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公開番号2024000067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-05
出願番号2022098591
出願日2022-06-20
発明の名称金属製品を生産する方法
出願人個人
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類C23C 26/00 20060101AFI20231225BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】金属母材の表面を変質させる化学表面処理を施して金属製品を生産する際に、その表面外観の意匠に付加価値をつける。
【解決手段】金属製品を生産する方法において、妨害構造13を金属母材11に設けた状態で、化学表面処理を実行する。ここで、妨害構造13は、化学表面処理にあたって使用される処理剤14が金属母材11の表面(オモテ面11Aおよびウラ面11B)に到達することを妨害しながら、処理剤14の一部を漏らす構造である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
金属母材の表面に、当該表面を変質させる化学表面処理が施された金属製品を生産する、金属製品を生産する方法であって、
前記化学表面処理にあたって使用される処理剤が前記表面に到達することを妨害しながら、前記処理剤の一部を漏らす構造である妨害構造を前記金属母材に設けた状態で、前記化学表面処理を実行する、
金属製品を生産する方法。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1に記載された金属製品を生産する方法であって、
前記妨害構造を、前記金属母材を変形させて、当該金属母材の前記表面における一部分と他の一部分とを近接または接触させることによって設ける、
金属製品を生産する方法。
【請求項3】
請求項1に記載された金属製品を生産する方法であって、
前記妨害構造を、前記金属母材とは別の物品を当該金属母材の前記表面に対して近接または接触させることによって設ける、
金属製品を生産する方法。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載された金属製品を生産する方法であって、
手作業による絞り染めにおいて色付けの対象物に施される防染の技法を使用して、前記妨害構造を前記金属母材に設ける、
金属製品を生産する方法。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載された金属製品を生産する方法であって、
複数の前記金属母材を、その前記表面が別の前記金属母材における前記表面と隣り合うように並べた状態で、これら前記表面をまたぐように前記妨害構造を設ける、
金属製品を生産する方法。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載された金属製品を生産する方法であって、
前記化学表面処理が、前記金属母材の前記表面に保護性の被膜を形成する処理である、
金属製品を生産する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、金属製品を生産する方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属母材にその表面を変質させる化学表面処理を施して、この表面外観の意匠をきれいなものにした金属製品が公知であった(例えば下記の特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2727364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された従来の技術では、金属母材の表面に施す化学表面処理を、処理剤の液中に金属母材の全体を浸漬させることによって行う。このため、金属母材の表面に化学表面処理を施して生産される金属製品は、その外観が画一的なものとなり、意匠としては更なる付加価値をつけることが望まれていた。
【0005】
本開示は、金属母材の表面に化学表面処理を施して金属製品を生産する際に、その表面外観の意匠に付加価値をつけることを可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における1つの特徴によると、金属母材の表面に、この表面を変質させる化学表面処理が施された金属製品を生産する、金属製品を生産する方法が提供される。この金属製品を生産する方法においては、妨害構造を金属母材に設けた状態で、化学表面処理を実行する。ここで、妨害構造は、化学表面処理にあたって使用される処理剤が上記表面に到達することを妨害しながら、処理剤の一部を漏らす構造である。
【0007】
上記の方法によれば、妨害構造から漏れ出た処理剤は、金属母材の表面に対して反応することで、この表面を変質させてその外観を変化させる。ここで、妨害構造から処理剤がどのように漏れ出すかは、処理のたびごとに異なる。このため、金属母材の表面に化学表面処理を施して生産される金属製品は、その外観が唯一無二のものとなる。したがって、上記の方法によれば、金属製品の表面外観の意匠について、「唯一無二」という付加価値をつけることができる。
【0008】
上記の金属製品を生産する方法は、妨害構造を、金属母材を変形させて、この金属母材の表面における一部分と他の一部分とを近接または接触させることによって設けるものであってもよい。
【0009】
上記の方法によれば、金属製品の生産にあたり、その金属母材において妨害構造とされていた部分の表面外観が処理剤によって変化される。この部分の形状は、妨害構造の形状に対応して決まるため、ある程度の規則性を有する。(なお、妨害構造から漏れだす処理剤のことを考えると、表面外観が処理剤によって変化される部分の形状に完全な規則性を持たせることは不可能である。)したがって、上記の方法によれば、金属製品の表面外観の意匠にある程度の規則性を持たせることができる。
【0010】
上記の方法は、妨害構造を、金属母材とは別の物品をこの金属母材の表面に対して近接または接触させることによって設けるものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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