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公開番号2024037426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142290
出願日2022-09-07
発明の名称木目調塗装用器具
出願人株式会社オンテックス
代理人個人
主分類B05C 17/12 20060101AFI20240312BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】木目調の塗装を容易に行うことができる器具を提供する。
【解決手段】本発明に係る木目調塗装用器具は、両端に持手10を備えた棒状体1と、棒状体1に設けられて棒状体1の長手方向へスライドすることが可能な2本の刷毛2と、持手10を掴んだ手の親指で操作することにより刷毛2に上記スライドをさせることができる操作部3とを備え、棒状体1を略水平にし塗装の対象面へ刷毛2の毛先を当て、棒状体1の長手方向を左右方向として当該左右方向と交差する前後方向について前方又は後方へ棒状体1を移動させることにより、同時に2本の線を前記対象面へ描くことができ、全移動中、刷毛2をスライドさせて2本の刷毛2間の間隔を変えることにより、前記線について木目を模した曲線として容易に描くことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
端部の夫々を持手とする棒状体と、前記棒状体に設けられて前記両持手の間に並ぶ少なくとも2本の刷毛とを備え、
両刷毛の毛先同士は、前記棒状体の周方向についてほぼ同じ位置にて前記棒状体の径外方向を向き、
左手で前記持手の一方を掴み右手で前記持手の他の一方を掴んで塗料を含んだ両毛先を塗料の塗布対象面へ向けることで、前記棒状体を前記塗付対象面から離した状態にて両毛先を前記塗付対象面へ当接させることができ、
前記当接中、前記塗付対象面に沿って前記棒状体の長手方向と交差する方向へ前記棒状体を移動させることにより、前記塗布対象面へ同時に少なくとも2本の線を描くことができ、前記移動を繰り返すことにより、前記塗布対象面へ複数の線を効率良く並べて描いて行くことができるものであり、
前記刷毛の少なくとも一方については、前記棒状体の長手方向に沿ってスライドができるよう前記棒状体へ取り付けられており、
前記移動中に、前記持手を掴んだ一方の手の指で前記刷毛を直接又は間接的に操作し前記スライドをさせることで、同時に描く前記2本の線間の間隔を変化させることができる木目調塗装用器具。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
両刷毛は何れも、前記スライドができるよう前記棒状体へ取り付けられたものである請求項1記載の木目調塗装用器具。
【請求項3】
前記持手を掴んだ手の指で操作することにより前記刷毛に前記スライドをさせることができる操作部と、付勢部とを備え、
前記付勢部は、前記刷毛を直接又は間接的に付勢し、前記操作部による操作を受けていないとき、前記刷毛を前記棒状体に対し前記棒状体の長手方向の定位置に配置するものであり、
前記付勢部の付勢に抗して前記指で前記操作部を操作することにより、前記刷毛に前記スライドをさせることができる請求項1又は2記載の木目調塗装用器具。
【請求項4】
前記刷毛の毛束は扁平に束ねられ、前記毛先の最大幅の幅方向は前記棒状体の長手方向に沿ったものであり、
前記棒状体は、中空に形成されたパイプであり、
前記両持手間において前記棒状体の外周面には、中空の前記棒状体の内部へ通じるスリットが前記棒状体の長手方向に沿って設けられ、
前記棒状体の中空の内部へ収容されて前記棒状体の長手方向に沿って変位することができる摺動子を備え、前記刷毛は前記スリットを通じて前記摺動子へ直接あるいは間接的に接続され、
前記操作部は、前記刷毛に設けられた押圧用の部材であるか或いは前記棒状体の外部へ配置され前記刷毛とは別に前記摺動子へ接続された押圧用の部材であり、
前記付勢部は、バネ等の弾性体を備え前記摺動子を付勢することで前記操作部による操作を受けていないとき、前記刷毛を前記棒状体に対し前記棒状体の長手方向の定位置に配置するものである請求項3記載の木目調塗装用器具。
【請求項5】
前記棒状体の持手間の間隔は、20cm~60cmであり、
前記操作部は、前記持手を掴んだ手の親指で操作することができるレバーである請求項3記載の木目調塗装用器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木目調塗装用器具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
インテリアへ木材の質感を求めるニーズは、高い。このため建物の内装において、旧来より内壁の化粧に木材を使用することが一般的であった。
しかし、木材の現物を使用する場合、例えば10mを超える一枚物の板材は、その大きさ故、建物に搬入したり、購入先へ納品したり、室内へ設置するのは、困難な場合が多々ある。
【0003】
また木材の現物を内装に利用することは、森林資源の減少に拍車を懸けるものであり、更に環境保護の観点からも好ましくない。特に、木材の使用は、持続可能な社会の実現が叫ばれる現在の社会傾向に反するものでもある。
【0004】
このため、木材を模したフィルムを表面へ張った資材で、木材の現物に代替することも広く行われている。例えば特許文献1に示されたものは、木目調の壁紙を内壁に貼ることでインテリアに木材の質感を付与しようとするものである。
