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公開番号2024012728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-31
出願番号2020208122
出願日2020-12-16
発明の名称塗布装置
出願人MMCリョウテック株式会社
代理人個人
主分類B05C 5/02 20060101AFI20240124BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】リチウムイオン電池の負極活物質を塗布液とするに当たり、白濁と減肉を抑制し、長期間にわたって安定して均一の厚さの塗布膜を得ることができ、しかも、製造上の手間の少ない材料を用いたエッジ部を有するスロットダイを提供する。
【解決手段】それぞれ対峙するエッジ部材を有する1または2以上の塗布ヘッドを有し、前記エッジ部材の間隔を調整することにより塗布液の塗布量を調整する塗布装置であって、前記エッジ部材は、HRCが45~52のCo-Cr-W系合金またはNi-Cr-Fe系合金であることを特徴とする塗布装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれ対峙するエッジ部材を有する1または2以上の塗布ヘッドを有し、前記エッジ部材の間隔を調整することにより塗布液の塗布量を調整する塗布装置であって、
前記エッジ部材は、HRCが45~52のCo-Cr-W系合金またはNi-Cr-Fe系合金であることを特徴とする塗布装置。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記Co-Cr-W系合金またはNi-Cr-Fe系合金の熱膨張係数は、前記塗布装置の本体部分に使用される材料の熱膨張係数との差が0.50×10
-5
/K以下であることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布液を塗布する塗布装置であるスロットダイ(以下、塗布装置とスロットダイを区別せずに使用する)に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
対向するエッジを有する1または2以上の塗布ヘッドを有し、前記エッジ間隔を調整することにより塗布液の塗布量が調整できる塗布装置としてスロットダイが知られている。このスロットダイは、可撓性を有するフィルムなどに絶縁材、導電材、接着剤、粘結剤、写真感光剤、磁性物質等の各種塗布液の塗布に広く使用されている。
そして、このスロットダイの用途を広げ、塗布性能や耐久性の向上を目的として、種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、マニフォールドの先端部から流通部、塗布先端部においてNi-Cr-Si-B系の合金粉末、または、Co-Cr-Si-B系の合金粉末をHIP処理により直接拡散接合されたHIPライニング層を形成したスロットダイが記載され、該スロットダイは、リチウムイオン電池の負極活物質ペーストを塗布液として集電体上に塗布成形するために用いることができ、該塗布液による傷や摩耗が発生しにくいとされている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、塗布先端部が超硬合金からなり、該超硬合金はコバルトを主成分とする結合相を2~16質量%有するWC基超硬合金であって、その硬さ(X)がロックウエル硬度Aスケールで90.0~94.0(HRA)、該超硬合金の保磁力(Yエルステッド)は、60X-5100≧Y≧50X-4320を満足するスロットダイが記載され、該スロットダイは耐食性、耐腐食摩耗性、耐アブレーション摩耗および耐微小損傷性に優れて耐久性を有するとされている。
【0005】
さらに、例えば、特許文献3には、塗布先端部が超硬合金からなり、該超硬合金はWCを主成分とする硬質相とNiおよびCr



を主成分とする結合相を有する実質的に非磁性のスロットダイが記載され、該スロットダイは耐食性が向上しているとされている。
【0006】
加えて、例えば、特許文献4には、塗布ヘッドの金属エッジ(塗布先端部)がCr:14~23質量%、Mo:14~20質量%、W:0.2~5質量%、Fe:0.2~7質量%、Co:0.2~2.5質量%、残部Niおよび不可避的不純物からなる組成を有するNi合金(以下、Ni-Cr-Mo系合金という)を溶体化処理後に圧延加工し、熱処理したスロットダイが記載され、該スロットダイは耐食性と耐摩耗性に優れているとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-122283号公報
特許第3048145号公報
特開2002-346456号公報
特開平6-134379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は、SUS630等の析出硬化型ステンレス鋼やSUS420等のマルテンサイト系ステンレス鋼により製造されたスロットダイにおいて、塗布液としてリチウムイオン電池の負極活物質(ペースト)を使用したとき、塗布先端部(エッジ部)に白濁や減肉が生じる問題があることを発見した。
【0009】
そこで、この白濁や減肉を防止すべく、前記各特許文献に記載されたスロットダイの塗布先端部の材料を試用した。その結果、本発明者は、これら材料を使用しても、この白濁や減肉を抑制できないことを認識した。
【0010】
一方、本発明者は、特許文献4に記載された組成の合金を含むNi-Cr-Mo合金をエッジ部の材料として用いると、白濁や減肉を抑制できるものの、スロットダイのエッジ部に用いるために、溶体化処理後に高圧下率の圧延加工し、時効熱処理を行う必要があるため、製造上の手間が無視できないという問題があることを認識した。
(【0011】以降は省略されています)

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