TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165644
出願日2022-10-14
発明の名称車両ボディを塗装する方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類B05D 1/36 20060101AFI20240418BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】低温での焼き付けで塗料を十分に硬化させることができる車両ボディの塗装方法を提供する。
【解決手段】電着塗装された車両ボディを塗装する方法は、前記車両ボディの外面上に第1ベース塗料を塗布して第1ベース層を形成するステップと、前記車両ボディの内面上に第2ベース塗料及び第1硬化剤の混合物を塗布して内側第2ベース層を形成するステップと、焼き付けされていない前記第1ベース層上に前記第2ベース塗料を塗布して外側第2ベース層を形成するステップと、前記内側第2ベース層及び前記外側第2ベース層上にクリア塗料を塗布してクリア層を形成するステップと、前記第1ベース層、前記内側第2ベース層、前記外側第2ベース層、及び前記クリア層を焼き付けて、硬化させるステップと、をこの順で含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電着塗装された車両ボディを塗装する方法であって、
前記車両ボディの外面上に第1ベース塗料を塗布して第1ベース層を形成するステップと、
前記車両ボディの内面上に第2ベース塗料及び第1硬化剤の混合物を塗布して内側第2ベース層を形成するステップと、
焼き付けされていない前記第1ベース層上に前記第2ベース塗料を塗布して外側第2ベース層を形成するステップと、
前記内側第2ベース層及び前記外側第2ベース層上にクリア塗料を塗布してクリア層を形成するステップと、
前記第1ベース層、前記内側第2ベース層、前記外側第2ベース層、及び前記クリア層を焼き付けて、硬化させるステップと、
をこの順で含む、方法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記第1ベース層、前記内側第2ベース層、前記外側第2ベース層、及び前記クリア層を焼き付けるステップにおいて、前記内側第2ベース層の硬化温度が、前記外側第2ベース層の硬化温度よりも低い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ベース層、前記内側第2ベース層、前記外側第2ベース層、及び前記クリア層を焼き付けるステップにおいて、前記内側第2ベース層の硬化温度が、前記第1ベース層の硬化温度よりも低い、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記クリア塗料が第2硬化剤を含有し、
前記第2硬化剤が、前記内側第2ベース層及び前記外側第2ベース層に拡散する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ベース塗料が第3硬化剤を含有し、
前記第3硬化剤が、前記外側第2ベース層に拡散する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記内側第2ベース層が前記クリア層に被覆されていない部分を有する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記第1ベース層上に前記第2ベース塗料を塗布するステップにおいて、前記第1ベース層がプレヒートを経ていない、請求項1又は2に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両ボディを塗装する方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、CO

排出量の削減及び省エネルギー化をしつつ良好な外観を得るための自動車ボディの塗装方法が記載されている。この方法において、電着塗装された自動車ボディの外面に、中塗り塗装を施すことなく、第1ベース塗料を塗装し、次に自動車ボディの内面に第2ベース塗料を塗装し、次に自動車ボディの外面に第2ベース塗料をウェットオンウェット塗装し、次に自動車ボディにクリア塗料をウェットオンウェット塗装し、次に塗装した上記の塗料を同時に焼き付け硬化させる。第2ベース塗料の硬化温度は、第1ベース塗料の硬化温度よりも高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-009222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の製造過程におけるCO

排出量及びエネルギー消費量のさらなる節減のためには、塗料をより低温で焼き付けて硬化させることが望ましい。しかし、焼き付けの間の車両ボディの内面の温度は、通常、外面の温度よりも低いため、特許文献1に記載の方法に低い焼き付け温度を適用すると、自動車ボディの内面に塗装された第2ベース塗料の硬化が不十分になるおそれがある。
【0005】
そこで、低温での焼き付けで塗料を十分に硬化させることができる車両ボディの塗装方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様として、以下のものを挙げることができる。
[1]
