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公開番号2024033175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136610
出願日2022-08-30
発明の名称濃縮装置、バイオリアクター、培養装置
出願人藤森工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C12M 3/00 20060101AFI20240306BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】フィルターを用いなくても、細胞が付着した足場材を含む懸濁液を濃縮することが可能な濃縮装置、バイオリアクター、培養装置を提供する。
【解決手段】細胞が付着した足場材と、分散媒とを含む懸濁液21が懸濁液導入口12を介して導入される容器11と、懸濁液21よりも足場材の濃度が低下した上清液23を容器11から排出する上清液排出口13とを備え、上清液23は、容器11中で、懸濁液21中の足場材が沈降して得られ、懸濁液21よりも足場材の濃度が高い濃縮液24を得るための装置である濃縮装置10である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
細胞が付着した足場材と、分散媒とを含む懸濁液が懸濁液導入口を介して導入される容器と、
前記懸濁液よりも前記足場材の濃度が低下した上清液を前記容器から排出する上清液排出口とを備え、
前記上清液は、前記容器中で、前記懸濁液中の前記足場材が沈降して得られ、
前記懸濁液よりも前記足場材の濃度が高い濃縮液を得るための装置であることを特徴とする濃縮装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記懸濁液を、フィルターを介さずに濃縮する、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項3】
前記容器の底部に、前記濃縮液を前記容器から排出する濃縮液排出口を備える、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項4】
前記容器の前記上清液排出口よりも上方に位置する吸排気口と、前記容器に吸気される空気をろ過するフィルターとを備える、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項5】
濁度センサと、前記濁度センサを用いて前記懸濁液の濁度を検知して、前記上清液の排出の開始を制御する制御部とを有する、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項6】
液面センサと、前記液面センサを用いて前記懸濁液の液面の位置を検知して、前記上清液の排出の停止を制御する制御部とを有する、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項7】
前記容器が内袋と外殻とを備え、前記内袋が前記外殻に収容されている、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項8】
前記容器が可撓性容器を含み、前記可撓性容器を可動板で挟み込むことにより、前記可撓性容器の容積を減少させるか又は前記可撓性容器中の液面を上昇させることができる、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項9】
前記容器が可撓性容器を含み、前記可撓性容器を可動板で挟み込むことにより、前記懸濁液を撹拌することができる、請求項1に記載の濃縮装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の濃縮装置を備えるバイオリアクター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、濃縮装置、バイオリアクター、培養装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
接着性細胞は、単独で浮遊している状態での培養は困難であるため、足場材に接着した状態の方が細胞へのストレスが少なく、安定して培養が可能である。そのため、接着性細胞の培養や、接着性細胞を用いたバイオ医薬品製造においては、マイクロキャリア等の足場材に細胞を接着(付着)させた状態で培養や医薬品製造が行われる。
【0003】
足場材を用いた接着性細胞の場合は、培養後に足場材から細胞を剥離することがあり、培養液の容積が大きいと、大量の剥離剤が必要となること、処理に時間を要することなどから、なるべく減容した状態で処理することが望ましい。バイオ医薬品製造においても、細胞を剥離し継代する場合や次工程に細胞を送る場合は、培地濃度への影響を小さくするため、なるべく濃縮することが望ましい。特許文献1~2には、細胞を濃縮する方法として、細胞が通過できないフィルターを通して、培地などの液体を抜き取る方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-195330号公報
特表2022-519726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
商用生産設備の培養装置やバイオリアクターは、大型であることが多い。大量の液体をろ過すると、作業時間が長くなるため細胞にストレスがかかることや、フィルターの目詰まりが起こりやすく、フィルターの交換や逆洗が必要になり、作業効率が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フィルターを用いなくても、細胞が付着した足場材を含む懸濁液を濃縮することが可能な濃縮装置、バイオリアクター、培養装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記の態様を含む。
第1の態様は、細胞が付着した足場材と、分散媒とを含む懸濁液が懸濁液導入口を介して導入される容器と、前記懸濁液よりも前記足場材の濃度が低下した上清液を前記容器から排出する上清液排出口とを備え、前記上清液は、前記容器中で、前記懸濁液中の前記足場材が沈降して得られ、前記懸濁液よりも前記足場材の濃度が高い濃縮液を得るための装置であることを特徴とする濃縮装置である。
【0008】
第2の態様は、第1の態様において、前記懸濁液を、フィルターを介さずに濃縮する。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記容器の底部に、前記濃縮液を前記容器から排出する濃縮液排出口を備える。
第4の態様は、第1~3のいずれか1の態様において、前記容器の前記上清液排出口よりも上方に位置する吸排気口と、前記容器に吸気される空気をろ過するフィルターとを備える。
【0009】
第5の態様は、第1~4のいずれか1の態様において、濁度センサと、前記濁度センサを用いて前記懸濁液の濁度を検知して、前記上清液の排出の開始を制御する制御部とを有する。
第6の態様は、第1~5のいずれか1の態様において、液面センサと、前記液面センサを用いて前記懸濁液の液面の位置を検知して、前記上清液の排出の停止を制御する制御部とを有する。
【0010】
第7の態様は、第1~6のいずれか1の態様において、前記容器が内袋と外殻とを備え、前記内袋が前記外殻に収容されている。
第8の態様は、第1~7のいずれか1の態様において、前記容器が可撓性容器を含み、前記可撓性容器を可動板で挟み込むことにより、前記可撓性容器の容積を減少させるか又は前記可撓性容器中の液面を上昇させることができる。これにより、前記上清液の液相の厚さを厚くしてより濃縮しやすくすることができる。
第9の態様は、第1~8のいずれか1の態様において、前記容器が可撓性容器を含み、前記可撓性容器を可動板で挟み込むことにより、前記懸濁液を撹拌することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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