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公開番号2024022306
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125794
出願日2022-08-05
発明の名称粉体塗装方法および粉体塗装された物品
出願人株式会社藤村産業
代理人個人
主分類B05D 1/02 20060101AFI20240208BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】グレーチングのような塗装しにくい物品に対して粗面化できるとともにきれいな塗装を行うこと
【解決手段】本発明の粉体塗装方法は、グレーチングの表面にプライマーを噴霧するプライマー付与工程(S200)と、プライマーが付着したグレーチングの表面に対して無機粉体を噴霧する無機粉体付与工程(S250)と、無機粉体が付着したグレーチングの表面に対して静電気を利用した粉体塗装を行う塗装工程(S300)とを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
グレーチングへの粉体塗装方法であって、
グレーチングの表面にプライマーを噴霧するプライマー付与工程と、
前記プライマーが付着した前記グレーチングの表面に対して無機粉体を噴霧する無機粉体付与工程と、
前記無機粉体が付着した前記グレーチングの表面に対して、静電気を利用した粉体塗装を行う塗装工程と
を含む、粉体塗装方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記プライマー付与工程の前に、グレーチングの表面に静電気を利用した粉体塗装を行う前処理塗装工程を実行し、
前記前処理塗装工程の後に、焼き付けをする前処理焼付け工程を実行し、
前記前処理焼付け工程の後に、前記プライマー付与工程を実行し、
前記塗装工程の後に、前記グレーチングの焼き付けをする焼付け工程を実行する、請求項1に記載の粉体塗装方法。
【請求項3】
前記無機粉体は、アルミナ、窒化ケイ素およびガラスからなる群から選択された少なくとも一つであり、
前記無機粉体付与工程は、前記無機粉体を噴霧するハンドガンを用いて行われる、請求項1または2に記載の粉体塗装方法。
【請求項4】
前記グレーチングの表面は、前記グレーチングの格子部材の上面および側面の領域を含む、請求項1または2に記載の粉体塗装方法。
【請求項5】
金属部材の表面にプライマーを噴霧するプライマー付与工程と、
前記プライマーが付着した前記金属部材の表面に対して無機粉体を噴霧する無機粉体付与工程と、
前記無機粉体が付着した前記金属部材の表面に対して、静電気を利用した粉体塗装を行う塗装工程と、
前記金属部材を焼成する焼成工程と
を含む、粉体塗装方法。
【請求項6】
前記プライマー付与工程の前に、金属部材の表面に静電気を利用した粉体塗装を行う前処理塗装工程を実行し、
前記前処理塗装工程の後に、焼き付けをする前処理焼付け工程を実行し、
前記前処理焼付け工程の後に、前記プライマー付与工程を実行する、請求項5に記載の粉体塗装方法。
【請求項7】
非導電性部材の表面に導電性プライマーを噴霧するプライマー付与工程と、
前記導電性プライマーが付着した前記非導電性部材の表面に対して無機粉体を噴霧する無機粉体付与工程と、
前記無機粉体が付着した前記非導電性部材の表面に対して、静電気を利用した粉体塗装を行う塗装工程と、
前記非導電性部材を焼成する焼成工程と
を含む、粉体塗装方法。
【請求項8】
格子部材を含むグレーチングであって、
前記格子部材の上面および側面において無機粉体が融着しており、
前記格子部材の上面および側面において、粉体塗装による着色がなされている、グレーチング。
【請求項9】
前記無機粉体は、熱硬化性樹脂からなる樹脂膜に含まれており、
前記樹脂膜の下地には、下層の粉体塗装膜が形成されており、
前記樹脂膜の上地に、上層の粉体塗装膜が形成されている、請求項8に記載のグレーチング。
【請求項10】
金属部材及び非導電性部材の一方の表面において無機粉体が融着しており、