電着塗装された車両ボディを塗装する方法であって、
前記車両ボディの外面上に第1ベース塗料を塗布して第1ベース層を形成するステップと、
前記車両ボディの内面上に第2ベース塗料及び第1硬化剤の混合物を塗布して内側第2ベース層を形成するステップと、
焼き付けされていない前記第1ベース層上に前記第2ベース塗料を塗布して外側第2ベース層を形成するステップと、
前記内側第2ベース層及び前記外側第2ベース層上にクリア塗料を塗布してクリア層を形成するステップと、
前記第1ベース層、前記内側第2ベース層、前記外側第2ベース層、及び前記クリア層を焼き付けて、硬化させるステップと、
をこの順で含む、方法。
[2]
前記第1ベース層、前記内側第2ベース層、前記外側第2ベース層、及び前記クリア層を焼き付けるステップにおいて、前記内側第2ベース層の硬化温度が、前記外側第2ベース層の硬化温度よりも低い、態様1に記載の方法。
[3]
前記第1ベース層、前記内側第2ベース層、前記外側第2ベース層、及び前記クリア層を焼き付けるステップにおいて、前記内側第2ベース層の硬化温度が、前記第1ベース層の硬化温度よりも低い、態様1又は2に記載の方法。
[4]
前記クリア塗料が第2硬化剤を含有し、
前記第2硬化剤が、前記内側第2ベース層及び前記外側第2ベース層に拡散する、態様1~3のいずれか一つに記載の方法。
[5]
前記第1ベース塗料が第3硬化剤を含有し、
前記第3硬化剤が、前記外側第2ベース層に拡散する、態様1~4のいずれか一つに記載の方法。
[6]
前記内側第2ベース層が前記クリア層に被覆されていない部分を有する、態様1~5のいずれか一つに記載の方法。
[7]
前記第1ベース層上に前記第2ベース塗料を塗布するステップにおいて、前記第1ベース層がプレヒートを経ていない、態様1~6のいずれか一つに記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の方法により、低温での焼き付けで塗料を十分に硬化させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
図2は、実施形態に係る方法により塗装された車両ボディの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照して実施形態を説明する。以下の説明で参照する図面において、同一の部材又は同様の機能を有する部材には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する場合がある。説明の都合上、図面中の各部の寸法比率及び形状が誇張され、実際の寸法比率及び形状とは異なる場合がある。
【0010】
本願において、「~を含む」及び「~を含有する」は追加の成分を含み得ることを意味し、「~から本質的になる」及び「~からなる」を包含する。「~から本質的になる」は、実質的に悪影響を及ぼさない追加の成分を含み得ることを意味する。「~からなる」は、記載される材料のみを含むことを意味するが、不可避の不純物を含むことを除外しない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ベック株式会社
被膜形成方法
1か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
プルガティオ株式会社
噴霧装置
2か月前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
25日前
株式会社新免鉄工所
表面処理方法
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
25日前
有限会社加藤軽合金
マーキング装置
1か月前
日産自動車株式会社
塗工装置
2か月前
個人
吐出容器及び防水塗膜の製造方法
2か月前
御崎コンベヤー株式会社
液体塗布装置
16日前
株式会社大気社
塗装装置
2か月前
大陽日酸株式会社
低温液化ガス用ノズル
1か月前
株式会社オンテックス
木目調塗装用器具
1か月前
株式会社オンテックス
木目調塗装用刷毛
19日前
株式会社三和技巧
塗装装置
18日前
トヨタ紡織株式会社
ミスト発生装置
1か月前
有限会社ガリュー
噴射ノズル
1か月前
TOPPANホールディングス株式会社
スリットコータ
2日前
三和合板株式会社
化粧板の製造装置
4日前
積水ポリマテック株式会社
マスク方法及びマスク部材
23日前
住鉱潤滑剤株式会社
塗装用治具および塗装装置
23日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴射具
24日前
花王株式会社
汚染物質除去方法
2か月前
株式会社SCREENホールディングス
塗布装置
1か月前
株式会社ディスコ
超音波ノズル
1か月前
大王製紙株式会社
液体付与装置
1か月前
日立Astemo株式会社
有底部材の塗装方法、緩衝装置
23日前
日本製鉄株式会社
塗装金属板の製造方法
2か月前
株式会社藤村産業
粉体塗装方法および粉体塗装された物品
2か月前
株式会社テクノスマート
塗布装置
2か月前
株式会社SCREENホールディングス
基板処理装置
1か月前
株式会社吉野工業所
正倒立両用アダプタ
1か月前
NTN株式会社
塗布方法および塗布装置
4日前
ハンファ精密機械株式会社
ディスペンサ
16日前
ハンファ精密機械株式会社
ディスペンサ
16日前
続きを見る