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公開番号2024055239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162003
出願日2022-10-07
発明の名称液体塗布装置
出願人御崎コンベヤー株式会社
代理人個人
主分類B05B 3/02 20060101AFI20240411BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】被塗布体においてパン生地等が載置される液体塗布領域にのみ、液体を塗布してその消費量を低減する液体塗布装置を提供する。パン焼成後においては、被塗布体を、パン生地等が載置される液体塗布領域に塗布された液体のみを除去するように洗浄すればよく、洗浄作業の手間と時間を軽減して効率化する液体塗布装置を提供する。
【解決手段】被塗布体上において搬送方向及び搬送直交方向に所定の間隔を設けて複数の液体塗布領域を設定し、上記液体塗布領域幅及び数に対応して作動される開閉弁により開口部を閉鎖し、液体槽から対応する隔壁板間の液体溜りに液体を供給して回転する塗布回転板に付着させて飛散可能にする。被塗布体の搬送に伴って搬送方向に対する液体塗布領域幅に応じて開閉部材を開動作して液体が付着した塗布回転板の回転に伴って吐出開口部を介して液体を飛散させて搬送方向及び搬送直交方向に所定の間隔を設けて複数の液体塗布領域に液体を塗布する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本体ケース内に設けられ、駆動部材により回転される液体保持回転体に付着した液体を、回転による遠心力により付着した液体を本体ケースに設けられた吐出開口部を介して搬送される被塗布体上に飛散して塗布する液体塗布装置において、
液体保持回転体は、搬送直交方向に軸線を有した回転軸に多数の塗布回転板を軸線方向へ所定の間隔をおいて設け、
液体保持回転体の下方に配置され、搬送方向へ延出する多数の隔壁板を搬送直交方向へ並行配置し、上記塗布回転板に対応して区画された多数の液体溜りが設けられた液体トラフと、
吐出開口部を選択的に開閉する開閉部材と、
上記開閉部材を開閉作動する開閉作動部材と、
上記開閉部材と反対側に位置する各隔壁板間に設けられた開口を、両側に位置する隔壁板に摺接しながら開閉する多数の開閉弁と、
各開閉弁を選択的に開閉作動させる開閉弁作動部材と、
上記液体トラフの上記開閉部材と反対側に設けられ、被塗布体に塗布される液体が溜められる液体槽と、
を備え、
被塗布体上において搬送方向及び搬送直交方向に所定の間隔を設けて複数の液体塗布領域を設定し、
上記液体塗布領域幅及び数に対応して作動される開閉弁により開口部を閉鎖し、液体槽から対応する隔壁板間の液体溜りに液体を供給して回転する塗布回転板に付着させて飛散可能にした状態で、
被塗布体の搬送に伴って搬送方向に対する液体塗布領域幅に応じて開閉部材を開動作して液体が付着した塗布回転板の回転に伴って吐出開口部を介して液体を飛散させて搬送方向及び搬送直交方向に所定の間隔を設けて複数の液体塗布領域に液体を塗布することを特徴とする液体塗布装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1において、
塗布回転板は、搬送直交方向が円盤形状、多角形状、歯車形状のいずれかからなる液体塗布装置。
【請求項3】
請求項1において、
液体保持回転体は、請求項2に記載された異なる形状の塗布回転板を組み合わせた液体塗布装置。
【請求項4】
請求項1において、
各開閉弁は、両側に位置する隔壁板に摺接可能な円柱形状及び角柱形状のいずれかで、開閉部材側の一部に外部と連通するドレン溝が形成された液体塗布装置。
【請求項5】
請求項4において、
各開閉弁が開口部の開位置へ移動された際に、液体槽から対応する隔壁板間の液体溜りに対する液体の流入を規制すると共にドレン溝を外部と連通させる、
開閉弁が開口の閉位置へ移動された際に、ドレン溝を外部と連通不能にさせると共に対応する隔壁板間の液体溜りに対する液体の流入を可能にする、
ことを特徴とする液体塗布装置。
【請求項6】
請求項1において、
各開閉弁には、開閉方向へ移動可能に支持され、かつ弾性部材により開方向へ付勢された弁ロッドが取付けられ、開閉弁作動部材により搬送直交方向に対する液体塗布領域幅及び数に対応して弁ロッドを介して対応する開閉弁を閉方向へ移動させる液体塗布装置。
【請求項7】
請求項6において、
開閉弁作動部材は、各弁ロッドの上方にて回動可能で、かつ昇降可能に設けられる押圧回転体と、
該押圧回転体の外周にて適宜角度をおいて設けられ、搬送直交方向に対する液体塗布領域幅及び数に対応して搬送直交方向に延びる複数セットの押圧体と、
を備え、
押圧回転体を回動して搬送直交方向に亘って塗布される液体塗布領域に対応する押圧体を選択した後に、該押圧回転体の下降により押圧される弁ロッドを介して開閉弁を閉位置へ移動することを特徴とする液体塗布装置。
【請求項8】
請求項7において、
押圧体は、搬送直交方向に対するそれぞれの液体塗布領域幅及び数の搬送直交方向長さからなるバー材からなる液体塗布装置。
【請求項9】
請求項7において、
押圧体は、搬送直交方向に対するそれぞれの液体塗布領域幅及び数で、かつ各弁ロッドに対応する複数の押圧ロッドからなる液体塗布装置。
【請求項10】
請求項6において、
