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公開番号
2024042465
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-03-28
出願番号
2022147211
出願日
2022-09-15
発明の名称
電気機器
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
H04N
1/00 20060101AFI20240321BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】電源投入時に必要な処理を行いつつ、不必要に当該処理が繰り返されることを防止する技術を提供すること。
【解決手段】電気機器であって、前記電気機器を制御する制御手段と、前記制御手段に対して電力を供給する電力供給手段と、前記電力供給手段による前記制御手段に対する電力の供給と遮断とを制御する電力制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電力制御手段の制御により前記電力供給手段から電力が供給された場合に、当該電力の供給が前記電力供給手段に対する電源投入後の初回の供給である否かに基づいて異なる処理を実行する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
電気機器であって、
前記電気機器を制御する制御手段と、
前記制御手段に対して電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段による前記制御手段に対する電力の供給と遮断とを制御する電力制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記電力制御手段の制御により前記電力供給手段から電力が供給された場合に、当該電力の供給が前記電力供給手段に対する電源投入後の初回の供給である否かに基づいて異なる処理を実行する、
ことを特徴とする電気機器。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電気機器であって、
前記制御手段は、
前記電力の供給が、前記電力供給手段に対する電源投入後の初回の供給である場合は、前記電気機器の初期化に関する処理を実行し、初回の供給でない場合は、前記処理を実行しない、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電気機器であって、
前記電力供給手段に対して電源投入がされた場合に更新される第一の情報を保持する第一の保持手段を備え、
前記制御手段は、前記電力制御手段の制御により前記電力供給手段から電力が供給された場合に前記第一の保持手段に保持された前記第一の情報を取得する、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項4】
請求項3に記載の電気機器であって、
前記電力供給手段に対して電源投入がされた場合に、前記第一の保持手段に保持された前記第一の情報を更新する更新手段を備える、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項5】
請求項4に記載の電気機器であって、
前記第一の保持手段に保持された前記第一の情報は、前記電力制御手段の制御により前記電力供給手段から前記制御手段に供給される電力が遮断された場合に所定値にセットされ、
前記更新手段は、前記電力供給手段に対して電源投入がされた場合に前記第一の保持手段に保持された前記第一の情報をリセットする、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項6】
請求項4に記載の電気機器であって、
前記第一の保持手段に保持された前記第一の情報は、前記電力制御手段の制御により前記電力供給手段から前記制御手段に供給される電力が遮断された回数を示し、
前記更新手段は、前記電力供給手段に対して電源投入がされた場合に前記第一の保持手段に保持された前記第一の情報をリセットする、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項7】
請求項3に記載の電気機器であって、
前記制御手段は、前記処理を実行済みか否かを示す第二の情報を保持する第二の保持手段を備え、
前記制御手段は、前記電力制御手段の制御により前記電力供給手段から電力が供給された場合に、前記第二の情報を取得して前記処理を実行するか否かを判定し、
前記制御手段は、
前記処理が実行すると前記第二の情報を実行済みに設定し、
電力制御手段の制御により前記電力供給手段から電力が供給された場合に取得した前記第一の情報に基づいて前記第二の情報を未実行に設定する、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項8】
請求項2に記載の電気機器であって、
前記制御手段は、
前記電力の供給が、前記電力供給手段に対する電源投入後の初回の供給である場合であって、前記電気機器に対する特定の操作が検知された場合は、前記処理とは異なるサービス処理を実行する、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項9】
請求項8に記載の電気機器であって、
前記サービス処理は、デバッグに関する処理又は検査に関する処理のいずれかを少なくとも含む、
ことを特徴とする電気機器。
【請求項10】
請求項2に記載の電気機器であって、
前記初期化に関する処理は、前記電気機器が備える動作部を動作する処理を含む、
ことを特徴とする電気機器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電気機器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
電気機器に商用電源を供給しつつ、電源キー操作によって電気機器の全部又は一部の回路のオン、オフをソフトウエアで切り替える技術が知られている。特許文献1には、こうした機能を有する電気機器において、停電などの商用電源の遮断時におけるオン、オフの状態を記憶しておき、復帰時には記憶しておいた情報によってオン、オフを区別する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-175496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気機器は、その輸送時に内部機構の動作位置が変位したり、また、外光の違いのように設置個所の使用環境が異なる場合もある。このため電気機器の電源投入時には、その初期化動作やキャリブレーションといった使用の準備に関わる処理が実行される。但し、こうした処理は電気機器の設置個所が変わらなければ何度も行う必要はない。しかし、電源キー操作によって、オン、オフをソフトウエアで切り替える構成を採用した場合、オン毎にこうした使用の準備に関わる処理が実行されると、不必要な処理が繰り返されて、電気機器の使用開始までに時間を要する場合がある。
【0005】
本発明は、電源投入時に必要な処理を行いつつ、不必要に当該処理が繰り返されることを防止する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
電気機器であって、
前記電気機器を制御する制御手段と、
前記制御手段に対して電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段による前記制御手段に対する電力の供給と遮断とを制御する電力制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記電力制御手段の制御により前記電力供給手段から電力が供給された場合に、当該電力の供給が前記電力供給手段に対する電源投入後の初回の供給である否かに基づいて異なる処理を実行する、
ことを特徴とする電気機器が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電源投入時に必要な処理を行いつつ、不必要に当該処理が繰り返されることを防止する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る電気機器の外観図。
図1の電気機器の内部機構を示す説明図。
図1の電気機器の制御ユニットのブロック図。
電源投入時の動作の説明図。
電源キーが操作された場合の動作の説明図。
電源キーが操作された場合の動作の説明図。
記憶部のブロック図。
ハードオン情報の変化を示すタイミングチャート。
システム制御ユニットの起動時の処理の例を示すフローチャート。
システム制御ユニットの起動時の別の処理の例を示すフローチャート。
ハードオン情報の変化を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<第一実施形態>
<電気機器の概要>
図1は本発明の一実施形態に係る電気機器1を前側から見た外観図である。本実施形態の電気機器1は、液体としてインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であるが、本発明はインクジェット記録装置以外の各種の電気機器にも適用可能である。図中、矢印X及びYは互いに直交する水平方向を示し、矢印Zは上下方向(重力方向)を示している。X方向は電気機器1の幅方向(左右方向)である。Y方向は電気機器1の奥行方向である。
(【0011】以降は省略されています)
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