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公開番号2024055185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161901
出願日2022-10-06
発明の名称ディスペンサ
出願人ハンファ精密機械株式会社
代理人弁理士法人英和特許事務所
主分類B05C 5/00 20060101AFI20240411BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】変位拡大機構としててこ機構を含むディスペンサにおいて、てこ機構を構成するレバー部材の力点部の摩耗を抑制する。
【解決手段】ノズルと、前記ノズルに液体材料を供給する供給流路と、先端部が前記供給流路内を上下方向に往復動作するタペット34と、タペット34に変位を与える変位拡大機構14と、アクチュエータ15とを備えるディスペンサである。変位拡大機構14は、円柱形状の支点部材141と、支点部材141に接触する支点部142a、タペット34の上端部に接触する作用点部142b、及びアクチュエータ15の下端部に設けられた円柱形状の変位伝達部材151に接触する力点部142cを有するレバー部材142とを含む。力点部142cは変位伝達部材151と面接触する凹曲面であり、かつ支点部142aと作用点部142bとの間にある。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
液体材料を吐出するノズルと、前記ノズルに液体材料を供給する供給流路と、先端部が前記供給流路内を上下方向に往復動作するタペットと、前記タペットに変位を与える変位拡大機構と、前記変位拡大機構に変位を与えるアクチュエータとを備えるディスペンサであって、
前記変位拡大機構は、円柱形状の支点部材と、前記支点部材に接触する支点部、前記タペットの上端部に接触する作用点部、及び前記アクチュエータの下端部に設けられた円柱形状の変位伝達部材に接触する力点部を有するレバー部材とを含み、
前記力点部は前記変位伝達部材と面接触する凹曲面であり、かつ前記力点部は前記支点部と前記作用点部との間にある、ディスペンサ。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記タペットを上方に向けて弾性的に付勢する第1付勢部材と、前記レバー部材の作用点部とは反対側の端部を下方に向けて弾性的に付勢する第2付勢部材とを更に備える、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記アクチュエータはピエゾ素子を含む、請求項1又は2に記載のディスペンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体材料を吐出するディスペンサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
水、油、レジンなどの液体材料を吐出するディスペンサは、半導体工程や医療分野などの様々な分野に使われている。特に半導体工程においては、アンダーフィル工程にディスペンサが多く使われており、半導体素子のパッケージの内部をレジンで充填する用途にもディスペンサが多く使われている。LED素子の製造工程においては、蛍光物質とレジンとが混合された蛍光液をLEDチップに塗布する工程にディスペンサが使われている。
【0003】
このように液体材料を吐出するディスペンサとしては、タペットの往復動作によってノズルから液体材料を吐出する形式のものが知られており、特許文献1では、液体材料を吐出するノズルと、ノズルに液体材料を供給する供給流路と、先端部が供給流路内を上下方向に往復動作するタペット(プランジャ)と、タペット(プランジャ)に変位を与える変位拡大機構と、変位拡大機構に変位を与えるアクチュエータとを備えるディスペンサ(液体塗布装置)が開示されている。また、特許文献1には、変位拡大機構として円柱形状の支点部材とレバー部材とを有する、いわゆるてこ機構が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-30865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らが、変位拡大機構として特許文献1に開示されているようなてこ機構を含むディスペンサについて試験を行ったところ、アクチュエータの下端部に接触するレバー部材の力点部が特に摩耗しやすいという問題のあることがわかった。レバー部材の力点部が摩耗すると、アクチュエータの駆動に対するレバー部材の回転動作の追従性(応答性)が低下する等の問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、変位拡大機構としててこ機構を含むディスペンサにおいて、てこ機構を構成するレバー部材の力点部の摩耗を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが、変位拡大機構として特許文献1に開示されているようなてこ機構を含むディスペンサにおいて、てこ機構を構成するレバー部材の力点部が摩耗しやすい原因について調査及び解析を行った結果、詳細は後述するが、特許文献1のように従来技術では力点部が凸曲面であるため、その力点部及びその近傍(以下、総称して「力点部近傍」という。)に応力が集中することが大きな原因であることが判明した。
【0008】
本発明は上記の原因解析に基づき想到されたもので、その要旨は次の通りである。
液体材料を吐出するノズルと、前記ノズルに液体材料を供給する供給流路と、先端部が前記供給流路内を上下方向に往復動作するタペットと、前記タペットに変位を与える変位拡大機構と、前記変位拡大機構に変位を与えるアクチュエータとを備えるディスペンサであって、
前記変位拡大機構は、円柱形状の支点部材と、前記支点部材に接触する支点部、前記タペットの上端部に接触する作用点部、及び前記アクチュエータの下端部に設けられた円柱形状の変位伝達部材に接触する力点部を有するレバー部材とを含み、
前記力点部は前記変位伝達部材と面接触する凹曲面であり、かつ前記力点部は前記支点部と前記作用点部との間にある、ディスペンサ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レバー部材の力点部を、アクチュエータの下端部に設けられた円柱形状の変位伝達部材と面接触する凹曲面としたことで、力点部近傍への応力集中を軽減することができる。そのため、レバー部材の力点部の摩耗を抑制することができ、アクチュエータの駆動に対するレバー部材の回転動作の追従性(応答性)が低下することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態であるディスペンサを一側面側から見た斜視図。
図1のディスペンサの要部の側面図。
図1のディスペンサの要部の縦断面図。
本発明の一実施形態であるディスペンサにおいて、タペット、変位拡大機構及びアクチュエータの関係を示す模式図(本発明例)。
従来のディスペンサにおいて、タペット、変位拡大機構及びアクチュエータの関係を示す模式図(従来例)。
てこ機構を構成するレバー部材の力点部近傍に作用する応力の解析結果を示す概念図で、(a)は従来例、(b)は本発明例。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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