しかし、特許文献1へ示された木目模様のフィルムの製造については手間が掛かる上、補修も容易ではない。
【0005】
本発明者は、刷毛にて壁紙に塗料を塗付することにより当該壁紙へ木目を描いて木目調の壁紙を形成して当該壁紙を内装面へ貼ることで、上記の一枚物の板材の搬入、納品、室内への設置を容易にすることを検討した。
上記検討中、単に従来の刷毛を用いた塗料の壁紙への塗付では、木目の形成が効率よく行えず、また作業者の習熟度等によって形成される木目調の図柄の出来栄えにばらつきが生じることが分かった。
【0006】
一方、特許文献1の上記問題を解決することを目的として特許文献2では、塗料の塗布により被塗布部材の表面へ木目模様を形成する方法が提案されている。
特許文献2に示されたものは、被塗布部材の表面に木目模様の基調となる色の第1の塗料を塗布し、この第1の塗料が塗布された上記被塗布部材の表面に、上記第1の塗料とは異なる色であり、且つこの第1の塗料よりも100倍以上2000倍以下に溶剤で希釈された第2の塗料を、毛先が散らけて粗密ができた刷毛で塗布して、上記第1の塗料が塗布された上記被塗布部材の表面に木目模様を形成する塗布方法である。
【0007】
上記の特許文献2に開示されたものは、2種の塗料を用いることで木目模様を形成することを提案するものであり、刷毛を使用して上記各塗料を塗布することにて木目模様を被塗装部材である金属板表面へ形成するものである。
特許文献2の上記被塗装部材を壁紙として塗料の塗布にて木目模様を形成し、建物に搬入したり、購入先へ納品したり、室内へ設置するのを、容易にすることも考えられるが、特許文献2へ示されたものも、従来通りの刷毛の使用にて塗料を塗布するに止まり、刷毛を使用して効率よく簡便に木目模様を施すことを可能とするものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第4428602号公報
特許第4264491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明の発明者は鋭意研究の末、簡便に効率よく壁紙に塗料を塗布して木目模様を形成することができる塗付具(木目調塗装用器具)の提供を図る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、端部の夫々を持手とする棒状体と、前記棒状体に設けられて前記両持手の間に並ぶ少なくとも2本の刷毛とを備え、両刷毛の毛先同士は、前記棒状体の周方向についてほぼ同じ位置にて前記棒状体の径外方向を向き、左手で前記持手の一方を掴み右手で前記持手の他の一方を掴んで塗料を含んだ両毛先を塗料の塗布対象面へ向けることで、前記棒状体を前記塗付対象面から離した状態にて両毛先を前記塗付対象面へ当接させることができ、前記当接中、前記塗付対象面に沿って前記棒状体の長手方向と交差する方向へ前記棒状体を移動させることにより、前記塗布対象面へ同時に少なくとも2本の線を描くことができ、前記移動を繰り返すことにより、前記塗布対象面へ複数の線を効率良く並べて描いて行くことができるものであり、前記刷毛の少なくとも一方については、前記棒状体の長手方向に沿ってスライドができるよう前記棒状体へ取り付けられており、前記移動中に、前記持手を掴んだ一方の手の指で前記刷毛を直接又は間接的に操作し前記スライドをさせることで、同時に描く前記2本の線間の間隔を変化させることができる木目調塗装用器具を提供する。
また本発明では、両刷毛は何れも、前記スライドができるよう前記棒状体へ取り付けられた木目調塗装用器具を提供できた。
更に本発明は、前記持手を掴んだ手の指で操作することにより前記刷毛に前記スライドをさせることができる操作部と、付勢部とを備え、前記付勢部は、前記刷毛を直接又は間接的に付勢し、前記操作部による操作を受けていないとき、前記刷毛を前記棒状体に対し前記棒状体の長手方向の定位置に配置するものであり、前記付勢部の付勢に抗して前記指で前記操作部を操作することにより、前記刷毛に前記スライドをさせることができる木目調塗装用器具を提供できた。
また更に本発明では、前記刷毛の毛束は扁平に束ねられ、前記毛先の最大幅の幅方向は前記棒状体の長手方向に沿ったものであり、前記棒状体は、中空に形成されたパイプであり、前記両持手間において前記棒状体の外周面には、中空の前記棒状体の内部へ通じるスリットが前記棒状体の長手方向に沿って設けられ、前記棒状体の中空の内部へ収容されて前記棒状体の長手方向に沿って変位することができる摺動子を備え、前記刷毛は前記スリットを通じて前記摺動子へ直接あるいは間接的に接続され、前記操作部は、前記刷毛に設けられた押圧用の部材であるか或いは前記棒状体の外部へ配置され前記刷毛とは別に前記摺動子へ接続された押圧用の部材であり、前記付勢部は、バネ等の弾性体を備え前記摺動子を付勢することで前記操作部による操作を受けていないとき、前記刷毛を前記棒状体に対し前記棒状体の長手方向の定位置に配置する木目調塗装用器具を提供できた。
更にまた本発明では、前記棒状体の持手間の間隔は、20cm~60cmであり、前記操作部は、前記持手を掴んだ手の親指で操作することができるレバーである木目調塗装用器具を提供できた。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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