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公開番号2024151954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065801
出願日2023-04-13
発明の名称消防用水供給設備
出願人個人
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A62C 35/58 20060101AFI20241018BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】消火効率の向上を図るとともに、既存の設備に簡易に適応することができ、消火剤のメンテナンスや補給を不要に、あるいは軽減できる消防用水供給設備を提供する。
【解決手段】消防用水供給設備は、微細気泡を生成可能な微細気泡生成装置が備えられる。微細気泡生成装置は、消火用水の水源、消火用水の取水口以降の送水経路、散水口のヘッドやノズルのなかから選択した任意の箇所において、消火のために放水する消火用水に微細気泡を混入可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
消火のために放水する消火用水に微細気泡を混入可能な微細気泡生成装置が備えられることを特徴とする消防用水供給設備。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記消防用水供給設備は消火栓であり、
前記微細気泡生成装置は、前記消火栓に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項3】
前記消防用水供給設備は防火水槽・水嚢であり、
前記微細気泡生成装置は、前記防火水槽・水嚢に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項4】
前記消防用水供給設備は、消火用ホース・放水ノズルであり、
前記微細気泡生成装置は、前記消火用ホース・放水ノズルに備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項5】
前記消防用水供給設備は動力消防ポンプ設備であり、
前記微細気泡生成装置は、前記動力消防ポンプ設備に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項6】
前記消防用水供給設備は消火水嚢であり、
前記微細気泡生成装置は、前記消火水嚢に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項7】
前記消防用水供給設備は消火器具であり、
前記微細気泡生成装置は、前記消火器具に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項8】
前記消防用水供給設備は消火設備であり、
前記微細気泡生成装置は、前記消火設備に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項9】
前記消防用水供給設備は消防活動上必要な設備であり、
前記微細気泡生成装置は、前記消防活動上必要な設備に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
【請求項10】
前記消防用水供給設備は加圧送水装置であり、
前記微細気泡生成装置は、前記加圧送水装置に備えられることを特徴とする請求項1に記載の消防用水供給設備。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消防用水供給設備に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、山間地域や離島、漁村地域等、国内には水道消火栓の給水量が十分でないために、消防隊や消防団により効率的に消火することが難しい場合がある。この課題を解消するアプローチとして、防火水槽の設置等による消火用水(消防用水)を確保する方法と、単位放水量あたりの消火効率を向上させる方法との2つが知られている。
また、消火栓等による消火用水の供給が十分な地域においても、水損の局限化を図るために消火効率の向上は求められている。
【0003】
ここで、単位放水量あたりの消火効率を向上させるために消火用水に消火薬剤(以下、消火剤ということがある)を添加する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。消火用水に消火剤を添加することによる消火剤の主な目的は、木材や紙等や、油火災や電気火災の一般火災に対して消火用水の付着性や浸透性を向上させることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-254101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、消火用水に消火剤を添加する場合、消火剤に適した装備や消火剤の管理、補充、使用技術の継承等の負担が新たに生じる。このため、消火用水が十分でない傾向にある小規模な消防本部においては特に導入負担が大きい。
【0006】
本発明は、消火効率の向上を図るとともに、既存の設備に簡易に適応することができ、消火剤のメンテナンスや補給を不要に、あるいは軽減できる消防用水供給設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係る消防用水供給設備は、消火のために放水する消火用水に微細気泡を混入可能な微細気泡生成装置が備えられる。
【0008】
この構成によれば、消防用水供給設備は、微細気泡生成装置により微細気泡を生成し、生成した微細気泡を消火のために放水する消火用水に混入させることができる。よって、消防用水供給設備は、消火用水にファインバブルを混入させることにより、「消火機構に対する効果」、「消火剤等に対する補強効果」、「送水経路の摩擦力低減効果」、「殺菌・消毒等の作用による水質保持効果」4つの効果を得ることができる。なお、4つの効果については、実施形態で詳しく説明する。
ここで、微細気泡は、いわゆるファインバブルである。ファインバブルとしては、マイクロバルブ、ウルトラファインバブル等が知られている。以下、微細気泡をファインバブルということもある。
【0009】
消防用水供給設備は、前記4つの効果を得ることにより、放水した消火用水を消火対象物等に対して好適に付着させることや、好適に浸透させることができる。すなわち、消防用水供給設備は、消火対象物等に対して消火用水の付着性や浸透性を高めることができる。したがって、消防用水供給設備によれば、放水した消火用水により消火対象物等を好適に消火でき、消火用水による消火効率の向上を図ることができる。この結果、消火用水による単位放水量に対する消火効果(効率)の向上を図ることができる。
【0010】
また、消防用水供給設備に微細気泡生成装置のみを備えるだけで、消火用水に微細気泡を混入させることができる。これにより、既存の消防用水供給設備に微細気泡生成装置を簡易に適応することができ、消火剤のメンテナンスや補給を不要に、あるいは軽減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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