TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024054848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2023172714
出願日2023-10-04
発明の名称さび止め油組成物
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C23F 11/00 20060101AFI20240410BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】生分解性及び防錆性が高いさび止め油組成物の提供。
【解決手段】基油と、防錆剤とを含有するさび止め油組成物であって、前記基油は、エステル基油を含み、前記エステル基油の含有量は、前記さび止め油組成物全量に対して、50質量%超である、さび止め油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油と、防錆剤とを含有するさび止め油組成物であって、
前記基油は、エステル基油を含み、
前記エステル基油の含有量は、前記さび止め油組成物全量に対して、50質量%超である、さび止め油組成物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記防錆剤は、スルホン酸塩を含む、請求項1に記載のさび止め油組成物。
【請求項3】
前記スルホン酸塩は、アルキルアリールスルホン酸アミン塩、又は、アルキルアリールスルホン酸アルカリ土類金属塩である、請求項2に記載のさび止め油組成物。
【請求項4】
前記エステル基油は、炭素数2~14の脂肪酸と、炭素数2~14のアルコールとのエステルである、請求項1又は2に記載のさび止め油組成物。
【請求項5】
前記エステル基油は、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ-2-エチルヘキシル、及び、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシルからなる群から選択される1種以上のエステルである、請求項4に記載のさび止め油組成物。
【請求項6】
さらに鉱油を含有し、
前記鉱油の含有量は、前記さび止め油組成物全量に対して、2質量%以上40質量%以下である、請求項1に記載のさび止め油組成物。
【請求項7】
生分解性油圧作動油規格ISO15380に規定されているOECD301B法による生分解度が、60%以上である、請求項1に記載のさび止め油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、さび止め油組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鋼板、軸受、鋼球、ガイドレールなどの金属製部材の分野では、該金属製部材のさびの発生を防止するためにさび止め油組成物が使用されている。
鉄を主成分とする鋼などを用いた金属製部材は、最終的には塗装やメッキなどによりさびの発生を防止するが、製造工程の途中ではそのような処理は困難となる。そのため、該金属製部材のさびの発生を一時的に防止する観点から、該金属製部材をさび止め油組成物により処理することが一般的である。
【0003】
さび止め油組成物の基油としては鉱油が一般的であり、防錆性を向上させる観点から、該鉱油に少量のエステル基油を加えて使用することがある。
例えば、特許文献1には、沸点が300℃以下の揮発性液体を30~95質量%含有し、グリセリン脂肪酸部分エステルを1~50質量%含有する表面処理剤が開示されている。また、特許文献1の実施例においては、n-デカンに、少量のグリセロールモノステアレートが併用されている。該表面処理剤は、防錆性や潤滑性が優れると開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-225914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さび止め油組成物は、金属製部材のさびの発生を一時的に防止するものであり、金属製部材の加工工程の途中で除去されるものであるため、従来のさび止め油組成物は、生分解性は考慮されていない。
しかしながら、製造工程の途中でさび止め油組成物が系外に排出される場合やさび止め油組成物が金属製部材に付着したまま出荷される場合がある。
近年、環境意識がより高まり、生分解性が高いさび止め油組成物が求められている。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、生分解性及び防錆性が高いさび止め油組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]基油と、防錆剤とを含有するさび止め油組成物であって、前記基油は、エステル基油を含み、前記エステル基油の含有量は、前記さび止め油組成物全量に対して、50質量%超である、さび止め油組成物。
[2]前記防錆剤は、スルホン酸塩を含む、[1]に記載のさび止め油組成物。
[3]前記スルホン酸塩は、アルキルアリールスルホン酸アミン塩、又は、アルキルアリールスルホン酸アルカリ土類金属塩である、[2]に記載のさび止め油組成物。
[4]前記エステル基油は、炭素数2~14の脂肪酸と、炭素数2~14のアルコールとのエステルである、[1]~[3]のいずれか一項に記載のさび止め油組成物。
[5]前記エステル基油は、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ-2-エチルヘキシル、及び、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシルからなる群から選択される1種以上のエステルである、[4]に記載のさび止め油組成物。
[6]さらに鉱油を含有し、前記鉱油の含有量は、前記さび止め油組成物全量に対して、2質量%以上40質量%以下である、[1]~[5]のいずれか一項に記載のさび止め油組成物。
[7]生分解性油圧作動油規格ISO15380に規定されているOECD301B法による生分解度が、60%以上である、[1]~[6]のいずれか一項に記載のさび止め油組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、生分解性及び防錆性が高いさび止め油組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(さび止め油組成物)
本実施形態のさび止め油組成物は、基油と、防錆剤とを含有する。
【0010】
<基油>
本実施形態のさび止め油組成物における基油は、エステル基油を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
熱フィラメントCVD装置
2か月前
東レエンジニアリング株式会社
成膜装置
2か月前
株式会社アイセロ
防錆フィルム
17日前
東ソー株式会社
ルテニウム含有薄膜の製造方法
3か月前
マークテック株式会社
脱脂洗浄剤
4か月前
マシン・テクノロジー株式会社
蒸発装置
2か月前
株式会社アルバック
基板処理装置
2か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
3か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
4か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
3か月前
北川工業株式会社
導電反射膜
24日前
株式会社極東窒化研究所
鉄製の調理器具
4か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理装置
1か月前
株式会社神戸製鋼所
改質金属材の製造方法
1か月前
TOPPANホールディングス株式会社
エッチング装置
1か月前
株式会社ベル・トレーディング
金属洗浄剤
2か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置および成膜方法
12日前
株式会社ブイ・テクノロジー
蒸着装置及び蒸着方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
金属-有機化合物複合材
25日前
株式会社野村鍍金
積層硬質炭素膜及びその製造方法
2か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜方法および成膜装置
2か月前
株式会社ユニカル
防錆皮膜形成用液状組成物
3か月前
株式会社オプトラン
基板ホルダー搬送システム
3か月前
株式会社MOLDINO
被覆工具
2か月前
株式会社不二越
真空浸炭方法及び真空浸炭装置
1か月前
マルイ鍍金工業株式会社
ステンレスの表面処理方法。
3か月前
田中貴金属工業株式会社
成膜装置用部材
4か月前
富士フイルム株式会社
蒸着方法および蒸着用容器
25日前
日東電工株式会社
透明導電性フィルムの製造方法
3か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルムの製造方法
3か月前
日本特殊陶業株式会社
複合部材
1か月前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
18日前
日東電工株式会社
透明導電性フィルムの製造方法
3か月前
個人
金属製品を生産する方法
4か月前
芝浦メカトロニクス株式会社
成膜装置
24日前
芝浦メカトロニクス株式会社
成膜装置
24日前
続きを見る