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公開番号2024029507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-06
出願番号2022131818
出願日2022-08-22
発明の名称培養槽及び藻類の回収方法
出願人学校法人常翔学園,株式会社熊谷組
代理人個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240228BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培養槽内の藻類の回収効率及び回収コストを削減可能な培養槽等を提供する。
【解決手段】藻類を培養可能な培養液Pを循環可能な培養槽1であって、培養液Pを循環させる流路を形成する一対の壁面と、壁面間に設けられ、流路内の培養液を下流側に導出する水流発生手段10と、水流発生手段10の下流側に設けられ、培養液Pの液面を覆う規制手段20とを備え、水流発生手段10は、壁面間に延在すると共に、延在方向の両端部が各壁面に対して隙間を有して回転可能な複数の羽根14Aを有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
藻類を培養可能な培養液を循環可能な培養槽であって、
前記培養液を循環させる流路を形成する一対の壁面と、
前記壁面間に設けられ、前記流路内の培養液を下流側に導出する水流発生手段と、
前記水流発生手段の下流側に設けられ、前記培養液の液面を覆う規制手段と、
を備え、
前記水流発生手段は、前記壁面間に延在すると共に、当該延在方向の両端部が各壁面に対して隙間を有して回転可能な複数の羽根を有することを特徴とする培養槽。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
藻類を培養可能な培養液を循環可能な培養槽における藻類の回収方法であって、
前記培養液を循環させる流路を形成する一対の壁面間に延在すると共に、延在方向の両端部が各壁面に対して隙間を有して回転可能な複数の羽根を有する水流発生手段を駆動させ、前記藻類を一定期間培養する工程と、
前記一定期間経過後に、前記水流発生手段の下流側に、前記培養液の液面を覆う規制手段を設け、前記培養液に含まれる藻類を前記水流発生手段の下流側に停留させる工程と、
を含むことを特徴とする藻類の回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、培養槽に関し、特に培養後の藻類の回収を容易化可能な培養槽に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、食用、或いは所謂バイオマス資源として藻類を培養する施設や装置の開発が盛んに行われている。このような装置の一例として特許文献1には、レースウェイとも称される循環型の培養槽内において培養液を攪拌、循環させながら培養液内の藻類の光合成を促進し、以て藻類を回収可能な培養槽が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-23979
【発明の概要】
【0004】
上記従来の培養槽にあっては、一定程度の培養が完了した後に、藻類を回収する作業が必要となるが、通常このような回収作業は、培養槽内の培養液をポンプ等によって全量回収し、その後に藻類と培養液を分離する固液分離処理が必要となる。そして、このような回収、分離作業は回収効率及び回収コストの増大を招く要因となる。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、培養槽内の藻類の回収効率及び回収コストを削減可能な培養槽等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明に係る構成として、藻類を培養可能な培養液を循環可能な培養槽であって、培養液を循環させる流路を形成する一対の壁面と、壁面間に設けられ、流路内の培養液を下流側に導出する水流発生手段と、水流発生手段の下流側に設けられ、培養液の液面を覆う規制手段とを備え、水流発生手段は、壁面間に延在すると共に、延在方向の両端部が各壁面に対して隙間を有して回転可能な複数の羽根を有する構成とした。
上記構成によれば、規制手段によって液面が覆われていることにより、水流発生手段から導出された培養液の波動が抑制され、壁面との間に形成された隙間方向に向かって旋回する渦流をなすため、培養液中の藻類を流路の中央部に停留させることが可能となる。そして、水流発生手段の下流側中央部に停留した藻類(藻類密度が高い領域)を回収することで、回収効率の向上、コスト削減が可能となる。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴のすべてを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。また、以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成又は工程をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
培養槽の全体構造及びパドルとの隙間を示す平面図である。
規制手段の概要を説明する断面図である。
実験設備に係る培養槽を示す平面図である。
流路の流れ方向における速度ベクトルを示す断面図である。
流路の幅方向における速度ベクトルを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明に係る開放型の培養槽1の平面図である。同図に示すように、培養槽1は、例えばコンクリートにより形成されたオーバル状の外壁3と、外壁3の短軸方向中心において長軸方向に延在する仕切り部5とを備え、水流発生手段10を起点として培養液Pを矢印方向に循環させる流路が形成される。ここで、培養液Pは、例えば、窒素源、リン源、ミネラルなどの栄養塩類を添加した培養液であって、培養液P中には藻類が培養される。
【0009】
図1、図2に示すように、水流発生手段10は、複数(図示では4枚)の平板上の羽根14Aを備えたパドル(水車)14から構成され、回転中心となるシャフト16が外壁3及び仕切り部5間に延在し、図外のモーター等の駆動源とベアリング、ギア、ベルト等の伝達手段を介して接続される。
【0010】
図1の拡大図に示すように、パドル14の4枚の羽根14Aは、流路幅L1と平行となるように配置され、流路を形成する外壁3の内周面3Aと羽根14Aの幅方向一端部との間、及び、仕切り部5の内周面5Aと羽根14Aの幅方向他端部との間には、それぞれ僅かな(例えば3mm)隙間G1;G2が形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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