開閉弁作動部材は、各弁ロッドに対応して配置される多数の直線作動部材からなり、
搬送直交方向に対する液体塗布領域幅及び数に対応する直線作動部材の作動により押圧される弁ロッドを介して開閉弁を閉位置へ移動することを特徴とする液体塗布装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種のパンや食材(以下においては、食パンや菓子パン等のパン類、菓子やケーキ等の菓子類、パテ等の食材を総称してパンと称する。)の被焼成物を焼成する際に使用する天板等の被塗布体の表面に油脂等の液体を塗布する液体塗布装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
本出願人は、特許文献1においてパン焼成用の天板表面に油脂等の液体を塗布する液体塗布装置を提案した。該液体塗布装置は、ケース内に設けられ、駆動手段により回転駆動される液体保持回転体と、液体保持回転体の外周側に応じた箇所のケースに設けられ、液体保持回転体の回転に伴う遠心力により供給された液体をケース外へ放出可能にする開口部と、上記開口部を開閉する開閉弁と、開閉弁を開閉作動する作動部材と、開口部周縁のケースに設けられ、開口部周縁に付着した液体を回収する回収手段とから構成され、回転する液体保持回転体に付着した液体を、遠心力により開放された開口部を介して該開口部の下方にて搬送される天板の表面に塗布している。
【0003】
しかし、上記液体塗布装置は、例えば天板の搬送方向を列方向、搬送直交方向を行方向とすると、開閉弁を開閉作動することにより列方向に対しては適宜の間隔をおいて液体を間欠的に塗布することができるが、行方向に対しては適宜の間隔をおいた間欠状態で塗布することができなかった。
【0004】
例えば菓子パン用のパン焼成用の天板にあっては、行方向及び列方向に対して適宜の間隔をおいて被焼成物としてのパン生地等をマトリクス状に載置して焼成しているが、パン焼成前においては天板の表面に油脂を塗布する必要がある。上記液体塗布装置により天板の表面に油脂を塗布する場合、パン生地等の載置箇所以外の領域を含む少なくとも行方向全体に油脂を塗布することになる。このため、パン生地等が載置されない領域にも油脂が塗布されることにより油脂の消費量が多くなる問題を有している。
【0005】
また、上記液体塗布装置にあっては、上記したように少なくとも行方向全体に液体が塗布されるため、パン焼成後の天板洗浄時においては、パン生地等が載置されていない領域に塗布された油脂をも洗浄して除去しなければならず、洗剤の消費量が多くなると共に洗浄作業に手間と時間がかかる問題を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4947765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、被塗布体においてパン生地等の被焼成物が載置される液体塗布領域以外の領域にも油脂等の液体が塗布されるため、液体の消費量が多くなる点にある。
【0008】
また、被塗布体における少なくとも行方向全体に液体が塗布されるため、パン焼成後の被塗布体洗浄時においては、パン生地等が載置されていない領域に塗布された液体をも洗浄して除去しなければならず、洗剤の消費量が多くなると共に洗浄作業に手間と時間がかかる点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、本体ケース内に設けられ、駆動部材により回転される液体保持回転体に付着した液体を、回転による遠心力により付着した液体を本体ケースに設けられた吐出開口部を介して搬送される被塗布体上に飛散して塗布する液体塗布装置において、液体保持回転体は、搬送直交方向に軸線を有した回転軸に多数の塗布回転板を軸線方向へ所定の間隔をおいて設け、液体保持回転体の下方に配置され、搬送方向へ延出する多数の隔壁板を搬送直交方向へ並行配置し、上記塗布回転板に対応して区画された多数の液体溜りが設けられた液体トラフと、吐出開口部を選択的に開閉する開閉部材と、上記開閉部材を開閉作動する開閉作動部材と、上記開閉部材と反対側に位置する各隔壁板間に設けられた開口を、両側に位置する隔壁板に摺接しながら開閉する多数の開閉弁と、各開閉弁を選択的に開閉作動させる開閉弁作動部材と、上記液体トラフの上記開閉部材と反対側に設けられ、被塗布体に塗布される液体が溜められる液体槽と、を備え、被塗布体上において搬送方向及び搬送直交方向に所定の間隔を設けて複数の液体塗布領域を設定し、上記液体塗布領域幅及び数に対応して作動される開閉弁により開口部を閉鎖し、液体槽から対応する隔壁板間の液体溜りに液体を供給して回転する塗布回転板に付着させて飛散可能にした状態で、被塗布体の搬送に伴って搬送方向に対する液体塗布領域幅に応じて開閉部材を開動作して液体が付着した塗布回転板の回転に伴って吐出開口部を介して液体を飛散させて搬送方向及び搬送直交方向に所定の間隔を設けて複数の液体塗布領域に液体を塗布することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、被塗布体において被焼成物が載置される液体塗布領域にのみ、液体を塗布してその消費量を低減することができる液体塗布装置を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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