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公開番号2024050205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156907
出願日2022-09-29
発明の名称金属-有機化合物複合材
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人個人,個人
主分類C23C 26/00 20060101AFI20240403BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】潤滑性が改善された金属複合材を提供する。
【解決手段】Al、Ti、Cu、Au、Ni、Sn、ZnおよびCrからなる群から選択されるいずれか一種以上の金属を合計で50質量%超含む金属材と、複数の有機化合物粒子とを含み、前記複数の有機化合物粒子は、セロハン粘着テープにより剥離できるように前記金属材の表面に付着している状態、および前記金属材の少なくとも一部が表面に露出するように前記金属材の中に埋没している状態、からなる群から選択される1つ以上の状態を有し、前記複数の有機化合物粒子は、単位分子構造内にH、CおよびOから選択されるいずれか2種以上を含む脂肪族化合物である化合物A、単位分子構造内にアミド結合を1つ以上含む脂肪族化合物である化合物B、および単位分子構造内にアミノ基を1つ以上含む芳香族化合物である化合物Cからなる群から選択されるいずれか一種以上を含む、金属-有機化合物複合材。
【選択図】図1B
特許請求の範囲【請求項1】
Al、Ti、Cu、Au、Ni、Sn、ZnおよびCrからなる群から選択されるいずれか一種以上の金属を合計で50質量%超含む金属材と、複数の有機化合物粒子とを含み、
前記複数の有機化合物粒子は、
セロハン粘着テープ(ニチバン(株)製、商品名:セロテープ(登録商標)No.405)により剥離できるように前記金属材の表面に付着している状態、および
前記金属材の少なくとも一部が表面に露出するように前記金属材の中に埋没している状態、からなる群から選択される1つ以上の状態を有し、
前記複数の有機化合物粒子は、化合物A、化合物Bおよび化合物Cからなる群から選択されるいずれか一種以上を含み、
前記化合物Aは、単位分子構造内に水素(H)、炭素(C)および酸素(O)からなる群から選択されるいずれか2種以上を含む脂肪族化合物であり、
前記化合物Bは、単位分子構造内にアミド結合を1つ以上含む脂肪族化合物であり、
前記化合物Cは、単位分子構造内に単位分子構造内にアミノ基を1つ以上含む芳香族化合物である、金属-有機化合物複合材。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記複数の有機化合物粒子は前記化合物Aを含む、請求項1に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項3】
前記金属材は、Al、Ti、Cu、Au、Sn、ZnおよびCrからなる群から選択されるいずれか一種以上の金属を合計で50質量%超含み、
前記複数の有機化合物粒子は前記化合物Bを含む、請求項1に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項4】
前記金属材は、Al、Ti、Cu、Au、Ni、SnおよびCrからなる群から選択されるいずれか一種以上の金属を合計で50質量%超含み、
前記複数の有機化合物粒子は前記化合物Cを含む、請求項1に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項5】
前記複数の有機化合物粒子を10℃/分の昇温速度で、室温から最大1000℃まで熱重量示差熱分析したとき、融点を示すときは前記融点が100℃以上であるか、または融点を示さない、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項6】
前記複数の有機化合物粒子を10℃/分の昇温速度で、室温から最大1000℃まで熱重量示差熱分析したとき、分解点を示すときは前記分解点が500℃以下であり、分解点を示さず燃焼点を示すときは、前記燃焼点が500℃以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項7】
前記複数の有機化合物粒子はフッ素を含有しない、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項8】
前記複数の有機化合物粒子の平均粒径は50μm未満である、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項9】
前記複数の有機化合物粒子は、セロハン粘着テープ(ニチバン(株)製、商品名:セロテープ(登録商標)No.405)により剥離できるように前記金属材の表面に付着している、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属-有機化合物複合材。
【請求項10】
前記複数の有機化合物粒子は、前記金属材の少なくとも一部が表面に露出するように前記金属材の中に埋没している、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属-有機化合物複合材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は金属-有機化合物複合材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
金属材は、例えば軸受け、ピストンリングおよびシリンダといった機械部品、ならびにプレス加工等で使用される金型品等の摺動部材に使用され得る。摺動部材は、日常的に摺動が繰り返されるため、潤滑性(すなわち摩擦係数が低いこと)が求められる。
【0003】
また、近年、CO

排出規制の強化に伴い、化石燃料への依存度が低い電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド自動車(PHEV)が増加しつつあり、EVおよびPHEVに使用される接点材料など、より摺動が繰り返される部材が増加しつつある。
【0004】
例えば特許文献1には、金属材に固体潤滑剤を接触させる(具体的には、金属材中に固体潤滑材を一様に分散させる)こと、および当該固体潤滑剤としては、潤滑性等の観点でタルクが好ましいことが開示されている。特許文献2には、金属材に潤滑性を付与するために、金属材にタルクなどの無機フィラーを接触させる(共析させる)ことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭63-118047号
特開平11-241169号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、近年、より摺動が繰り返される部材が増加しつつあり、従来技術よりも潤滑性が改善された金属材(またはその複合材)が求められている。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、従来技術よりも潤滑性が改善された金属材(またはその複合材)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様1は、
Al、Ti、Cu、Au、Ni、Sn、ZnおよびCrからなる群から選択されるいずれか一種以上の金属を合計で50質量%超含む金属材と、複数の有機化合物粒子とを含み、
前記複数の有機化合物粒子は、
セロハン粘着テープ(ニチバン(株)製、商品名:セロテープ(登録商標)No.405)により剥離できるように前記金属材の表面に付着している状態、および
前記金属材の少なくとも一部が表面に露出するように前記金属材の中に埋没している状態、からなる群から選択される1つ以上の状態を有し、
前記複数の有機化合物粒子は、化合物A、化合物Bおよび化合物Cからなる群から選択されるいずれか一種以上を含み、
前記化合物Aは、単位分子構造内に水素(H)、炭素(C)および酸素(O)からなる群から選択されるいずれか2種以上を含む脂肪族化合物であり、
前記化合物Bは、単位分子構造内にアミド結合を1つ以上含む脂肪族化合物であり、
前記化合物Cは、単位分子構造内に単位分子構造内にアミノ基を1つ以上含む芳香族化合物である、金属-有機化合物複合材である。
【0009】
本発明の態様2は、
前記複数の有機化合物粒子は前記化合物Aを含む、態様1に記載の金属-有機化合物複合材である。
【0010】
本発明の態様3は、
前記金属材は、Al、Ti、Cu、Au、Sn、ZnおよびCrからなる群から選択されるいずれか一種以上の金属を合計で50質量%超含み、
前記複数の有機化合物粒子は前記化合物Bを含む、態様1に記載の金属-有機化合物複合材である。
(【0011】以降は省略されています)

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