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公開番号2024008324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-19
出願番号2022110101
出願日2022-07-08
発明の名称防錆皮膜形成用液状組成物
出願人株式会社ユニカル
代理人個人,個人
主分類C23C 26/00 20060101AFI20240112BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】金属材料表面に、低い処理温度で、リン酸塩処理皮膜に比べ長期間防錆力および潤滑剤引き込み能力も確保できる防錆皮膜を容易に形成することができるとともに、メンテナンスを簡略化でき、かつ、処理時間を短縮することができる防錆皮膜形成用液状組成物を提供することを目的としている。
【解決手段】防錆皮膜を金属材料表面に形成する防錆皮膜形成用液状組成物であって、pH7以上であり、珪藻土粉末と、珪酸ナトリウム、メタ硼酸ナトリウム、トリエタノールアミン、水溶性ウレタン樹脂、鉱物油、亜硝酸ナトリウムなどの防錆性付与成分を含むことを特徴としている。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
防錆皮膜を金属材料表面に形成する防錆皮膜形成用液状組成物であって、
pH7以上であり、珪藻土粉末と、防錆性付与成分を含むことを特徴とする防錆皮膜形成用液状組成物。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記珪藻土粉末が、組成物中、0.5重量%~1.5重量%の割合で含まれる請求項1に記載の防錆皮膜形成用液状組成物。
【請求項3】
防錆性付与成分が、珪酸ナトリウム、潤滑油、水溶性樹脂、ワックスからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の防錆皮膜形成用液状組成物。
【請求項4】
前記珪酸ナトリウムが、組成物中、5重量%~7.5重量%の割合で含まれる請求項3に記載の防錆皮膜形成用液状組成物。
【請求項5】
前記潤滑油が、鉱物油である請求項3に記載の防錆皮膜形成用液状組成物。
【請求項6】
前記鉱物油が、組成物中、0.5重量%~1.5重量の割合で含まれる請求項5に記載の防錆皮膜形成用液状組成物。
【請求項7】
前記水溶性樹脂が、水溶性ウレタン樹脂であって、組成物中、1.5重量%~2.5重量%の割合で含まれる請求項3に記載の防錆皮膜形成用液状組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属材料を浸漬することによって、金属材料の表面に、防錆皮膜を形成できる防錆皮膜形成用液状組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、伸線するなどのような金属材料に冷間加工を施す前に、金属材料表面に錆が発生しないように、防錆性能を備えるとともに、少なくとも冷間加工時に潤滑剤の引き込み性能を付与できる防錆皮膜を金属材料表面に施す防錆皮膜処理が従来から行われている。 鋼線の防錆皮膜処理としては、リン酸塩皮膜処理が古くから行なわれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6249929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記リン酸塩皮膜処理の場合、つぎのような問題がある。
(1)徹底した液管理/成分バランス調整が必要で、液管理が面倒である。
(2)処理液の定期的な入れ替えが必要で産廃処分コストが嵩む。
(3)スラッジが発生し、処理槽内に堆積するため、このスラッジを定期的に除去しなければならないため、処理作業が煩雑になるとともに、スラッジの産廃処分コストが嵩む。
(4)反応型であるため、反応が完了するまで金属材料を皮膜処理液に浸漬する必要があり、長い処理時間が必要である。また、インライン処理においては、処理時間を確保するために長い処理槽が必要になる。
(5)処理液が酸性のため、皮膜処理後にワークを中和処理する中和槽を別途設ける必要があり、皮膜処理槽を含め処理施設の専有面積が大きくなる。特に、インライン処理においては、特に長い処理施設となってしまう。
(6)適正な処理液温度が80℃程度であり、エネルギーコストに問題がある。
(7)リン、亜鉛などを含むスラッジが発生し、処理槽中に発生し、定期的にスラッジの除去作業が必要であり、メンテナンスに時間がかかる上、除去したスラッジの処理コストがかかる。
(8)得られる皮膜に吸湿性が若干あり、周囲の環境によっては皮膜による防錆力を長時間維持することができない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて、金属材料表面に、低い処理温度で、リン酸塩処理皮膜に比べ長期間防錆力および潤滑剤引き込み能力も確保できる防錆皮膜を容易に形成することができるとともに、メンテナンスを簡略化でき、かつ、処理時間を短縮することができる防錆皮膜形成用液状組成物を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の水系防錆皮膜形成用液状組成物(以下、「本発明の組成物」と記す)は、防錆皮膜を金属材料表面に形成する防錆皮膜形成用液状組成物であって、pH7以上であり、珪藻土粉末と、防錆性付与成分を含むことを特徴としている。
【0007】
本発明の組成物は、高濃度で含まれる原液組成物を作製し、この原液組成物を、少なくとも珪藻土粉末および防錆性付与成分が処理に適した濃度となるように、水などの希釈溶媒で希釈して得られる場合や、珪藻土粉末を含む原液組成物Aと、防錆性付与成分を含む原液組成物Bを建浴時に混合する場合もある。また、使用により成分濃度が低くなった場合、上記の原液組成物、あるいは、原液組成物Aおよび原液組成物Bを継ぎ足すようにしても構わない。
本発明の組成物は、十分な防錆性を確保するために、pH7以上にされるが、pH10~12が好ましい。
【0008】
本発明の組成物は、特に限定されないが、珪藻土粉末の配合割合を、組成物中、0.5重量%~1.5重量%とすることが好ましい。
すなわち、珪藻土粉末の配合割合が、0.5重量%未満であると、皮膜層の厚みが不十分となり、必要な防錆性、密着性を確保できない恐れがあり、1.5重量%を超えると、皮膜層の防錆性、密着性に影響する可能性がある。
【0009】
上記珪藻土粉末の粒径は、特に限定されないが、レーザー回折法で測定したときに、平均粒径で15μm以下が好ましい。
すなわち、珪藻土粉末の粒径が大きすぎると、液中における分散性が悪くなり、成分が沈殿するため、成分の均等性に問題が生じるおそれがある。また、防錆成分や密着成分の表面積が小さくなることから、防錆性能や密着性能の低下をもたらす可能性がある。
【0010】
本発明の組成物において、防錆性付与成分としては、特に限定されないが、たとえば、珪酸ナトリウム、潤滑油、トリエタノールアミン、亜硝酸ナトリウム、ワックス、水溶性樹脂などが挙げられ、これらが単独で、あるいは、複合して用いられてもよい。
潤滑油としては、たとえば。鉱物油、オリーブ油などの植物油、ロート油などが挙げられ、少なくとも鉱物油が好ましく、これらが複合して用いられるようにしても構わない。
(【0011】以降は省略されています)

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