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公開番号2024064109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172460
出願日2022-10-27
発明の名称塗装方法及び積層構造
出願人菊水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B05D 7/24 20060101AFI20240507BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】基材の意匠性を維持するクリヤー層において、光触媒層を要因とした密着性の低下を抑えることができる塗装方法及び積層構造を提供する。
【解決手段】塗装方法は、光触媒層を有する基材における前記光触媒層に塗料を用いてクリヤー層を積層する積層工程を備える。積層構造は、光触媒層を有する基材と、基材の光触媒層に積層されるクリヤー層とを備える。クリヤー層の厚さは、50μm以上、300μm以下の範囲内である。クリヤー層の光透過率は、60%以上、99%以下の範囲内である。クリヤー層の隠ぺい率は、1.0%以上、10.0%以下の範囲内である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光触媒層を有する基材における前記光触媒層に塗料を用いてクリヤー層を積層する積層工程を備え、
前記クリヤー層の厚さは、50μm以上、300μm以下の範囲内であり、
前記クリヤー層の光透過率は、60%以上、99%以下の範囲内であり、
前記クリヤー層の隠ぺい率は、1.0%以上、10.0%以下の範囲内である、塗装方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記塗料の23℃における粘度は、1dPa・s以上、50dPa・s以下の範囲内であり、前記塗料のTi値は、2.0以上、5.0以下の範囲内である、請求項1に記載の塗装方法。
【請求項3】
前記塗料は、合成樹脂と、紫外線吸収剤と、シランカップリング剤とを含有し、
前記塗料中における前記合成樹脂の含有量は、30.0質量%以上、90.0質量%以下の範囲内であり、
前記塗料中における前記紫外線吸収剤の含有量は、前記合成樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上、5.0質量部以下の範囲内であり、
前記塗料中における前記シランカップリング剤の含有量は、前記合成樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上、3.0質量部以下の範囲内である、請求項1又は請求項2に記載の塗装方法。
【請求項4】
光触媒層を有する基材と、前記光触媒層に積層されるクリヤー層と、を備え、
前記クリヤー層の光透過率は、60%以上、99%以下の範囲内であり、
前記クリヤー層の隠ぺい率は、1.0%以上、10.0%以下の範囲内であり、
前記クリヤー層の厚さは、50μm以上、300μm以下の範囲内である、積層構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装方法及び積層構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、建築物、土木構造物等は、色調や模様により意匠性を高めた壁面を有するものが知られている。このような壁面に対して、塗装によりクリヤー層を積層することで壁面の改修が行われる場合がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-208546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建築物、土木構造物等の壁を構成する基材をクリヤー層により補修することで、基材の意匠性を維持することが可能となる。ここで、壁を構成する基材の表面は、例えば、防汚性を発揮する光触媒層により形成されている場合がある。このような光触媒層に積層したクリヤー層は、光触媒層の光触媒活性により劣化し易い。クリヤー層が劣化すると、例えば、光触媒層とクリヤー層との密着性が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する塗装方法及び積層構造の各態様について説明する。
態様1の塗装方法は、光触媒層を有する基材における前記光触媒層に塗料を用いてクリヤー層を積層する積層工程を備え、前記クリヤー層の厚さは、50μm以上、300μm以下の範囲内であり、前記クリヤー層の光透過率は、60%以上、99%以下の範囲内であり、前記クリヤー層の隠ぺい率は、1.0%以上、10.0%以下の範囲内である。
【0006】
態様2の塗装方法では、態様1において、前記塗料の23℃における粘度は、1dPa・s以上、50dPa・s以下の範囲内であり、前記塗料のTi値は、2.0以上、5.0以下の範囲内であってもよい。
【0007】
態様3の塗装方法では、態様1又は態様2において、前記塗料は、合成樹脂と、紫外線吸収剤と、シランカップリング剤とを含有し、前記塗料中における前記合成樹脂の含有量は、30.0質量%以上、90.0質量%以下の範囲内であり、前記塗料中における前記紫外線吸収剤の含有量は、前記合成樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上、5.0質量部以下の範囲内であり、前記塗料中における前記シランカップリング剤の含有量は、前記合成樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上、3.0質量部以下の範囲内であってもよい。
【0008】
態様4の積層構造は、光触媒層を有する基材と、前記光触媒層に積層されるクリヤー層と、を備え、前記クリヤー層の光透過率は、60%以上、99%以下の範囲内であり、前記クリヤー層の隠ぺい率は、1.0%以上、10.0%以下の範囲内であり、前記クリヤー層の厚さは、50μm以上、300μm以下の範囲内である。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、基材の意匠性を維持するクリヤー層において、光触媒層を要因とした密着性の低下を抑えることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、塗装方法及び積層構造の実施形態について説明する。まず、積層構造について説明する。
<積層構造>
積層構造は、光触媒層を有する基材と、光触媒層に積層されるクリヤー層とを備えている。基材は、基材本体と、光触媒層とを有している。基材本体の材料としては、例えば、無機材料、金属材料等が挙げられる。無機材料としては、セメント系材料、石膏系材料、ケイ酸カルシウム系材料等が挙げられる。金属材料としては、例えば、アルミニウム、鋼、及びステンレス鋼等が挙げられる。基材本体は、光触媒層側から視認される凹凸、色調、模様等に基づく意匠層を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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