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公開番号2024025538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022129052
出願日2022-08-12
発明の名称保護装置及び保護方法
出願人株式会社ダイセル
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A42B 3/06 20060101AFI20240216BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】保護対象物を保護する動作を繰り返し行えるようにする技術を提供する。
【解決手段】保護装置が、外殻容器と、保護体と、駆動部とを備え、保護体は、保護対象物の少なくとも一部を囲う形状で保護対象物に対して近位と遠位とに位置するように、互いに距離を空けて配置され、外力が加わった時に互いの距離が変化するように形成われた少なくとも2つのフレームを含むフレーム集合体と、積層方向に配置される複数のフレーム集合体の各々を接続する接続部とを備え、保護体は、作動前において、複数のフレーム集合体の積層方向における間隔が所定の初期距離とされた状態で外殻容器に収容され、作動時に、積層方向に配置される複数のフレーム集合体のうちの一端にある第一のフレーム集合体を維持したままで、駆動部によって複数のフレーム集合体の間隔が初期距離よりも長くなるように駆動され、他端にある第二のフレーム集合体が保護位置まで突出される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
外殻容器と、
前記外殻容器に収納され、作動時に前記外殻容器から保護位置まで突出し、保護対象物の周囲を取り囲む保護体と、
前記保護体を前記外殻容器から前記保護位置まで突出させる駆動部と、
を備え、
前記保護体は、
保護対象物の少なくとも一部を囲う形状で、前記保護対象物に対して近位と遠位とに位置するように、互いに距離を空けて配置されており、外力が加わった時に互いの距離が変化するように形成された少なくとも2つのフレームを含むフレーム集合体と、
積層方向に配置される複数の前記フレーム集合体の各々を接続する接続部と、
を備え、
前記保護体は、作動前において、前記複数のフレーム集合体の前記積層方向における間隔が所定の初期距離とされた状態で前記外殻容器に収容され、作動時に、前記積層方向に配置される前記複数のフレーム集合体のうちの一端にある第一のフレーム集合体が前記外殻容器の内部に固定された状態を維持したままで、前記駆動部によって前記複数のフレーム集合体の間隔が前記初期距離よりも長くなるように駆動され、前記複数のフレーム集合体のうちの他端にある第二のフレーム集合体が前記保護位置まで突出される
保護装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記フレーム集合体に含まれる前記少なくとも2つのフレームは、外力が加わった場合に、夫々の間隔を変えて衝撃を吸収するように、少なくとも何れかが弾性を有している請求項1に記載の保護装置。
【請求項3】
前記保護対象物の周囲の状態及び前記保護対象物の状態のうち、少なくとも一つを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記駆動部を作動させる制御部と、
を更に備える請求項1又は2に記載の保護装置。
【請求項4】
前記フレーム集合体は、前記少なくとも2つのフレームの間隔を所定の距離に保つように前記少なくとも2つのフレームを接続するサブフレームを備え、
前記サブフレームは、前記少なくとも2つのフレームに外力が加わった場合、前記少なくとも2つのフレームの間隔を変えて衝撃を吸収するように弾性を有している請求項1又は2に記載の保護装置。
【請求項5】
前記少なくとも2つのフレームが、前記保護対象物を囲むように長手に形成され、前記サブフレームが前記少なくとも2つのフレームの長手端部同士を接続する請求項4に記載の保護装置。
【請求項6】
前記駆動部が、発条と、作動前において前記発条を圧縮した状態で係止する係止部とを備え、作動時に前記係止部が前記発条の係止を解除することで、前記発条が前記保護体を前記外殻容器から突出した状態に駆動する請求項3に記載の保護装置。
【請求項7】
請求項3に記載の保護装置を用いた保護方法であって、
前記検出部が、前記保護対象物の周囲の状態及び前記保護対象物の状態のうち、少なくとも一つを検出するステップと、
前記検出部の検出結果に基づいて前記制御部が、前記保護装置を作動させるか否かを判定するステップと、
前記保護装置を作動させると判定した場合に、前記制御部が前記駆動部を作動させて前
記保護体を前記外殻容器から突出した状態に駆動させるステップを含む、保護方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、保護装置及び保護方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、帽子本体に取り付けられる複数の分割衝撃吸収要素を備え、頭部に対して、法線方向に加わる衝撃力と、接線方向に加わる衝撃力との双方を緩和する頭部保護具が開示されている。
【0003】
特許文献2には、防護服のカラーとして取り付けられ、防護服を装着した人が転倒した際に膨張して首や頭の一部を保護する保護具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-168888号公報
米国特許第7150048号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の装置は、衝撃吸収要素をコンパクトに収容することができず、気軽に利用しにくいという問題があった。特許文献2の装置は、非活性時にチャンバが収縮した状態で装着され、転倒時(活性化時)に圧縮ガスによりチャンバが膨張する構成であり、一度チャンバが膨張すると、元の状態に戻すことが難しく、繰り返しの使用には適さないという問題があった。
【0006】
本開示の技術は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、作動前において保護体を外殻容器に収容した状態とし、作動時に保護体を外殻容器から突出させて保護対象物を保護する動作を繰り返し行えるようにする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の保護装置は、
外殻容器と、
前記外殻容器に収納され、作動時に前記外殻容器から保護位置まで突出し、保護対象物の周囲を取り囲む保護体と、
前記保護体を前記外殻容器から前記保護位置まで突出させる駆動部と、
を備え、
前記保護体は、
保護対象物の少なくとも一部を囲う形状で、前記保護対象物に対して近位と遠位とに位置するように、互いに距離を空けて配置されており、外力が加わった時に互いに距離が変化するように形成された少なくとも2つのフレームを含むフレーム集合体と、
積層方向に配置される複数の前記フレーム集合体の各々を接続する接続部と、
を備え、
前記保護体は、作動前において、前記複数のフレーム集合体の前記積層方向における間隔が所定の初期距離とされた状態で前記外殻容器に収容され、作動時に、前記積層方向に配置される前記複数のフレーム集合体のうちの一端にある第一のフレーム集合体が前記外殻容器の内部に固定された状態を維持したままで、前記駆動部によって前記複数のフレーム集合体の間隔が前記初期距離よりも長くなるように駆動され、前記複数のフレーム集合体のうちの他端にある第二のフレーム集合体が前記保護位置まで突出される。
【0008】
前記保護装置において、
前記フレーム集合体に含まれる前記少なくとも2つのフレームは、外力が加わった場合に、夫々の間隔を変えて衝撃を吸収するように、少なくとも何れかが弾性を有してもよい。
【0009】
前記保護装置は、
前記保護対象物の周囲の状態及び前記保護対象物の状態のうち、少なくとも一つを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記駆動部を作動させる制御部と、
を更に備えてもよい。
【0010】
前記保護装置において、
前記フレーム集合体は、前記少なくとも2つのフレームの間隔を所定の距離に保つように前記少なくとも2つのフレームを接続するサブフレームを備え、
前記サブフレームは、前記少なくとも2つのフレームに外力が加わった場合、前記少なくとも2つのフレームの間隔を変えて衝撃を吸収するように弾性を有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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