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公開番号2024001634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-10
出願番号2022100410
出願日2022-06-22
発明の名称積層構造体
出願人株式会社TBM
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 3/12 20060101AFI20231227BHJP(積層体)
要約【課題】強度等の機械特性に優れ、成形加工が容易で、良好な外観を呈する積層構造体を提供すること。
【解決手段】厚さ方向に中空板状体が配列した中空板状体コアの両面に、熱可塑性樹脂からなる表面シートを貼り合わせた積層構造体であって、前記中空板状体コアが、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂と、無機物質粉末とを含み、前記ポリプロピレン系樹脂及び/又は前記ポリエチレン系樹脂と、前記無機物質粉末との質量比が、10:90~50:50であり、かつ前記表面シートがポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂からなる、積層構造体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
厚さ方向に中空板状体が配列した中空板状体コアの両面に、熱可塑性樹脂からなる表面シートを貼り合わせた積層構造体であって、
前記中空板状体コアが、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂と、無機物質粉末とを含み、前記ポリプロピレン系樹脂及び/又は前記ポリエチレン系樹脂と、前記無機物質粉末との質量比が、10:90~50:50であり、かつ
前記表面シートがポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂からなる、積層構造体。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記中空板状体コアが、ラウリン酸ジエタノールアミドを含み、前記ラウリン酸ジエタノールアミドの含有量が、前記中空板状体コアの全質量に対して0.1質量%以上1.0質量%以下である、請求項1の積層構造体。
【請求項3】
前記ポリエチレン系樹脂が、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が5g/10分以上15g/10分以下である高密度ポリエチレンと、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が0.5g/10分以上1.5g/10分以下である直鎖状低密度ポリエチレンとを含み、前記高密度ポリエチレンと前記直鎖状低密度ポリエチレンとの質量比が、90:10~50;50である、請求項2の積層構造体。
【請求項4】
前記中空板状体コアの前記ポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレンホモポリマー及び/又はプロピレンブロックポリマーである、請求項2の積層構造体。
【請求項5】
前記中空板状体コアが、前記ポリプロピレン系樹脂と前記ポリエチレン系樹脂との両者を含む、請求項1の積層構造体。
【請求項6】
前記表面シートはポリプロピレン系樹脂シートである、請求項1の積層構造体。
【請求項7】
前記無機物質粉末が、重質炭酸カルシウムである、請求項1の積層構造体。
【請求項8】
前記重質炭酸カルシウムの平均粒子径が、0.7μm以上6.0μm以下である、請求項7の積層構造体。
【請求項9】
前記中空板状体コアと前記表面シートが、接着層を介して貼り合わされている、請求項1の積層構造体。
【請求項10】
前記中空板状体コアが、ハニカムコア、中空円柱状コア、波型コルゲートコア、及びハーモニカ状コアからなる群より選択される、請求項1の積層構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層構造体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ハニカム、中空円柱状、波型コルゲート、ハーモニカ状等の形状の中空板状体をコアとする積層構造体が、民生用品、工業用品、さらには自動車や航空機等の輸送機用の物品として使用されている。
【0003】
ハニカムコアに代表される中空板状体は、質量当たりの強度が極めて大である。特に、樹脂ベースの中空板状体は、軽量かつ高強度の材料を形成でき、航空機用部品等として有用である。中空板状体はまた、強い外力が加わって破損する場合も、中空セルの座屈によってエネルギーを吸収するので、衝撃吸収材として使用し得る。中空板状体コアの両面にシート状物が接合された積層構造体は、空気を含んだセルを多数有するので、熱伝導率が低く、断熱材として有用である。そうした積層構造体はまた、シート状物の表面に小さな穴を開けることで吸音効果も奏する。そのため、中空板状体やそれをベースとする積層構造体は、容器、棚、パレット、パネル、バッグ等の民生用品や、断熱材、吸音材、フィルター、衝撃吸収材等の工業用品として多用されて来た(例えば特許文献1~6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-247448号公報
特開2013-233796号公報
特開2018-108740号公報
特開2017-65810号公報
特開平6-320652号公報
特開2021-53899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら中空板状体をベースとする積層構造体、特に特許文献1~4記載のような汎用樹脂に基づく積層構造体は、中空コア構造に起因する機械的強度の不足が、課題として露呈する場合がある。こうした課題は、特許文献5や6記載のように高い機械的強度を有する樹脂を中空板状体に用いることによって回避し得るが、こうした樹脂は汎用性が低く、コスト面で不利である。また、非汎用の樹脂はしばしば成形性が低く、得られる中空板状体やその積層構造体の外観に悪影響が及ぶ場合もある。
【0006】
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、強度等の機械特性に優れ、成形加工が容易で、良好な外観を呈する積層構造体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、無機物質粉末を高充填したポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂組成物に基づく中空板状体コアの両面に、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂組成物からなる表面シートを接合した積層構造体であれば、機械特性及び成形加工性に優れ、良好な外観を呈するという知見を得て本発明を完成させた。より具体的には、本発明は以下を提供する。
【0008】
(1) 厚さ方向に中空板状体が配列した中空板状体コアの両面に、熱可塑性樹脂からなる表面シートを貼り合わせた積層構造体であって、
前記中空板状体コアが、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂と、無機物質粉末とを含み、前記ポリプロピレン系樹脂及び/又は前記ポリエチレン系樹脂と、前記無機物質粉末との質量比が、10:90~50:50であり、かつ
前記表面シートがポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂からなる、積層構造体。
【0009】
(2) 前記中空板状体コアが、ラウリン酸ジエタノールアミドを含み、前記ラウリン酸ジエタノールアミドの含有量が、前記中空板状体コアの全質量に対して0.1質量%以上1.0質量%以下である、(1)の積層構造体。
【0010】
(3) 前記ポリエチレン系樹脂が、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が5g/10分以上15g/10分以下である高密度ポリエチレンと、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が0.5g/10分以上1.5g/10分以下である直鎖状低密度ポリエチレンとを含み、前記高密度ポリエチレンと前記直鎖状低密度ポリエチレンとの質量比が、90:10~50;50である、(1)又は(2)の積層構造体。
(【0011】以降は省略されています)

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