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公開番号2024052302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158920
出願日2022-09-30
発明の名称マスク方法及びマスク部材
出願人積水ポリマテック株式会社
代理人個人
主分類B05D 1/36 20060101AFI20240404BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】塗装の対象となる被塗装部材に塗装を施す場合に、塗液の付着を避けるべき部位に塗液が付着することを防止するための方法と、それに用いるマスク部材を得ること。
【解決手段】被塗装部材10の支持具30と前記被塗装部材10との間にマスク部材20を介在させて、前記被塗装部材10の非塗装面部への塗装を防ぐマスク方法であって、前記マスク部材20は、厚みが0.3mm以上10mm以下であり、硬度がA20以下であり、ヘプタン、酢酸ブチル又はシクロペンタノンの少なくとも何れかの溶剤への室温での10分間浸漬後の重量増加率が30%以上300%以下の溶剤吸収性を有するゴム状弾性体であり、前記非塗装面部の少なくとも外縁を前記マスク部材20に対向して配置するマスク方法、及びそれに用いるマスク部材20とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被塗装部材の支持具と前記被塗装部材との間にマスク部材を介在させて、前記被塗装部材の非塗装面部への塗装を防ぐマスク方法であって、
前記マスク部材は、厚みが0.3mm以上10mm以下であり、硬度がA20以下であり、ヘプタン、酢酸ブチル又はシクロペンタノンの少なくとも何れかの溶剤への室温での10分間浸漬後の重量増加率が30%以上300%以下の溶剤吸収性を有するゴム状弾性体であり、
前記非塗装面部の少なくとも外縁を前記マスク部材に対向して配置するマスク方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記マスク部材の外縁は、前記非塗装面部の外縁と同じか又はその外縁よりも広い
請求項1記載のマスク方法。
【請求項3】
前記マスク部材に対して前記被塗装部材と前記支持具の挟持力を付与する工程を設けた
請求項1記載のマスク方法。
【請求項4】
前記マスク部材は、その表裏両面を貫通する通気孔を備えるものであり、
前記支持具は、前記マスク部材の支持面と前記支持具の外側を連通する連通孔を備えるものであり、
前記挟持力はバキューム減圧吸引で付与する
請求項3記載のマスク方法。
【請求項5】
厚みが0.3mm以上10mm以下であり、
硬度がA20以下であり、
ヘプタン、酢酸ブチル又はシクロペンタノンの少なくとも何れかの溶剤への室温での10分間浸漬後の重量増加率が30%以上300%以下の溶剤吸収性を有するゴム状弾性体であるマスク部材。
【請求項6】
前記ゴム状弾性体が、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム又はアクリルゴムの少なくとも何れかである
請求項5記載のマスク部材。
【請求項7】
表裏両面を貫通する通気孔を備える
請求項5記載のマスク部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装の対象となる被塗装部材の塗装面以外に塗液が付着することを防止するためのマスク方法と、この方法に用いるマスク部材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品等の表面に何らかの機能性膜を形成する方法としては、マスキング機能を発揮する高粘度樹脂材をディスペンサーで塗装する方法、又は静電気力によって粉体塗料を電子部品に塗装する方法等が知られている。前者の例としては例えば特開平11-121914号公報(特許文献1)に、後者の例としては例えば公開2011-92872号公報(特許文献2)に、それぞれその技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-121914号公報
特開2011-92872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特開平11-121914号公報(特許文献1)に記載の技術は、既に基板上に実装された電子部品の表面全体を高粘度樹脂で覆う技術であり、高粘度樹脂で覆ってはいけない部位が存在せず、塗布する目的箇所以外へ高粘度樹脂が回り込む、といった課題が存在しなかった。また、公開2011-92872号公報(特許文献2)に記載の技術は、静電塗装法であり、所望の部位とそれ以外の部位を導電性と非導電性部位とに分ける必要があり、一部材の中でのそうした区分を行うのは困難であった。このような技術が存在する一方で、電子部品等の被塗装部材を塗装する場合に、塗装すべきでない部位への塗料等の塗装材の回り込みを防止する有効な手段はなかった。
【0005】
例えば、金属製又は樹脂製の導電性又は非導電性の電子部品(被塗装部材)にスプレー塗装を施す場合に、塗装を欲する部位は電子部品の表面及び側面であるが、塗液が裏面に回り込み、塗装を欲しない電子部品の裏面の一部が塗装される不具合が生じることがあった。本発明は、塗装の対象となる被塗装部材に塗装を施す場合に、塗液の付着を避けるべき部位に塗液が付着することを防止するための方法と、それに用いるマスク部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、被塗装部材の支持具と前記被塗装部材との間にマスク部材を介在させて、前記被塗装部材の非塗装面部への塗装を防ぐマスク方法であって、前記マスク部材は、厚みが0.3mm以上10mm以下であり、硬度がA20以下であり、ヘプタン、酢酸ブチル又はシクロペンタノンの少なくとも何れかの溶剤への室温での10分間浸漬後の重量増加率が30%以上300%以下の溶剤吸収性を有するゴム状弾性体であり、前記非塗装面部の少なくとも外縁を前記マスク部材に対向して配置するマスク方法である。
【0007】
本開示の一態様によれば、被塗装部材の支持具と前記被塗装部材との間にマスク部材を介在させて、前記被塗装部材の非塗装面部への塗装を防ぐマスク方法について、前記マスク部材を、厚みが0.3mm以上10mm以下であり、硬度がA20以下であり、ヘプタン、酢酸ブチル又はシクロペンタノンの少なくとも何れかの溶剤への室温での10分間浸漬後の重量増加率が30%以上300%以下の溶剤吸収性を有するゴム状弾性体としたため、被塗装部材の非塗装面部への少なくとも外縁がマスク部材に密着することで、塗装時に非塗装面部への塗液の流入を阻止することができる。
【0008】
本開示の一態様は、前記マスク部材の外縁は、前記非塗装面部の外縁と同じか又はその外縁よりも広いマスク方法である。
本開示の一態様について、前記マスク部材の外縁を前記非塗装面部の外縁と同じか又はその外縁よりも広くしたため、非塗装面部の外縁が前記マスク部材によって覆うことができ、非塗装面部の周囲に塗液の流入箇所を生じ難くすることができる。
【0009】
本開示の一態様は、前記マスク部材に対して前記被塗装部材と前記支持具の挟持力を付与する工程を設けたマスク方法である。
本開示の一態様を、前記マスク部材に対して前記被塗装部材と前記支持具の挟持力を付与する工程を設けたため、被塗装部材とマスク部材を密着させることができる。そのため、塗装時等に被塗装部材がマスク部材から剥がれることを防止できる。
【0010】
本開示の一態様は、前記マスク部材は、その表裏両面を貫通する通気孔を備えるものであり、前記支持具は、前記マスク部材の支持面と前記支持具の外側を連通する連通孔を備えるものであり、前記挟持力はバキューム減圧吸引で付与するマスク方法とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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