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公開番号2024053158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159233
出願日2022-10-03
発明の名称木目調塗装用刷毛
出願人株式会社オンテックス
代理人個人
主分類B05C 17/12 20060101AFI20240408BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】本発明は、木目調のグラデーションを呈する塗装を容易に行うことができる塗装用刷毛を提供する。
【解決手段】本発明に係る塗装用刷毛は、先端に毛束2を有する柄1を備え、柄1は液状の塗料を収容することができる2つ以上の押圧容器3を備え、塗料を収容した押圧容器3の夫々へ押圧を加えても、柄1は変形せずに押圧容器3の夫々を支持でき、柄1を掴んだ手の指先で押圧容器3を直接押圧し押圧容器3を縮小させることにより毛束2へ塗料を吐出させることができ、押圧容器3以外から毛束2への塗料の供給を受けずに塗装を可能とし、押圧容器3同士は互いに異なる色の塗料を収容するものであり、押圧容器3を選んで押圧を行うことにより或いは押圧する力の加減を押圧容器3毎に変えることにより、毛束2へ着ける塗料の色合いを変化させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
柄と、前記柄の先端に設けられた毛束とを備えた木目調塗装用刷毛であって、前記柄へ2つ以上の押圧容器が設けられ、
前記押圧容器の夫々には、液状の塗装剤を収容することができ、且つ、指先で前記押圧容器を押圧することにより、少なくとも前記押圧をしている間前記押圧容器の容積を縮小させることができ、
前記塗装剤を収容した前記押圧容器の夫々へ前記押圧を加えても、前記柄は変形せずに前記押圧容器の夫々を支持でき、
前記柄を掴んだ手の指先で前記押圧容器を直接押圧し前記押圧容器を縮小させることにより前記毛束へ向け収容した前記塗装剤を吐出させることで、前記毛束へ前記塗装剤を供給することができ、前記塗装用刷毛以外の他から、即ち前記押圧容器以外から前記毛束への塗装剤の供給を受けずに塗装を可能とするものであり、
前記押圧容器の少なくとも1つは、他の前記押圧容器に収容された塗装剤と異なる色の塗装剤を収容するものであり、
前記押圧容器を選んで前記押圧を行うことにより或いは前記押圧する力の加減を前記押圧容器毎に変えることにより、前記毛束へ着ける塗装剤の色合いを変化させることができる木目調塗装用刷毛。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記押圧容器は、前記塗装剤を収容する収容部と、前記収容部へ収容した前記塗装剤を吐出する口とを備え、
前記柄は、前記押圧容器を固定する固定部材を備え、
前記押圧容器の夫々は、前記固定部材にて、前記口を毛束に向け前記柄へ着脱自在に取り付けられたものであり、前記柄から前記押圧容器を取り外して、前記塗装剤を充填するか或いは前記塗装剤を充填されている他の押圧容器と交換することができる請求項1記載の木目調塗装用刷毛。
【請求項3】
個々の前記押圧容器は、スポイト、ピペット、チューブ、注射器の、少なくとも何れかであり、
前記毛束を設けられた前記柄の先端部は、前記毛束の毛幅に合わせて前記柄の後部側よりも幅を広く形成されて前記柄の頭部を構成し、前記柄の前記後部側を把手として掴むことができ、
前記頭部において前記毛幅に対応する幅を備えた一側面には、夫々前記柄の長手方向に伸び前記押圧容器の少なくとも一部を受容する凹部が、前記押圧容器の受容部として少なくとも2本互いに略平行に設けられ、
前記柄には、前記受容部の夫々を横断する帯状又は板状の部材が前記固定部材として取り付けられ、
前記固定部材は、前記受容部に受容された前記押圧容器の夫々が前記受容部から脱落しないよう、前記押圧容器を拘束するものであり、
