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公開番号2023155011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-20
出願番号2022064707
出願日2022-04-08
発明の名称シフト装置
出願人津田工業株式会社
代理人個人
主分類B60K 20/02 20060101AFI20231013BHJP(車両一般)
要約【課題】シフト方向に沿って配置された複数のシフト位置を相互に切り替えるためのシフト操作に迂回経路を設定する際、コンパクト設計が可能なシフト装置を提供すること。
【解決手段】シフト装置は、N極とS極との組み合わせよりなると共に磁気センサに対する磁気の作用方向が異なる磁極対を2対含んでいる磁石と、シフト方向にシフトレバーが操作された場合に、磁気センサに対して磁石を回転させる第1の駆動部と、セレクト方向にシフトレバーが操作された場合に、磁気センサに対して磁石を進退させる第2の駆動部と、を備え、セレクト方向の操作範囲には、セレクト方向のシフトレバーの操作に応じて磁石が回転する第1セレクト範囲と、セレクト方向にシフトレバーを操作しても磁石が進退しない第2セレクト範囲と、が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外部から作用する磁気のうち予め定められた検出面に沿う磁気成分の作用方向を検出可能な磁気センサと、該磁気センサに磁気を作用する磁石と、互いに直交するシフト方向及びセレクト方向に操作可能であって複数のシフト位置のうちのいずれかを選択するための操作部と、を備え、前記検出面における磁気成分の作用方向を検出することで前記操作部が操作された位置を磁気的に検出する車両用のシフト装置であって、
前記磁石は、N極とS極との組み合わせよりなると共に前記検出面における磁気の作用方向が異なる磁極対を少なくとも2対含んでおり、
前記シフト方向に前記操作部が操作された場合および前記セレクト方向に前記操作部が操作された場合のうちのいずれか一方の場合に、前記磁気センサに対して相対的に前記磁石を回転させることにより、前記磁石に属するいずれか一の磁極対から前記磁気センサに対する磁気の作用方向を回転させる第1の駆動部と、
前記シフト方向に前記操作部が操作された場合および前記セレクト方向に前記操作部が操作された場合のうちのいずれか他方の場合に、前記磁気センサに対して相対的に磁石を進退させることにより、前記磁石に属する磁極対のうち前記磁気センサに磁気を作用する磁極対を切り替え、前記磁気センサに対する磁気の作用方向を変化させる第2の駆動部と、を備え、
前記セレクト方向の操作範囲には、前記セレクト方向の前記操作部の操作に応じて前記磁気センサに対する前記磁石の相対的な回転あるいは進退による変位が生じる第1セレクト範囲と、前記セレクト方向に前記操作部を操作しても前記磁気センサに対する前記磁石の相対的な回転あるいは進退による変位が生じない第2セレクト範囲と、が設けられ、
前記複数のシフト位置には、前記シフト方向に沿って配置されている一方、前記シフト方向の操作のみによっては相互に切替できない2カ所以上のシフト位置であって、前記第2セレクト範囲にある前記操作部の前記セレクト方向の操作と、前記第2セレクト範囲にある前記操作部の前記シフト方向の操作と、を組み合わせることで相互に切替できる2カ所以上のシフト位置が含まれているシフト装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1において、前記第1及び第2の駆動部のうちのいずれか一方の駆動部に対して、前記セレクト方向の前記操作部の操作を伝達する経路には、
前記第1セレクト範囲にある前記操作部が前記セレクト方向に操作されたとき、前記いずれか一方の駆動部を変位させる一方、前記第2セレクト範囲にある前記操作部が前記セレクト方向に操作されたときには、前記いずれか一方の駆動部の変位を規制する機構が設けられているシフト装置。
【請求項3】
請求項2において、前記機構は、前記第1セレクト範囲にある前記操作部が前記セレクト方向に操作されたとき、当該操作部と前記いずれか一方の駆動部との間の相対的な変位を規制する一方、前記第2セレクト範囲にある前記操作部が前記セレクト方向に操作されたときには、当該操作部と前記いずれか一方の駆動部との間の相対的な変位を許容するように構成されているシフト装置。
【請求項4】
請求項3において、前記操作部は、前記セレクト方向の操作に伴って回動変位できるようにセレクト軸によって軸支されている一方、当該セレクト軸には、前記いずれか一方の駆動部が前記操作部と相対して回動変位できるように軸支されており、
前記機構は、前記セレクト軸を中心とした周方向において前記操作部及び前記いずれか一方の駆動部が所定の位置関係をなすよう、前記操作部及び前記いずれか一方の駆動部のうちの少なくともいずれか一方を付勢する付勢手段を含んで構成されているシフト装置。
【請求項5】
請求項1において、前記磁気センサに対する前記磁石の進退及び回転の2種類の動作のうち、前記セレクト方向に前記操作部が操作された場合の動作について、前記磁気センサに対して前記磁石が相対的に変位可能な限界位置を定めることにより当該動作による変位範囲の一方の範囲端を規定する規制手段と、
当該限界位置に向けて前記磁気センサあるいは前記磁石を付勢する付勢力を作用する付勢手段と、を有し、
前記第1及び第2の駆動部のうち、前記セレクト方向に前記操作部が操作された場合に前記磁気センサに対して前記磁石を相対的に変位させるいずれか一方の駆動部は、
前記第1セレクト範囲に前記操作部があるとき、前記磁気センサあるいは前記磁石に対して前記付勢力に対抗する力を作用し、前記磁気センサに対する前記磁石の相対的な位置を前記限界位置から変位させ得る一方、
前記第2セレクト範囲に前記操作部があるときは、前記磁気センサに対する前記磁石の相対的な位置が前記限界位置にある前記磁気センサあるいは前記磁石に力を作用しないように構成されているシフト装置。
【請求項6】
請求項5において、前記規制手段は、前記磁気センサに対する前記磁石の相対的な進退により変位可能な限界位置を定める手段であり、
