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公開番号
2024031555
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-03-07
出願番号
2022135196
出願日
2022-08-26
発明の名称
閉空間観測装置
出願人
株式会社アガタ
代理人
個人
,
個人
主分類
A62C
3/00 20060101AFI20240229BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】観測機器の故障が、閉空間での火災の原因となることのない閉空間観測装置を提供する。
【解決手段】閉空間観測装置1は、ダクトD等の閉空間を形成する壁面部に設けた挿入孔に固定される保持部2と、この保持部2に移動自在に支持される金属製の案内筒部5とを備えている。案内筒部5内には撮影部8a、測温部8bを有するセンサ部6が配置されている。ダクトD内の観測時には、撮影部8aにより撮影されるダクトD内の映像データ、測温部8bにより得られた温度データを、処理回路部4eを介して外部装置Pに送信する。閉空間観測装置1の非駆動時には、撮影部8a、測温部8bは案内筒部5内に収納される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
中央に貫通孔を備え、閉空間を形成する側面の外側から固定した保持部と、前記貫通孔内に、固定される本体部と、該本体部の後端に連結する制御部とから構成される閉空間観測装置であって、
前記本体部は、前記側面に設けた挿入孔と連通し、前記貫通孔内に密着して固定される筒状の案内筒部と、該案内筒部内を前後に摺動可能な棒状のセンサ部とを備え、
前記センサ部は前方に設けた熱伝達部と、該熱伝達部の後方に連続する観測部とを備え、
前記制御部は前記センサ部を移動させる駆動部と、該駆動部を制御する処理回路部とを備え、
前記処理回路部による前記駆動部の制御によって、前記熱伝達部が前記案内筒部の先端を封止して密閉する第1の状態から、前記観測部が前記案内筒部から前記閉空間に進出する第2の状態に、前記センサ部を移動させることを特徴とする閉空間観測装置。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記第1の状態では、前記熱伝達部の先端面が前記側面と面一の位置であることを特徴とする請求項1に記載された閉空間観測装置。
【請求項3】
前記観測部は、撮影部と、該撮影部より前方であって前記熱伝達部の境界部に接触して配置した測温部とから成ることを特徴とする請求項1又は2に記載された閉空間観測装置。
【請求項4】
前記処理回路部は、前記観測部により観測した観測データを外部装置に送信することを特徴とする請求項3に記載された閉空間観測装置。
【請求項5】
前記処理回路部は、前記第1の状態における前記測温部の温度データに基づいて、前記駆動部によって第2の状態にセンサ部を移動させて、前記撮影部による撮影データを取得することを特徴とする請求項3に記載された閉空間観測装置。
【請求項6】
前記熱伝達部の長さは、前記センサ部の直径の3倍以上であることを特徴とする請求項2に記載された閉空間観測装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダクト内等の閉空間内の映像等を離れた個所から確認する閉空間観測装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、調理場等で発生する油煙等の排気を行うダクト内に、可視光カメラを設置して、外部からこの可視光カメラを介して、ダクト内の異常を監視する火災検知システムが開示されている。
【0003】
このようなダクト内を可視光カメラで監視可能とする監視システムにおいては、オペレータはダクト内に流れる油煙の状況や、ダクトの壁面に付着した油分、或いは可視光カメラの近傍に設置され、流路を閉止する機能を有する防火ダンパに付着した油分を、可視光カメラからの映像を通じて、確認することが可能である。
【0004】
そして、油煙の異常滞留が発生したり、壁面や防火ダンパに油分が大量に付着している場合は、掃除等を含めた点検を行うことで、ダクト内の火災発生を予防することができる。更に、ダクト内に測温部を併せて設置することで、異常温度を検出することができ、火災を予防することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-521193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述のダクト内に設置した可視光カメラを、調理場等で発生する煙の中で長期に渡って使用していると、油分等の汚れがレンズに付着して、ダクト内の状況を可視し難くなる。
【0007】
更に、油煙のよる高熱によりカメラや測温部を構成するICチップ、基板等に不具合が生じ、出火した場合にカメラ、センサ付近の可燃性を有する汚れに燃え移る災害発生の原因になるという問題もある。
【0008】
本発明の目的は、上述の課題を解消し、カメラのレンズに汚れが付着することを防止し、更に観測機器の故障が、閉空間での火災の原因となることのない閉空間観測装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る閉空間観測装置は、中央に貫通孔を備え、閉空間を形成する側面の外側から固定した保持部と、前記貫通孔内に、固定される本体部と、該本体部の後端に連結する制御部とから構成される閉空間観測装置であって、前記本体部は、前記側面に設けた挿入孔と連通し、前記貫通孔内に密着して固定される筒状の案内筒部と、該案内筒部内を前後に摺動可能な棒状のセンサ部とを備え、前記センサ部は前方に設けた熱伝達部と、該熱伝達部の後方に連続する観測部とを備え、前記制御部は前記センサ部を移動させる駆動部と、該駆動部を制御する処理回路部とを備え、前記処理回路部による前記駆動部の制御によって、前記熱伝達部が前記案内筒部の先端を封止して密閉する第1の状態から、前記観測部が前記案内筒部から前記閉空間に進出する第2の状態に、前記センサ部を移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る閉空間観測装置によれば、閉空間内を観測する撮影部のレンズに油分等の汚れが付着することはなく、かつ観測部から出火しても、閉空間内の汚れに引火して、閉空間内で火災が発生することはない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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