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公開番号2024037713
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2023145013
出願日2023-09-07
発明の名称FGFR3阻害剤の共結晶形態
出願人イーライ リリー アンド カンパニー
代理人個人,個人,個人
主分類C07D 471/04 20060101AFI20240312BHJP(有機化学)
要約【課題】がんを治療するためのFGFR3阻害剤の新しい形態を提供する。
【解決手段】FGFR3関連疾患及び障害を含む、FGFR3阻害剤で治療することができる疾患の治療及び予防に有用な、FGFR3阻害剤と没食子酸又はニコチンアミドコフォーマーとの共結晶形態、これらの共結晶形態の特徴付け及び作製方法が本明細書に提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
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2024037713000073.tif
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(「異性体2」)及び没食子酸コフォーマーの共結晶形態。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
異性体2対没食子酸の比が、約2:1である、請求項1に記載の共結晶形態。
【請求項3】
含水量が約0%~約3.2%の範囲である、請求項1又は2に記載の共結晶形態。
【請求項4】
前記共結晶形態が、以下である請求項1~3のいずれか一項に記載の共結晶形態。
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2024037713000074.tif
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【請求項5】
脱水されているか、又は部分的に脱水されている、請求項4に記載の共結晶形態。
【請求項6】
前記共結晶形態が、以下である請求項1~3又は5のいずれか一項に記載の共結晶形態。
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2024037713000075.tif
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【請求項7】
8.4°におけるピークと、6.7°、9.2°、10.0°、13.4°、14.1°、15.6°、16.9°、18.4°、19.6°、21.3°、23.4°、又は24.2°における1つ以上のピークとを含み、回折角に対する許容差が±0.2度である、CuKα放射線を使用したXRPDパターンを有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の共結晶形態。
【請求項8】
15.6°、21.3°、6.7°、及び23.4°からなる群から選択されるピークのうちの1つ以上と組み合わせて、8.4°の回折角2シータにおける回折ピークを有し、回折角に対する許容差が±0.2度である、CuKα放射線を使用したXRPDパターンを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の共結晶形態。
【請求項9】
15.6°、21.3°、6.7°、及び23.4°からなる群から選択されるピークのうちの2つ以上と組み合わせて、8.4°の回折角2シータにおける回折ピークを有し、回折角に対する許容差が±0.2度である、CuKα放射線を使用したXRPDパターンを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の共結晶形態。
【請求項10】
15.6°、21.3°、6.7°、及び23.4°からなる群から選択されるピークのうちの3つ以上と組み合わせて8.4°の回折角2シータにおける回折ピークを有し、回折角に対する許容差が±0.2度である、CuKα放射線を使用したXRPDパターンを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の共結晶形態。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、がん治療の分野に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
線維芽細胞増殖因子(Fibroblast growth factor、FGF)は、発生中の形態形成、線維症、及び血管新生などの多くの生理学的プロセスの重要なメディエーターである。線維芽細胞増殖因子受容体(fibroblast growth factor receptor、FGFR)ファミリーは5つのメンバーからなり、そのうちの4つ(FGFR1~4)は、細胞外免疫グロブリン(immunoglobulin、Ig)様ドメイン、疎水性膜貫通領域、及びチロシンキナーゼドメインを含有する細胞質部分から構成される糖タンパク質である。FGF結合は、FGFR二量体化、それに続く受容体自己リン酸化及び下流シグナル伝達経路の活性化をもたらす。受容体活性化は、細胞増殖、細胞代謝及び細胞生存などの多様なプロセスの調節に関与する特定の下流シグナル伝達パートナーの動員及び活性化に十分である。したがって、FGF/FGFRシグナル伝達経路は、腫瘍細胞の増殖、遊走、浸潤、及び血管新生に重要な多くの生物学的プロセスに対して多面的な効果を有する。
【0003】
がんを治療するためのFGFR3阻害剤の新しい形態を開発することは有用であろう。改善された固体状態形態及び改善された化学安定性を有する形態を開発することも有用であろう。FGFR3阻害剤の現在の形態(例えば、FGFR3阻害剤の遊離塩基型)よりも溶解度を改善するFGFR3阻害剤の形態を開発することは有用であろう。FGFR3阻害剤のSDD形態などのFGFR3阻害剤の現在の形態よりも改善された化学安定性を有するFGFR3阻害剤の形態を開発することは有用であろう。FGFR3阻害剤の吸収を改善するFGFR3阻害剤の形態を開発することは有用であろう。FGFR3阻害剤の経口投与を可能にするFGFR3阻害剤の形態を開発することは有用であろう。FGFR3阻害剤のSDD形態などのFGFR3阻害剤の現在の形態に対して、より少ない操作プロセス工程、サプライチェーンの単純化、及びより少ない単位操作の使用をもたらす形態を開発することは有用であろう。FGFR3阻害剤のSDD形態などのFGFR3阻害剤の現在の形態よりも少ない溶媒を使用するか、又はより少ない環境影響しか必要としない形態を開発することは有用であろう。
【発明の概要】
【0004】
WO/2022/187443(国際特許出願番号PCT/US2022/018644)及びUS2023/0095122 A1(米国特許出願17/685,753号)は、FGFR3阻害剤として使用することができる化合物又はその塩を開示している。そこに開示されているFGFR3阻害剤の例は、以下の構造:
【0005】
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を有する4-[4-[3-クロロ-4-[1-(5-フルオロ-2-ピリジル)-2-ヒドロキシ-エトキシ]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル]-5-メチル-トリアゾール-1-イル]ピペリジン-1-カルボニトリルである。
【0006】
この化合物は、WO/2022/187443(国際特許出願番号PCT/US2022/018644)及びUS2023/0095122 A1(米国特許出願17/685,753号)の両方の実施例45及び46に個々の異性体として開示された。そこに開示されているように、この化合物は異性体として存在する。更に、これらの参考文献の実施例45及び46で論じられているように、異性体は、分取キラルHPLCを使用して分離することができる。HPLCカラム:ART Cellulose-SB、2*25cm、5μm、20% 5:1ヘキサン:EtOH中のDCM(MeOH中0.5%の2M NH

)で分離した場合、実施例45は最初に溶出する異性体であり、実施例46は2番目に溶出する異性体である。
【0007】
実施例45、4-[4-[3-クロロ-4-[1-(5-フルオロ-2-ピリジル)-2-ヒドロキシ-エトキシ]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル]-5-メチル-トリアゾール-1-イル]ピペリジン-1-カルボニトリル、異性体1(以下、「異性体1」)は、R-エナンチオマーである。異性体1は、以下の構造を有する。
【0008】
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【0009】
実施例46、4-[4-[3-クロロ-4-[1-(5-フルオロ-2-ピリジル)-2-ヒドロキシ-エトキシ]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル]-5-メチル-トリアゾール-1-イル]ピペリジン-1-カルボニトリル、異性体2(以下、「異性体2」)は、S-エナンチオマーである。異性体2は、以下の構造を有する。
【0010】
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(【0011】以降は省略されています)

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