差よりも大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の色域で定義される画像データを取得する取得手段と、
色変換情報を用いて、前記第1の色域とは異なる第2の色域で定義される画像データに変換する変換処理を実行する変換手段と、
第1の色変換情報を用いた前記変換処理によって前記画像データに含まれる2つの第1の色値の組が互いに異なる色として知覚されない色差を有する第2の色値の組に変換される場合、第2の色変換情報を用いた変換処理によって前記第1の色値の組が互いに異なる色として知覚される色差を有する第3の色値の組に変換されるように、前記第2の色変換情報を生成する生成手段と、
を有し、
前記第3の色値の組における彩度差は、前記第2の色値の組における彩度差よりも大きいことを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記画像データに含まれる色値を含む第1の色情報を均等色空間に変換した情報と、前記画像データに基づいて画像形成装置により画像が形成された記録媒体を測色した測色値を含む第2の色情報を前記均等色空間に変換した情報と、対応付ける対応付け手段をさらに備える
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記生成手段は、前記対応付け手段により対応付けられた情報に基づき、互いに異なる色として知覚されない色差を有する色値の組を検出する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記生成手段は、検出された色値の組を前記第2の色値の組として、そのそれぞれに対して前記第3の色値の組を取得することにより、第3の色変換情報を生成する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記生成手段は、前記第2の色値の組の片方または両方を補正対象の色とし、当該補正対象の色について等色相面内で彩度差が大きくなるように補正した色を前記第3の色値の組とする
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記第2の色値の組のうち一方を補正対象の色とし、当該補正対象の色の彩度成分を、他方の色の彩度成分との差が大きくなるように変更することにより決定する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記生成手段は、検出された色値の組のうち、前記均等色空間において、最小輝度値または最大輝度値の色値からの距離が所定の基準値以下の色値を補正の対象とする
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記生成手段は、前記均等色空間において、互いの距離が所定の基準値以下の色値を互いに異なる色として知覚されない色値の組とし、互いの距離が前記基準値より大きい色値を互いに異なる色として知覚される色値の組とする
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記生成手段は、前記第1の色情報に対応する前記均等色空間の色値の組のうち、互いの距離が基準値より大きい色を補正の対象とする
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記生成手段では、前記第2の色情報に対応する前記均等色空間の色値の組のうち、互いの距離が第2の基準値以下の色を補正の対象とする
ことを特徴とする画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーマッピングを実行可能な画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
所定の色空間で記述されたデジタル原稿を受け取り、その色空間中の各色についてプリンタで再現可能な色域へのマッピングを行い、出力を行う画像処理装置が知られている。特許文献1には、入力したカラー画像信号に対する、色空間圧縮の有無および圧縮方向の決定について記載されている。ところで、色を定量的に扱う座標空間の1つとして、CIE―L*a*b*空間が知られている。CIE―L*a*b*空間は均等色空間として取り扱われている。均等色空間とは、当該色空間内の2点(すなわち2色)間の距離がその2色の知覚される色差に対応するような色空間を指す。
【0003】
一方で特許文献2では、CIE―L*a*b*空間が実際には知覚均等色空間ではないことを示唆している。具体的には、色空間は視覚認知面において少なくとも色相について非均等性を有している。この現象はマッカダムの楕円という呼称で広く知られている。このことは、色域によっては、彩度によらず一定の色相角の色であったとしても、異なる色相として認知されうることを示している。実際にマンセル色票におけるB(青)からPB(青紫)の領域をCIE―L*a*b*空間にプロットすると、同一の色相角の直線状に分布しないことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平07-203234号公報
特開2008?48314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、入力したカラー画像信号に対して彩度方向に一意の色空間圧縮が行われる。このとき色空間圧縮前の広い空間における任意の2点間距離は、色空間圧縮後の狭い空間内において圧縮後の2点間距離に対応付けられる。一般には色空間圧縮後の任意の2点間距離は、色空間圧縮前の対応する2点間距離よりも狭くなる。以下ではこの現象を「色縮退」と記す。「色縮退」は、色空間圧縮前と後の空間の広さの差が大きいほど、換言すれば圧縮率が高いほど顕著に表れる。なお色空間圧縮は、例えば画像データを記録装置により記録する際などに、元の画像の色を記録剤により再現可能な色の範囲に収めるために生じる。すなわち出力対象の画像データの色の範囲と、出力物の色再現範囲との間で色空間圧縮が生じ得る。
【0006】
次に、彩度方向に一意に色空間圧縮した場合を考える。この時CIE―L*a*b*空間は均等色空間であるにも関わらず、同じ色相面内で色空間圧縮しても色空間圧縮前後で同じ色相に見えないことがある。
【0007】
以上のことから、色空間圧縮を実施し色縮退が発生した場合の課題を述べる。即ち色空間圧縮前に異なる色として知覚されていた2色が、色空間圧縮を施すことによって、色空間圧縮前とは異なると知覚され得る色相面上に、識別できないほど近接した色として表現されてしまう場合があることが課題である。
【0008】
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、色空間圧縮或いは色空間圧縮を伴う色変換により生じる知覚される色の変化を抑制することを目的とする。より具体的には、色空間圧縮により生じる色縮退の度合いを小さくし、色相の変化を補正することで、色空間圧縮或いは色空間圧縮を伴う色変換により生じる知覚される色の変化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有することを特徴とする。すなわち本発明の一側面によれば、第1の色域で定義される画像データを取得する取得手段と、
色変換情報を用いて、前記第1の色域とは異なる第2の色域で定義される画像データに変換する変換処理を実行する変換手段と、
第1の色変換情報を用いた前記変換処理によって前記画像データに含まれる2つの第1の色値の組が互いに異なる色として知覚されない色差を有する第2の色値の組に変換される場合、第2の色変換情報を用いた変換処理によって前記第1の色値の組が互いに異なる色として知覚される色差を有する第3の色値の組に変換されるように、前記第2の色変換情報を生成する生成手段と、
を有し、
前記第3の色値の組における彩度差は、前記第2の色値の組における彩度差よりも大きいことを特徴とする画像処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、色空間圧縮或いは色空間圧縮を伴う色変換により生じる知覚される色の変化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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