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公開番号2024058886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166285
出願日2022-10-17
発明の名称塗装具
出願人株式会社IHIインフラシステム
代理人弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類B05C 17/00 20060101AFI20240422BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】均一で十分な厚さの塗膜を確保することができるとともに、過剰な塗料を使用することなく容易に塗装作業を行うことのできる塗装具を提供する。
【解決手段】刷毛20に塗料を付着して塗装具本体10をボルト1、ナット2及び座金4に被せ、塗装具本体10を周方向に回動することにより、塗装具本体10の周方向複数箇所の刷毛20で同時に塗料が塗布される。その際、各刷毛20は塗装具本体10によって覆われているので、各刷毛20が塗装具本体10とともに回転しても塗装具本体10の外部に塗料が飛散することがない。また、塗装具本体10の内面に付着して流れ落ちる塗料が塗装具本体10の開口縁の塗料受容部11に溜まることから、塗装具本体10の開口縁から塗料が外部に垂れることがない。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
突起状の塗装対象物に被せられる塗装具本体と、塗装具本体の内側に配置された複数の刷毛とを備え、刷毛に塗料を付着させて塗装具本体を塗装対象物に被せ、塗装対象物の周方向に回転させることにより、刷毛の塗料を塗装対象物に塗布する塗装具であって、
前記塗装具本体は、塗装対象物が挿入される面を開口した略半球状の部材によって各刷毛を覆うように形成され、
塗装具本体の開口縁には、塗装具本体の内面から流れ落ちる塗料を受容する塗料受容部が塗装具本体の周方向に亘って設けられている
ことを特徴とする塗装具。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記塗料受容部は、塗装具本体の開口縁の内側に向かって断面円弧状に湾曲するように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の塗装具。
【請求項3】
前記各刷毛は塗装具本体の周方向に間隔をおいて配置され、
塗装具本体の周方向の位置が異なる複数の刷毛が互いに塗装具本体の軸方向及び径方向の少なくとも一方に位置がずれるように配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の塗装具。
【請求項4】
前記塗装具本体の内面に固定され、前記刷毛を支持する複数の刷毛支持部材を備え、
各刷毛支持部材は互いに塗装具本体の周方向に位置がずれるように配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の塗装具。
【請求項5】
前記各刷毛支持部材は、塗装具本体の内面に沿って延びる円弧状の部材によって形成されるとともに、互いに中央部が交差するように塗装具本体の内面に固定されている
ことを特徴とする請求項4記載の塗装具。
【請求項6】
前記塗装具本体に電動回転工具に着脱自在に連結される回転軸が設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の塗装具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば各種部材を締結するボルト及びナット等、突起状の塗装対象物の塗装に用いられる塗装具に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、例えば橋梁、水門等の鋼構造物の部材を締結するボルト及びナットの露出部分には防食用の塗装が施される。
【0003】
従来、このようなボルト及びナットの塗装方法の一つとして、エアレススプレー塗装が知られている。エアレススプレー塗装は、プランジャポンプやダイヤフラムポンプを用いて塗料に高い圧力を与えて霧化することにより塗装対象物に塗料を噴霧する方法であり、鋼構造物等の大面積を有する箇所の塗装に広く用いられている。しかしながら、ボルトの締結部はナットや平座金からなるため、平坦部のみならず、凹凸部や角部等の複雑な形状を有している。このため、スプレー塗装ではボルトやナットの角部に十分な厚さの塗膜を確保することができず、耐用年数に満たないうちに腐食を生ずる場合があるという問題点がある。
【0004】
また、このようなボルト及びナットの塗装方法の一つとして、刷毛塗り塗装が行われる場合もある。しかしながら、刷毛塗り塗装では、作業者によって塗りムラや塗膜厚のバラツキを生じやすいため、塗り残し部分や薄膜部分において耐食性の低下を生ずるという問題点がある。
【0005】
そこで、このような問題点を解決するために、円筒状のカップをボルト及びナットに被せるとともに、カップの内面とボルト及びナットとの間に塗料を注入することにより、均一で十分な厚さの塗膜を形成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5606183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記カップ式のものでは、ボルト及びナットの塗装部分全体を覆うカップ内に塗料を充填するようにしているため、塗料の使用量が過剰になり、塗料に要するコストが高くなるとともに、塗装部分から塗料が垂れて美観を損なうという問題点があった。
【0008】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、均一で十分な厚さの塗膜を確保することができるとともに、過剰な塗料を使用することなく容易に塗装作業を行うことのできる塗装具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は前記目的を達成するために、突起状の塗装対象物に被せられる塗装具本体と、塗装具本体の内側に配置された複数の刷毛とを備え、刷毛に塗料を付着させて塗装具本体を塗装対象物に被せ、塗装対象物の周方向に回転させることにより、刷毛の塗料を塗装対象物に塗布する塗装具であって、前記塗装具本体は、塗装対象物が挿入される面を開口した略半球状の部材によって各刷毛を覆うように形成され、塗装具本体の開口縁には、塗装具本体の内面から流れ落ちる塗料を受容する塗料受容部が塗装具本体の周方向に亘って設けられている。
【0010】
これにより、刷毛に塗料を付着して塗装具本体を塗装対象物に被せ、塗装具本体を塗装対象物の周方向に回転させることにより、塗装具本体の周方向複数箇所の刷毛で同時に塗料が塗装対象物に塗布される。その際、各刷毛が塗装具本体によって覆われていることから、各刷毛が塗装具本体とともに回転しても塗装具本体の外部に塗料が飛散することがない。また、塗装具本体の内面に付着して流れ落ちる塗料が塗装具本体の開口縁の塗料受容部に溜まることから、塗装具本体の開口縁から塗料が外部に垂れることがない。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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