前記固定部材の少なくとも一端を前記柄から取り外すことにより、前記押圧容器を前記受容部から取り出すことが可能な請求項2記載の木目調塗装用刷毛。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木目調塗装用刷毛に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
インテリアに木材を使用する場合、例えば10mを超える一枚物の板材は、その大きさ故、建物に搬入したり、購入先へ納品したり、室内へ設置するのは、困難な場合が多々ある。また森林資源の枯渇や環境への配慮、材料費や流通コスト抑制の面から、木材の使用を回避しようとする社会の趨勢もある。
【0003】
上記を鑑み、本願の発明者は、壁に貼る壁紙へ木目調の塗装を施し、木材の使用に代えることを検討した。
例えば、インテリアに用いられる木材として、高価なマホガニー(ホンジェラス・マホガニー)と共に、木肌が当該マホガニーにも劣らない高級感のある、アフリカ原産のサペリ(アフリカン・マホガニー)のニーズが高い。このことから、本願の発明者はサペリ調の塗装を壁紙に施すことを考えた。サペリはセンダン科の広葉樹であり、美しい木目を備える木材である。
【0004】
上記検討中、サペリを模した木目調の塗装を施すには、単に異なる複数色の塗料の夫々を用いて塗装を行うのみでは、見た目に自然なサペリ柄を壁紙へ再現するのは困難と思われた。
サペリ柄に限らずインテリアへのニーズの高い多くの木材について、その木肌を模すには、異なる色での単なる塗り分けでは足りず、異なる色間におけるグラデーションを表現する必要が多々あるからである。
【0005】
しかし、上記のグラデーションによる木肌の表現は、絵心のある熟練者を必要とし、塗装の出来栄えは塗装を行う作業者の腕に大きく左右されるものである。
また、従来の手法では、異なる色の塗料を収めた複数の塗料缶を用意し、各塗料缶へ順次刷毛を浸けて色を混合し、塗装を行うことになるが、熟練者にとっても一塗りで木目(木肌)に模した上記グラデーションを描けるように二種の塗料の適切に刷毛に付着させるのは極めて難しい作業である。
【0006】
一方、最近では木材の現物を使用するのに代えて、塗料の塗布により金属板表面へ木目模様を形成する方法も提案されてはいる(特許文献1)。
特許文献1は、異なる2種の塗料を用いることで木目模様を形成することを提案するものであり、刷毛を使用して上記各塗料を塗布することで木目模様を被塗装部材である金属板表面へ形成するものである。
【0007】
即ち、特許文献1に示されたものは、被塗布部材の表面に木目模様の基調となる色の第1の塗料を塗布し、この第1の塗料が塗布された上記被塗布部材の表面に、上記第1の塗料とは異なる色であり且つこの第1の塗料よりも100倍以上2000倍以下に溶剤で希釈された第2の塗料を、毛先がばらけて粗密ができた刷毛で塗布して、上記第1の塗料が塗布された上記被塗布部材の表面に木目模様を形成する塗布方法である。
【0008】
壁紙へ塗装を行う場合焼き付け塗装はできないが、特許文献1の塗布方法を上記壁紙の塗装に利用し、壁紙へ通常の刷毛にて第1の塗料を塗付した後、第2の塗料を希釈し毛先の散らけた粗密のできた刷毛で熟練者が塗布することにより、上記グラデーションに近いものが得られるかも知れない。
しかし、特許文献1の塗布方法において、色の異なる2種以上の塗料を順次塗り重ねる必要があり、一塗りでグラデーョンを得ようとするものではない。
【0009】
また、一塗りでグラデーションを得るという以前に、上述の通り、塗料缶や塗料を希釈した容器へ刷毛を浸けて塗料を刷毛へ付着させる旧来の手法では、塗料の毛束への付着量の制御が難しく、色の異なる塗料間の付着比率も作業者によって或いは同じ作業者でもその時々によって異なるものとなり、確実に所望のグラデーションを得られるものでは無いのである。
【0010】
他方において、塗料缶へ刷毛を浸けて塗料を刷毛の毛束へ付着させる上記旧来の手法を見直し、効率よく塗装を行うために、刷毛とは別にタンクなど塗料の収納手段を用意し、刷毛と当該収納手段とを管で繋いで、当該収納手段から刷毛へ塗料を供給する方法も提案され利用されている(特許文献2及び3)。
(【0011】以降は省略されています)

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