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公開番号2024025914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-28
出願番号2022129285
出願日2022-08-15
発明の名称塗工装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B05C 1/06 20060101AFI20240220BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】多孔質の中空糸の外表面にガス分離層形成用の塗工液を塗工して、厚みが均一で薄い塗工液の液膜を連続的に形成し得る塗工装置を提供する。
【解決手段】塗工装置は、多孔質の中空糸の外表面にガス分離層形成用の塗工液を塗工する装置である。塗工装置は、複数の繊維を含み、塗工液を保持する繊維部を備えた塗工部を具備する。塗工装置は、塗工部の繊維部に中空糸を通過させてその外表面に塗工液を塗工する。塗工部が、中空糸を通過させる孔を有する。孔が、中空糸の通過方向に縮径したテーパー孔形状を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
多孔質の中空糸の外表面にガス分離層形成用の塗工液を塗工する装置であって、
複数の繊維を含み、前記塗工液を保持する繊維部を備えた塗工部を具備し、
前記塗工部の前記繊維部に前記中空糸を通過させてその外表面に塗工液を塗工する
ことを特徴とする塗工装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記塗工部が、前記中空糸を通過させる孔を有することを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
【請求項3】
前記孔が、前記中空糸の通過方向に縮径したテーパー孔形状を有することを特徴とする請求項2に記載の塗工装置。
【請求項4】
前記複数の繊維が、前記孔内において前記孔の内周面から中心に向けて配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の塗工装置。
【請求項5】
前記中空糸の通過方向から観察したときの前記複数の繊維の先端が集まって形成する孔形状が、前記中空糸の横断面の外形形状と近似していることを特徴とする請求項4に記載の塗工装置。
【請求項6】
前記複数の繊維は、その先端が前記中空糸の通過方向側に傾いて配置されていることを特徴とする請求項5に記載の塗工装置。
【請求項7】
前記複数の繊維は、その先端が前記中空糸の通過方向側に傾いて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
【請求項8】
前記塗工部が、前記中空糸の通過方向に縮径したテーパー形状を有する支持部を備え、
前記支持部が、前記孔を有し、
前記複数の繊維は、前記孔外かつ前記中空糸の通過方向側の孔出口近傍において前記支持部から前記孔の軸中心に向けて配置されており、かつその先端が前記中空糸の通過方向側に傾いて配置されている
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の塗工装置。
【請求項9】
前記中空糸の通過方向から観察したときの前記複数の繊維の先端が集まって形成する孔形状が、前記中空糸の横断面の外形形状と近似していることを特徴とする請求項8に記載の塗工装置。
【請求項10】
前記繊維の繊維径が、前記中空糸の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗工装置に係り、さらに詳細には、多孔質の中空糸の外表面にガス分離層を備えたガス分離複合中空糸膜を製造する際に用いられる、多孔質の中空糸の外表面にガス分離層形成用の塗工液を塗工する塗工装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、二酸化炭素の分離度合いが高い二酸化炭素分離層を有する二酸化炭素分離用複合体が、少ない工程数で、二酸化炭素分離用複合体としての性能の変動が少なく、且つ、効率よく製造される二酸化炭素分離用複合体の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。このような二酸化炭素分離用複合体の製造方法は、二酸化炭素分離層形成用塗布液を調製する塗布液調製工程と、二酸化炭素分離層形成用塗布液を支持体上に塗布して二酸化炭素分離層形成用塗布液の液膜を支持体上に形成する塗布工程と、支持体上の二酸化炭素分離層形成用塗布液の液膜を乾燥して二酸化炭素分離層とする乾燥工程と、を含む。また、この製造方法においては、塗布工程は、二酸化炭素分離層形成用塗布液をロールコート法又はブレードコート法で支持体上に塗布する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2014/010377号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のような二酸化炭素分離用複合体の製造方法で用いられる塗工装置は、ロールコート法やブレードコート法を利用しており、支持体として織布、不織布、多孔質膜を採用したものである。このような塗工装置は、多孔質の中空糸にガス分離層形成用の塗工液を塗工するのには適していないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明者らは、縮径部を有する容器内のガス分離層形成用の塗工液に多孔質の中空糸を通過させてその外表面に塗工液を塗工する塗工装置について検討した。この検討において、本発明者らは、多孔質の中空糸がロール品である場合には中空糸の外表面に凹みが生じていることがあり、このような凹みがあると縮径部から塗工液が漏れてしまい、厚みが均一で薄い塗工液の液膜を連続的に形成できないことがあるという新たな技術的課題を見出した。
【0006】
本発明は、このような従来技術の有する課題や新たな技術的課題に基づいてなされたものであって、多孔質の中空糸の外表面にガス分離層形成用の塗工液を塗工して、厚みが均一で薄い塗工液の液膜を連続的に形成し得る塗工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、複数の繊維を含み、塗工液を保持する繊維部を備えた塗工部を具備し、塗工部の繊維部に中空糸を通過させてその外表面に塗工液を塗工する構成とすることにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の塗工装置は、多孔質の中空糸の外表面にガス分離層形成用の塗工液を塗工する装置である。この塗工装置は、複数の繊維を含み、塗工液を保持する繊維部を備えた塗工部を具備する。この塗工装置は、塗工部の繊維部に中空糸を通過させてその外表面に塗工液を塗工する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の繊維を含み、塗工液を保持する繊維部を備えた塗工部を具備し、塗工部の繊維部に中空糸を通過させてその外表面に塗工液を塗工する構成としたため、多孔質の中空糸の外表面にガス分離層形成用の塗工液を塗工して、厚みが均一で薄い塗工液の液膜を連続的に形成し得る塗工装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の塗工装置の第1実施形態を模式的に示す構成図である。
図1に示した塗工部をII-II線に沿って切った断面図である。
第2実施形態の塗工装置における塗工部を模試的に示す斜視図である。
第2実施形態の塗工装置における塗工部を模式的に示す断面図である。
第3実施形態の塗工装置における塗工部を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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