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公開番号2024013167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-31
出願番号2022115153
出願日2022-07-19
発明の名称多糖の製造方法
出願人国立大学法人 琉球大学
代理人個人
主分類C12P 19/04 20060101AFI20240124BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ペントースから多糖を製造する新たな微生物およびそれを利用した多糖の製造方法を提供する。
【解決手段】ペントースに、コサコニア・エスピーSO_001(NITE P-03651)、パピリオトレマ・テレストリスSO_005(NITE P-03652)、シュードアースロバクター・エスピーSO_006(NITE P-03653)およびウィリアムシア・エスピーSO_009(NITE P-03689)からなる群から選ばれる多糖生産性微生物の1種または2種以上を作用させることを特徴とする多糖の製造方法、これにより製造された多糖、この多糖を含有する飲食品、プラスチック、フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ペントースに、コサコニア・エスピーSO_001(NITE AP-03651)、パピリオトレマ・テレストリスSO_005(NITE AP-03652)、シュードアースロバクター・エスピーSO_006(NITE AP-03653)およびウィリアムシア・エスピーSO_009(NITE AP-03689)からなる群から選ばれる多糖生産性微生物の1種または2種以上を作用させることを特徴とする多糖の製造方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
以下の(a)~(d)の何れかの組成を有することを特徴とする多糖。
(a)D-グルコースが24±0.1~4質量%、D-ガラクトースが37±0.1~4質量%、L-フコースが31±0.1~4質量%、D-グルクロン酸が8±0.1~4質量%
(b)D-キシロースが29±0.1~4質量%、D-マンノースが67±0.1~4質量%、D-グルクロン酸が5±0.1~4質量%
(c)D-グルコースが53±0.1~4質量%、D-ガラクトースが12±0.1~4質量%、L-フコースが11±0.1~4質量%、D-マンノースが20±0.1~4質量%、D-グルクロン酸が3±0.1~4質量%
(d)D-グルコースが42±0.1~4質量%、D-ガラクトースが31±0.1~4質量%、D-マンノースが13±0.1~4質量%、D-グルクロン酸が14±0.1~4質量%
【請求項3】
請求項2記載の多糖を含有することを特徴とする飲食品。
【請求項4】
請求項2記載の多糖を含有することを特徴とするプラスチック。
【請求項5】
請求項2記載の多糖を含有することを特徴とするフィルム。
【請求項6】
コサコニア・エスピーSO_001(NITE AP-03651)。
【請求項7】
パピリオトレマ・テレストリスSO_005(NITE AP-03652)。
【請求項8】
シュードアースロバクター・エスピーSO_006(NITE AP-03653)。
【請求項9】
ウィリアムシア・エスピーSO_009(NITE AP-03689)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規の多糖生産性微生物を利用したペントースからの多糖の製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
リグノセルロース系バイオマスは、セルロース、ヘミセルロース、リグニンを主な成分として構成されており、それぞれを約三分の一ずつ含むものである。バイオ燃料製造等、既存の手法はセルロースのみの利用を目指したものである上、ヘミセルロースの利用研究は最も遅れている。ヘミセルロースはヘテロ多糖であり構成糖が複数ある上、発酵に適さないペントースが主成分であることに起因している。
【0003】
このようにペントースの利用は進んでいないのが実情であった。
【0004】
また、微生物がキサンタンガム、ジェランガム等の多糖を製造することが知られており、微生物が生産する多糖は幅広く産業に用いられているが、ペントースを原料できるものはクリプトコッカス(Cryptococcus)属、クレブシエラ(Klebsiella)属、アースロバクター(Arthrobactor)属とシュードモナス(Pseudomonas)属のうちのごく一部の微生物でしか知られていなかった(非特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
S. Tanenbaum, B. Scott, P. Fisher, A. Henwood, J. Novak, D. Slomczynski, and J. Nakas: Bioconversion of Pentosans to heteropolysaccharides. in Novel Biodegradable Microbial Polymers, Springer, pp. 473-477 (1990).
S.W. Tanenbaum, P.J. Fisher, A. Henwood, J. Novak, B. Scott, and J.P. Nakas: Hemicellulose bioconversion to polyanionic heteropolysaccharides. Appl Biochem Biotechnol 34-35, 135-148 (1992).
J.S. Novak, S.W. Tanenbaum, and J.P. Nakas: Heteropolysaccharide Formation by Arthrobacter viscosus Grown on Xylose and Xylose Oligosaccharides. Appl Environ Microbiol 58, 3501-3507 (1992).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の課題は、ペントースから多糖を製造する新たな微生物およびそれを利用した多糖の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、ペントースを炭素源とした微生物のスクリーニングを行い、それにより得られた微生物がペントースから多糖を製造できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
また、上記で製造された多糖は種々の領域に利用可能であることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明はペントースに、コサコニア・エスピーSO_001(NITE AP-03651)、パピリオトレマ・テレストリスSO_005(NITE AP-03652)、シュードアースロバクター・エスピーSO_006(NITE AP-03653)およびウィリアムシア・エスピーSO_009(NITE AP-03689)からなる群から選ばれる多糖生産性微生物の1種または2種以上を作用させることを特徴とする多糖の製造方法である。
【0010】
また、本発明は以下の(a)~(d)の何れかの組成を有することを特徴とする多糖である。
(a)D-グルコースが24±0.1~4質量%、D-ガラクトースが37±0.1~4質量%、L-フコースが31±0.1~4質量%、D-グルクロン酸 が8±0.1~4質量%
(b)D-キシロースが29±0.1~4質量%、D-マンノースが67±0.1~4質量%、D-グルクロン酸 が5±0.1~4質量%
(c)D-グルコースが53±0.1~4質量%、D-ガラクトースが12±0.1~4質量%、L-フコースが11±0.1~4質量%、D-マンノースが20±0.1~4質量%、D-グルクロン酸 が3±0.1~4質量%
(d)D-グルコースが42±0.1~4質量%、D-ガラクトースが31±0.1~4質量%、D-マンノースが13±0.1~4質量%、D-グルクロン酸 が14±0.1~4質量%
(【0011】以降は省略されています)

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