前記付勢手段は、前記磁石センサあるいは前記磁石が前記進退する方向に沿う付勢力を作用する手段であるシフト装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転者がシフト位置を選択するために操作するシフト装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、車両の原動機が出力する回転を加減速するための自動変速機が知られている。この自動変速機を含む変速システムとしては、自動変速機を制御する車載コンピュータユニットと、シフト位置を選択するためのシフト装置と、が信号線を介して接続されたシフトバイワイヤの変速システムが実用化されている。この変速システムでは、シフト装置で選択されたシフト位置を表す電気信号が車載コンピュータユニットに伝達され、その電気信号に応じて自動変速機が制御される。
【0003】
シフトバイワイヤの変速システムに対応するシフト装置としては、例えば、シフト方向及びセレクト方向に操作可能なシフトレバーの後端に磁石を取り付けると共に、磁石の変位位置を検出する磁気センサを設けた装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照。)。このシフト装置では、磁気センサが複数配置されたセンサ基板が磁石の変位領域に対面するように配設される。このシフト装置では、複数の磁気センサを利用して、シフトレバーに取り付けられた磁石の変位位置を検出することで、シフトレバーが操作されたシフト位置が検出される。
【0004】
下記の特許文献1に記載された装置の場合、シフトレバーの操作に応じた磁石の2方向(シフト方向及びセレクト方向)の変位位置を検出するために、磁石の変位領域を確保する必要があると共に、磁石の変位領域に対応して磁気センサを2次元的に配置する必要がある。したがって、比較的大判のセンサ基板が必要となり、装置のコンパクト設計が難しくなる傾向がある。
【0005】
下記の特許文献2に記載されたシフト装置では、磁気センサの検出面における磁気の作用方向が異なる磁極対を2対、有する磁石を採用することで、コンパクト設計を可能としている。このシフト装置では、シフト方向のシフト操作に応じて磁石が回転して磁気センサに対する磁気の作用方向が変化すると共に、セレクト方向のシフト操作に応じて磁石が進退して磁気センサに対面する磁極対が切り替わり、磁気センサに対する磁気の作用方向が反転する。
【0006】
下記の特許文献2のシフト装置では、シフト位置に対応する磁石の変位位置毎に、磁気センサを配置する必要がない。このシフト装置では、シフト方向及びセレクト方向の両方向の操作を、磁石の回転あるいは進退に応じた磁気センサに対する磁気の作用方向の変化として検出可能である。このシフト装置では、シフト方向及びセレクト方向のシフト操作を1個の磁気センサで検出できるので、装置のコンパクト設計が容易である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-223384号公報
国際出願公開WO2019-142521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献2のシフト装置では、例えば、シフト方向に沿って配置された2カ所のシフト位置を切り替えるに当たって、シフト方向の操作に加えてセレクト方向の操作を要する迂回経路が設定されている場合、迂回経路を構成するセレクト方向の操作に対応する磁石の進退範囲を確保する必要があり、コンパクト設計上の阻害要因となり得る。
【0009】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、シフト方向に沿って配置された複数のシフト位置を相互に切り替えるためのシフト操作に迂回経路を設定する際、コンパクト設計が可能なシフト装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、外部から作用する磁気のうち予め定められた検出面に沿う磁気成分の作用方向を検出可能な磁気センサと、該磁気センサに磁気を作用する磁石と、互いに直交するシフト方向及びセレクト方向に操作可能であって複数のシフト位置のうちのいずれかを選択するための操作部と、を備え、前記検出面における磁気成分の作用方向を検出することで前記操作部が操作された位置を磁気的に検出する車両用のシフト装置であって、
前記磁石は、N極とS極との組み合わせよりなると共に前記検出面における磁気の作用方向が異なる磁極対を少なくとも2対含んでおり、
前記シフト方向に前記操作部が操作された場合および前記セレクト方向に前記操作部が操作された場合のうちのいずれか一方の場合に、前記磁気センサに対して相対的に前記磁石を回転させることにより、前記磁石に属するいずれか一の磁極対から前記磁気センサに対する磁気の作用方向を回転させる第1の駆動部と、
前記シフト方向に前記操作部が操作された場合および前記セレクト方向に前記操作部が操作された場合のうちのいずれか他方の場合に、前記磁気センサに対して相対的に磁石を進退させることにより、前記磁石に属する磁極対のうち前記磁気センサに磁気を作用する磁極対を切り替え、前記磁気センサに対する磁気の作用方向を変化させる第2の駆動部と、を備え、
前記セレクト方向の操作範囲には、前記セレクト方向の前記操作部の操作に応じて前記磁気センサに対する前記磁石の相対的な回転あるいは進退による変位が生じる第1セレクト範囲と、前記セレクト方向に前記操作部を操作しても前記磁気センサに対する前記磁石の相対的な回転あるいは進退による変位が生じない第2セレクト範囲と、が設けられ、
前記複数のシフト位置には、前記シフト方向に沿って配置されている一方、前記シフト方向の操作のみによっては相互に切替できない2カ所以上のシフト位置であって、前記第2セレクト範囲にある前記操作部の前記セレクト方向の操作と、前記第2セレクト範囲にある前記操作部の前記シフト方向の操作と、を組み合わせることで相互に切替できる2カ所以上のシフト位置が含まれているシフト装置にある。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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