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公開番号2024014405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022117208
出願日2022-07-22
発明の名称キラーT細胞の活性化方法
出願人学校法人明治大学
代理人個人,個人
主分類C12N 5/0783 20100101AFI20240125BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】 キラーT細胞を活性化させる手段を提供する。
【解決手段】 ホウ素含有アパタイトを含むセラミックスの存在下で、キラーT細胞を培養する工程を含むことを特徴とするキラーT細胞の活性化方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ホウ素含有アパタイトを含むセラミックスの存在下で、キラーT細胞を培養する工程を含むことを特徴とするキラーT細胞の活性化方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
ホウ素含有アパタイトが、一般式:Ca
9.5+0.5x
{(PO
4
)
6-x
(BO
3
)
x
}{(BO
2
)
1-x
O
x
} (0≦x≦1)で表されるホウ素含有アパタイトであることを特徴とする請求項1に記載のキラーT細胞の活性化方法。
【請求項3】
ホウ素含有アパタイトを含むセラミックスが、CaO、P
2
O
5
、SiO
2
、及びB
2
O
3
を含有するセラミックスであることを特徴とする請求項1に記載のキラーT細胞の活性化方法。
【請求項4】
セラミックス中のCaとPのモル比(Ca/P)が、1.5~2.5であることを特徴とする請求項3に記載のキラーT細胞の活性化方法。
【請求項5】
キラーT細胞を単離する工程を含み、単離されたキラーT細胞を、ホウ素含有アパタイトを含むセラミックスの存在下で培養することを特徴とする請求項1に記載のキラーT細胞の活性化方法。
【請求項6】
キラーT細胞の活性化が、キラーT細胞の抗腫瘍効果の増強であることを特徴とする請求項1に記載のキラーT細胞の活性化方法。
【請求項7】
キラーT細胞の活性化用培養基材であって、ホウ素含有アパタイトを含むセラミックスを有することを特徴とする培養基材。
【請求項8】
ホウ素含有アパタイトが、一般式:Ca
9.5+0.5x
{(PO
4
)
6-x
(BO
3
)
x
}{(BO
2
)
1-x
O
x
} (0≦x≦1)で表されるホウ素含有アパタイトであることを特徴とする請求項7に記載の培養基材。
【請求項9】
ホウ素含有アパタイトを含むセラミックスが、CaO、P
2
O
5
、SiO
2
、及びB
2
O
3
を含有するセラミックスであることを特徴とする請求項7に記載の培養基材。
【請求項10】
セラミックス中のCaとPのモル比(Ca/P)が、1.5~2.5であることを特徴とする請求項9に記載の培養基材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キラーT細胞の活性化方法及びキラーT細胞の活性化用培養基材に関する。本発明のキラーT細胞の活性化方法及びキラーT細胞の活性化用培養基材は、がんなどの疾患の治療に有用である。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
「バイオマテリアル」は人工材料であるため、生体適合性に優れており、免疫による拒絶がないことがそのメリットの一つであった。もし、材料と免疫系を司る細胞とをin vitro系で培養し、それらの相互作用を通して、免疫系を司る細胞を活性化させることができれば、高額なサイトカインなどを利用することなく、患者の回復力(免疫力)を増強させて、病気を治癒させることが可能となる。
【0003】
これまでに免疫系に働きかける「バイオマテリアル」として、フェニルボロン酸基を備えたポリマーがリンパ球の活性を高めるという報告がある(池谷ら, 生体材料, 14, 260-266(1996).など)。これはフェニルボロン酸基中の「-BO
2
基」が中性近傍のpHで-B(OH)
3
に解離し、2つの-BOHと細胞の糖鎖部分とが相互作用する結果であると説明されている。この素材は、ポリマーであるため、滅菌操作が煩雑で、生体適合性も低い。
【0004】
本発明者は、生体適合性に優れた水酸アパタイト(HAp)に「-BO
2
基」を導入したホウ素含有アパタイト(BAp)を合成し、このBApセラミックスと免疫細胞とを共存培養することにより、ヘルパーT細胞やキラーT細胞の割合が増加することを明らかにしている(非特許文献1)。
【0005】
また、本発明者は、上記のBApを主結晶相として含むCaO-P
2
O
5
-SiO
2
-B
2
O
3
(CPSB)系セラミックスもヘルパーT細胞やキラーT細胞の割合を増加させることを報告している(木造理萌子, 山田清貴, 本田みちよ, 永井重徳, 相澤 守, ”CaO-P
2
O
5
-SiO
2
-B
2
O
3
系ガラスセラミックスの免疫細胞応答性”, 無機マテリアル学会 第 132 回 学術講演会、2016.6.2-3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
D. Nakagawa, M. Nakamura, S. Nagai, and M. Aizawa, Journal of Materials Science: Materials in Medicine (2020) 31:20
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
セラミックスなどのバイオマテリアルによって、キラーT細胞を活性化し、その抗腫瘍効果を増強させることができれば、高価なサイトカインなどを利用することなく、患者の回復力(免疫力)を増強させ、がんの治療が可能になる。本発明は、このような背景の下になされたものであり、キラーT細胞を活性化させる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ホウ素含有アパタイトの存在下で、キラーT細胞を培養することにより、キラーT細胞の抗腫瘍効果が著しく増大することを見出した。上述したように、ホウ素含有アパタイトがT細胞の割合を増加させることは知られていたが、ホウ素含有アパタイトがT細胞自体の性質(例えば、抗腫瘍効果)に対してどのような影響を及ぼすかについては今まで検討されておらず、キラーT細胞の抗腫瘍効果を著しく増強させるということは予想外のことであった。
【0009】
本発明は、以上の知見に基づき完成されたものである。
即ち、本発明は、以下の(1)~(11)を提供するものである。
【0010】
(1)ホウ素含有アパタイトを含むセラミックスの存在下で、キラーT細胞を培養する工程を含むことを特徴とするキラーT細胞の活性化方法。
(【0011】以降は省略されています)

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