TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024008242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-19
出願番号2022109948
出願日2022-07-07
発明の名称ディスペンサー
出願人TLC株式会社
代理人個人
主分類B05C 5/00 20060101AFI20240112BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】部品の摩耗を低減する新たなディスペンサーを提供する。
【解決手段】ディスペンサー20は、ピストン22と、粒子を含む液状の材料が充填される柱状の計量室24と、計量室24に突き出すピストン22が往復動するピストン室26と、を有する筐体28と、ピストン室26の内周面26aとピストン22との間を封止する封止部材30と、を備える。ピストン22は、計量室24の内部を往復動し、計量室24は、突き出したピストン22の外周面22aと計量室24の内周面24aとの間に隙間Gが形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ピストンと、
粒子を含む液状の材料が充填される柱状の計量室と、前記計量室に突き出す前記ピストンが往復動するピストン室と、を有する筐体と、
前記ピストン室の内周面と前記ピストンとの間を封止する封止部材と、を備え、
前記ピストンは、前記計量室の内部を往復動し、
前記計量室は、突き出した前記ピストンの外周面と該計量室の内周面との間に隙間が形成されていることを特徴とするディスペンサー。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記筐体は、前記計量室と前記ピストン室とがつながる開口部を有し、
前記開口部の内径は、前記計量室の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項3】
前記ピストン室は、内周面に形成された環状の凹溝を有し、
前記封止部材は、前記凹溝に装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサー。
【請求項4】
前記筐体は、前記材料を前記計量室に充填するための充填口と、前記ピストンの動きに応じて前記計量室に充填されている材料が吐出される吐出口と、を有し、
前記充填口は、前記計量室の内周面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサー。
【請求項5】
前記計量室は、材料の移動に変化をつける凹凸が内周面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサー。
【請求項6】
前記充填口の開閉を行う第1のバルブと、
前記吐出口の開閉を行う第2のバルブと、
前記ピストンを往復動する駆動源と、
前記第1のバルブ及び前記第2のバルブの開閉タイミング、並びに、前記駆動源の駆動を制御する制御部と、更に備え、
前記制御部は、
前記第1のバルブを開き前記第2のバルブを閉じたタイミングで、前記計量室からピストンが退避する方向に駆動源を駆動し、
前記第1のバルブを閉じ前記第2のバルブを開いたタイミングで、前記計量室へピストンが進行する方向に駆動源を駆動することを特徴とする請求項4に記載のディスペンサー。
【請求項7】
前記ピストンは、直径が1~10mmであり、
前記隙間は、2~5mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサー。
【請求項8】
前記計量室は、容積が0.1~200mlであり、
前記ピストンのストロークが1~300mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサー。
【請求項9】
前記材料は、平均粒径が1~100μmの粒子を含み、粘度が5000~500000CPSであることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスペンサーに関し、例えば、液状の材料を吐出するディスペンサーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、接着剤や金属ペーストのような粘性の高い液状の材料を、安定して一定量吐出する吐出装置として、いわゆる一軸偏心ねじポンプが考案されている。このポンプは、雄ねじに当たるローターと雌ねじに当たるステーターからなり、ステーターとローターとの隙間に形成されたキャビティーと呼ばれる密閉空間が吐出側へ移動することで、キャビティー内に吸い込まれた一定量の液体を吐出することができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-38740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述の吐出装置において、粒子が分散された液状の材料を吐出させようとすると、ステーターとローターとに挟まれた粒子によって各部品が摩耗するため、定期的なメンテナンスや部品の交換によるダウンタイムの増大、装置稼動コストの増大を招くことになる。そのため、ダウンタイムを抑えた新たなディスペンサーの開発が求められている。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、液状の材料に含まれる粒子による部品の摩耗を低減する新たなディスペンサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のディスペンサーは、ピストンと、粒子を含む液状の材料が充填される柱状の計量室と、計量室に突き出すピストンが往復動するピストン室と、を有する筐体と、ピストン室の内周面とピストンとの間を封止する封止部材と、を備える。ピストンは、計量室の内部を往復動し、計量室は、突き出したピストンの外周面と該計量室の内周面との間に隙間が形成されている。
【0007】
この態様によると、突き出したピストンの外周面と計量室の内周面との間に隙間が形成されており、計量室に押し出されたピストンの先端面に加わる圧力よりも、隙間に加わる圧力を低減できる。そのため、隙間の先にあるピストン室に設けられている封止部材に加わる圧力も低くなり、封止部材と、ピストン室の内周面やピストンとの間に粒子が入りにくくなる。その結果、粒子による封止部材やピストンの摩耗(損耗)が低減され、部品交換や装置停止に伴うコスト上昇を抑制できる。
【0008】
筐体は、計量室とピストン室とがつながる開口部を有してもよい。開口部の内径は、計量室の内径よりも小さい。これにより、ピストンと計量室の内周面との間の隙間を大きくできる。
【0009】
ピストン室は、内周面に形成された環状の凹溝を有してもよい。封止部材は、凹溝に装着されていてもよい。
【0010】
筐体は、材料を計量室に充填するための充填口と、ピストンの動きに応じて計量室に充填されている材料が吐出される吐出口と、を有してもよい。充填口は、計量室の内周面に形成されていてもよい。吐出口は、充填口よりもピストン室から離れた領域に形成されていてもよい。これにより、計量室のピストン室側の領域に材料の一部が滞留しにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ベック株式会社
被膜形成方法
1か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
プルガティオ株式会社
噴霧装置
2か月前
株式会社新免鉄工所
表面処理方法
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
24日前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
24日前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
3か月前
株式会社タカギ
微細気泡発生装置
3か月前
有限会社加藤軽合金
マーキング装置
1か月前
日産自動車株式会社
塗工装置
2か月前
御崎コンベヤー株式会社
液体塗布装置
15日前
個人
吐出容器及び防水塗膜の製造方法
2か月前
株式会社大気社
塗装装置
2か月前
MMCリョウテック株式会社
塗布装置
3か月前
株式会社エフコンサルタント
コーティング方法
3か月前
大陽日酸株式会社
低温液化ガス用ノズル
1か月前
株式会社オンテックス
木目調塗装用器具
1か月前
株式会社オンテックス
木目調塗装用刷毛
18日前
株式会社三和技巧
塗装装置
17日前
トヨタ紡織株式会社
ミスト発生装置
1か月前
有限会社ガリュー
噴射ノズル
1か月前
独立行政法人 国立印刷局
凹版インキ自動供給機構
2か月前
株式会社IHI
噴射弁
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置および液体吐出方法
2か月前
TOPPANホールディングス株式会社
スリットコータ
1日前
三和合板株式会社
化粧板の製造装置
3日前
積水ポリマテック株式会社
マスク方法及びマスク部材
22日前
住鉱潤滑剤株式会社
塗装用治具および塗装装置
22日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴射具
23日前
花王株式会社
汚染物質除去方法
2か月前
株式会社SCREENホールディングス
塗布装置
1か月前
日本製鉄株式会社
塗装金属板の製造方法
2か月前
株式会社藤村産業
粉体塗装方法および粉体塗装された物品
2か月前
株式会社ディスコ
超音波ノズル
1か月前
日立Astemo株式会社
有底部材の塗装方法、緩衝装置
22日前
続きを見る