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公開番号2024046774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152050
出願日2022-09-26
発明の名称複合部材
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類C23C 26/00 20060101AFI20240329BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】希土類元素を含む金属の付着を低減できる複合部材を提供する。
【解決手段】複合部材は、順に基材、第1の皮膜、第2の皮膜を含み、第1の皮膜は硼化物を主成分とし、第2の皮膜は窒化物を主成分とする。650℃以上1000℃以下のAr雰囲気において希土類元素を含む金属を1MPa以上50MPa以下の圧力で第2の皮膜に押し付けたときに、第2の皮膜に金属を押し付けた面積に対する、第2の皮膜に付着した金属の面積は5%以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
順に基材、第1の皮膜、第2の皮膜を含む複合部材であって、
前記第1の皮膜は硼化物を主成分とし、
前記第2の皮膜は窒化物を主成分とし、
650℃以上1000℃以下のAr雰囲気において希土類元素を含む金属を1MPa以上50MPa以下の圧力で前記第2の皮膜に押し付けたときに、前記第2の皮膜に前記金属を押し付けた面積に対する、前記第2の皮膜に付着した前記金属の面積は5%以下である複合部材。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記複合部材の断面において、前記基材と前記第1の皮膜とが接している第1の界面上の2点間の直線距離に対する前記2点間の前記第1の界面に沿った距離、及び、前記第1の皮膜と前記第2の皮膜とが接している第2の界面上の2点間の直線距離に対する前記2点間の前記第2の界面に沿った距離は、1.2倍以上である請求項1記載の複合部材。
【請求項3】
前記第1の皮膜および前記第2の皮膜は、前記複合部材の断面において、酸化物を面積比で10%以下含む請求項1又は2に記載の複合部材。
【請求項4】
前記硼化物は、硼化ジルコニウム、硼化チタン、硼化クロムの1種以上を含み、
前記窒化物は、窒化ホウ素、窒化チタン、窒化クロム、窒化ジルコニウムの1種以上を含む請求項1又は2に記載の複合部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は基材と基材に設けられた皮膜とを含む複合部材に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
複数の層からなる皮膜を基材に設けた複合部材に係る先行技術は、例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術では被削材(金属)が希土類元素を含む場合に、複合部材に金属が付着するおそれがある。
【0005】
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、希土類元素を含む金属の付着を低減できる複合部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の複合部材は、順に基材、第1の皮膜、第2の皮膜を含み、第1の皮膜は硼化物を主成分とし、第2の皮膜は窒化物を主成分とする。650℃以上1000℃以下のAr雰囲気において希土類元素を含む金属を1MPa以上50MPa以下の圧力で第2の皮膜に押し付けたときに、第2の皮膜に金属を押し付けた面積に対する、第2の皮膜に付着した金属の面積は5%以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の複合部材によれば、希土類元素を含む金属の付着を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施の形態における複合部材からなる成形型の斜視図である。
成形型の分解立体図である。
複合部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。本実施形態では複合部材(後述する)を適用した成形型10を例示して説明する。図1は複合部材で作られた一実施の形態における成形型10の斜視図である。成形型10は加圧によって被成形体Mの形を作るための型である。図1の矢印は被成形体Mの加圧方向を示している。
【0010】
成形型10は、被成形体Mの加圧方向に沿った切断面12で少なくとも2つに分割されている第1の型11と、第1の型11の加圧方向の端を塞ぐ第2の型14と、を備えている。本実施形態では被成形体Mの形は円柱であり、第1の型11は2分割されている。第2の型14は、被成形体Mの軸方向の両側から被成形体Mを加圧する。成形型10を使用するときは、第1の型11の切断面12が互いに離れないようにするため、第1の型11は枠などの固定部材(図示せず)にはまっている。
(【0011】以降は省略されています)

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