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公開番号2024027327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130041
出願日2022-08-17
発明の名称リグニン由来モノマーの製造方法およびモノマーの製造方法
出願人国立大学法人京都大学
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類C07C 1/20 20060101AFI20240222BHJP(有機化学)
要約【課題】リグニンを分解して芳香族モノマーを高収率で得ること、および/または、芳香族モノマーを反応させて脂環式モノマーまたは別の芳香族モノマーを高収率で選択的に得ることができるリグニン由来モノマーの製造方法を提供する。
【解決手段】本開示のリグニン由来モノマーの製造方法は、リグニンを第1の金属元素触媒の存在下250℃以上400℃以下で分解することにより芳香族モノマーを得る第1工程と、芳香族モノマーを第2の金属元素触媒の存在下ガス状態およびミスト状態の少なくとも1つの状態で反応させることにより脂環式モノマーまたは別の芳香族モノマーを得る第2工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
リグニンを第1の金属元素触媒の存在下250℃以上400℃以下で分解することにより芳香族モノマーを得る第1工程と、
前記芳香族モノマーを第2の金属元素触媒の存在下ガス状態およびミスト状態の少なくとも1つの状態で反応させることにより脂環式モノマーまたは別の芳香族モノマーを得る第2工程と、を含むリグニン由来モノマーの製造方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記リグニンは、針葉樹リグニンである請求項1に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項3】
前記第1の金属元素触媒は固体炭素に担持されたパラジウム触媒である請求項1に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項4】
前記第1工程は、水素の存在下で行う請求項1に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項5】
前記芳香族モノマーは、グアイアコールおよび沸点が350℃以下の飽和アルキルグアイアコール類の少なくとも1つを含む請求項1に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項6】
前記第2工程は、水素の存在下140℃以上280℃以下で行い、
前記第2の金属元素触媒は、メソポーラスシリカに担持されたニッケル触媒である請求項1に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項7】
前記脂環式モノマーはシクロヘキサン類を含む請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項8】
前記第2工程は、水素の存在下140℃以上260℃未満で行い、
前記第2の金属元素触媒は、カルシウムを含むメソポーラスシリカに担持されたニッケル触媒である請求項1に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項9】
前記脂環式モノマーはシクロヘキサノール類を含む請求項1~請求項5および請求項8のいずれか1項に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
【請求項10】
前記第2工程は、水素の存在下260℃以上340℃以下で行い、
前記第2の金属元素触媒は、カルシウムを含むメソポーラスシリカに担持されたニッケル触媒である請求項1に記載のリグニン由来モノマーの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リグニン由来モノマーの製造方法およびモノマーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
リグニンは、パルプと異なり、ほとんど利用されていない植物由来の資源である。このため、リグニンから芳香族モノマーおよび/または脂環式モノマーを製造する技術は、化学材料およびプラスチック材料のグリーン化に重要である。
【0003】
特許文献1(特表2014-518215号公報)は、リグニンを金属触媒の存在下連続プロセスにより高温(たとえば240℃から375℃)かつ高圧(たとえば水素圧力が0.1MPaから20MPa)で接触水素化分解して、芳香族化合物および/または脂環式化合物を得る方法を開示する。
【0004】
特許文献2(国際公開WO2019/108959号)は、リグニンを触媒の存在下300℃以下で接触水素化分解して芳香族生成物を得る方法を開示する。
【0005】
非特許文献1(Chemical Engineering Journal,429,(2022),p.132365)は、リグニンを触媒存在下250℃未満で接触水素化分解して芳香族生成物を得る方法を開示する。
【0006】
非特許文献2(Catalysis Communications 17,(2012),pp.54-58)は、リグニン由来のグアイアコールを接触水素化することにより収率よくシクロヘキサノールを得る方法を開示する。
【0007】
特許文献3(特開平6-199714号公報)は、フェノールをパラジウム触媒の存在下気相反応により接触水素化することによりシクロヘキサノンおよびシクロヘキサノールの混合物を得ることを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2014-518215号公報
国際公開WO2019/108959号
特開平6-199714号公報
【非特許文献】
【0009】
Chemical Engineering Journal,429,(2022),p.132365
Catalysis Communications 17,(2012),pp.54-58
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1の方法では、高圧が必要であり、また溶媒として水を用いていることから、反応の制御が困難であり、雑多な芳香族生成物が得られるに過ぎないという問題点がある。
(【0011】以降は省略されています)

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