前記表面において粉体塗装による着色がなされている、着色部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体塗装方法および粉体塗装された物品(グレーチング、マンホール蓋などの粉体塗装物)に関する。特に、グレーチングを着色及び粗面化することに適した粉体塗装方法および粉体塗装物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、マンホール蓋、グレーチング、階段の踏板や梯子等のステップ、手摺、床材など室内外で使用される金属部材に、防食性を付与するために当該金属部材の表面を亜鉛メッキしたり、プラスチック粉末を金属部材の表面で加熱溶融させて連続被膜を形成する粉体塗装、即ち流動浸浸法、静電塗装法、溶射法等により防蝕処理を施すことが一般に行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、上記のような亜鉛メッキやプラスチック粉体塗装が施された金属部材は、その表面が極めて平滑であるため、例えば室内に取り付けられる階段の踏板、手摺または床板等にあっては滑りやすく転倒事故を引き起こしたりする。また、屋外にあっては、マンホール蓋、グレーチングなど、人や自動車が立ち入る場所に取り付けられる場合、特にこれが雨水に曝されるものである場合には非常に滑りやすくなり、歩行者の転倒や自動車のスリップ事故などのおそれがある。さらに、金属部材の表面に施されている亜鉛メッキや粉体塗装された被膜は、薄く且つ比較的摩耗しやすい層であるため、経時的に摩耗してしまうという問題がある。
【0004】
特許文献1では、金属部材の耐蝕性、防滑性及び耐摩耗性を改良することができる粗面構造体の製造方法を提案している。特許文献1に開示された粗面構造体の製造方法では、金属製基材を覆うプラスチック被膜に、噴射ガンを用いて火炎と共に無機質粗粒体を吹き付けた後、プラスチック被膜の融点以上の温度のもとで無機質粗粒体の一部がプラスチック被膜面から吐出するように融着させ、しかる後、プラスチック被膜を冷却固化することを行う。その結果、得られた粗面構成体を、マンホール蓋、グレーチング、排水溝、階段の踏板や梯子等のステップ、手摺、床材等の屋内外の用途に用いれば、耐蝕性、耐摩耗性とともに防滑性に優れたものにすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3903369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明者が、特許文献1の粗面構造体の製造方法を検討したところ、次のような問題があることに気がついた。まず、特許文献1の粗面構造体の製造方法では、金属製基材を覆うプラスチック被膜に対して火炎を吹き付けるため、危険である。すなわち、燃料ガスを燃焼させて火炎をプラスチック被膜に吹き付けるのであるが、火炎が他のものにうつる可能性があるとともに、火炎の状態によってはプラスチック被膜/金属製基材に損傷を与えてしまう可能性を否定できない。
【0007】
図1及び図2は、本願発明者が検討したグレーチング1000を示している。図1及び図2に、それぞれ、グレーチング1000の平面図および斜視図である。なお、グレーチングは、いわゆる側溝の蓋であり、格子状の金属製スノコである。図示したグレーチング1000は、比較的幅広の上面部110とともに、幅狭の横格子バー120および幅狭の縦格子バー122が格子状に形成されている。ここで、横格子バー120は、表面に凹凸がある凹凸バーであり、縦格子バー122は、表面が螺旋状のツイストバーであり、それぞれ、滑り止めの役割を担っている。
【0008】
本願発明者の検討によると、幅広の上面部110をきれいに塗装することは簡単であるが、凹凸バー120及びツイストバー122をきれいに塗装することは困難である。また、凹凸バー122の側面125にも塗装を行いたい場合、その側面125にきれいに塗装することも同様に困難である。そして、凹凸バー120の側面125に対して、適切に火炎を吹き付けることは難しい。さらには、ツイストバー122は螺旋状の表面をとなっているので、細いだけでなく、その点においても適切に火炎を吹き付けることが難しい。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、グレーチングのような塗装しにくい物品に対して、粗面化できるとともにきれいな塗装を行うことができる粉体塗装方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る粉体塗装方法は、グレーチングへの粉体塗装方法であり、グレーチングの表面にプライマーを噴霧するプライマー付与工程と、前記プライマーが付着した前記グレーチングの表面に対して無機粉体を噴霧する無機粉体付与工程と、前記無機粉体が付着した前記グレーチングの表面に対して、静電気を利用した粉体塗装を行う塗装工程とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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