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公開番号2023115798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-21
出願番号2022018210
出願日2022-02-08
発明の名称動力工具
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20230814BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】制動時の発熱を抑えてブレーキ特性や部品寿命の低下を防止する。
【解決手段】グラインダ1は、本体ハウジング2内に、スイッチレバー8の操作に伴ってON/OFF動作するスイッチ7と、スイッチ7のON動作で回転する出力軸17と、スイッチ7のOFF状態で出力軸17を制動し、スイッチ7をON動作させるスイッチレバー8の操作に連動して出力軸17の制動を解除するブレーキ機構75と、を備えてなる。出力軸17には、円形のブレーキドラム40が固定されており、ブレーキ機構75は、ブレーキドラム40を、径方向外側から中心に向かって均一な力が作用するように2箇所で押圧することで出力軸17を制動する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジング内に、操作部材の操作に伴ってON/OFF動作するスイッチと、前記スイッチのON動作で回転する回転軸と、前記スイッチのOFF状態で前記回転軸を制動し、前記スイッチをON動作させる前記操作部材の操作に連動して前記回転軸の制動を解除するブレーキ機構と、が設けられてなる動力工具であって、
前記回転軸には、円形のブレーキ部材が固定されており、前記ブレーキ機構は、前記ブレーキ部材を、径方向外側から中心に向かって均一な力が作用するように複数箇所でそれぞれ押圧部材により押圧することで、前記回転軸を制動することを特徴とする動力工具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記押圧部材は、前記ブレーキ部材の中心に対して点対称となる位置に一対配置されていることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
【請求項3】
前記ブレーキ部材は、外周面に、前記回転軸の軸線方向で前後の端面に開口する螺旋状の溝を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の動力工具。
【請求項4】
前記ブレーキ機構は、それぞれ前記押圧部材を保持する一対の保持部材を、前記ブレーキ部材の径方向外側に設定した支点を中心に拡縮動作させて各前記押圧部材を前記ブレーキ部材の外周面に接離させるものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の動力工具。
【請求項5】
各前記保持部材は、前記押圧部材を前記保持部材と共に挟持する一対の抜け止め部材と、前記保持部材及び前記押圧部材の挟持状態で前記一対の抜け止め部材を保持固定するクリップと、を含んでなることを特徴とする請求項4に記載の動力工具。
【請求項6】
各前記保持部材は、前記ブレーキ部材の外側で径方向に沿って延びる半円状に形成され、
前記ブレーキ機構は、前記ブレーキ部材を挟んだ前記支点の反対側に配置され、前記一対の保持部材の端部間に対して進退動することで前記一対の保持部材を拡縮動作させる楔部材をさらに含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の動力工具。
【請求項7】
前記ブレーキ機構は、前記操作部材の操作に連動して前記楔部材を前記一対の保持部材の端部間に進退動させるリンク部材をさらに含み、前記楔部材と前記リンク部材とは、テーパ形状同士の嵌合によって連結されていることを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
【請求項8】
前記リンク部材は、前記操作部材と連係する第1リンク部材と、前記第1リンク部材へ回転可能に連結されて前記楔部材と連係する第2リンク部材とを含むことを特徴とする請求項7に記載の動力工具。
【請求項9】
少なくとも前記第1リンク部材は、一対のアームを含んでなることを特徴とする請求項8に記載の動力工具。
【請求項10】
前記一対の保持部材と前記楔部材とは、前記ハウジング内で前記回転軸の軸線方向に配置された2つの構成部材の間で前記軸線方向での位置決めがなされていることを特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載の動力工具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、先端工具を回転させるグラインダ等の動力工具に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
円盤状砥石等の先端工具を回転させて作業を行うグラインダ等の動力工具においては、作業終了時の先端工具の惰性回転を短時間で停止させるために、ブレーキ機構が設けられている。このブレーキ機構は、特許文献1に例示されるように、モータの出力軸の後端に設けたブレーキ板を、コイルバネで付勢されるブレーキシューによって押圧することで出力軸に制動をかけるものである。工具の使用時には、パドルスイッチ等の操作部材の押し込み操作により、スイッチがONすると共に、操作部材に連動して回転するレバーによってブレーキシューをブレーキ板から離間させることで制動が解除される。操作部材の押し込み操作を解除すると、スイッチがOFFすると共に、ブレーキシューをブレーキ板に押圧させて制動をかけることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6953252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、制動時には回転するブレーキ板にブレーキシューが面当たりすることで、ブレーキ機構の発熱が大きくなり、ブレーキ特性や部品寿命の低下に繋がるおそれがあった。
【0005】
そこで、本開示は、制動時の発熱を抑えてブレーキ特性や部品寿命の低下を防止することができる動力工具を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、動力工具であって、ハウジング内に、操作部材の操作に伴ってON/OFF動作するスイッチと、スイッチのON動作で回転する回転軸と、スイッチのOFF状態で回転軸を制動し、スイッチをON動作させる操作部材の操作に連動して回転軸の制動を解除するブレーキ機構と、が設けられてなる。
そして、回転軸には、円形のブレーキ部材が固定されており、ブレーキ機構は、ブレーキ部材を、径方向外側から中心に向かって均一な力が作用するように複数箇所でそれぞれ押圧部材により押圧することで、回転軸を制動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ブレーキ部材と押圧部材との摺動面に冷却用空気を導きやすくなる。よって、制動時の発熱を抑えてブレーキ特性や部品寿命の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
グラインダの斜視図である。
グラインダの中央縦断面図である(スイッチOFF状態)。
図2のブレーキ機構部分の拡大図である。
ブレーキ機構部分及び右側の半割ハウジングを後方から見た分解斜視図である。
ブレーキ機構部分及び左側の半割ハウジングを前方から見た分解斜視図である。
ブレーキ機構部分の分解斜視図である。
図3のA-A線断面図である。
図3のB-B線断面図である。
ブレーキ機構部分のみを下方から見た斜視図である。
図3のC-C線断面図である。
本体ハウジングを省略したブレーキ機構部分の平面図である。
図3のD-D線断面図である。
図3のE-E線断面図である。
左側の半割ハウジングを省略したブレーキ機構部分の側面図である(スイッチOFF状態)
左側の半割ハウジングを省略したブレーキ機構部分の側面図である(スイッチON状態)
スイッチON状態での図3に相当するブレーキ機構部分の拡大図である。
図16のF-F線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、押圧部材は、ブレーキ部材の中心に対して点対称となる位置に一対配置されているものであってもよい。
この構成によれば、径方向外側から中心に向かう均一な力をブレーキ部材へ容易に作用させることができる。
本開示の一実施形態において、ブレーキ部材は、外周面に、回転軸の軸線方向で前後の端面に開口する螺旋状の溝を有していてもよい。
この構成によれば、溝により粉塵等の異物の排出効果が得られる。このため、ブレーキ部材と押圧部材との互いの摺接面に異物が介在しにくくなり、ブレーキ特性の低下をより効果的に防止可能となる。
本開示の一実施形態において、ブレーキ機構は、それぞれ押圧部材を保持する一対の保持部材を、ブレーキ部材の径方向外側に設定した支点を中心に拡縮動作させて各押圧部材をブレーキ部材の外周面に接離させるものであってもよい。
この構成によれば、押圧部材によるブレーキ部材への径方向外側からの押圧を、バランスよくコンパクトに行うことができる。
本開示の一実施形態において、各保持部材は、押圧部材を保持部材と共に挟持する一対の抜け止め部材と、保持部材及び押圧部材の挟持状態で一対の抜け止め部材を保持固定するクリップと、を含んでなるものであってもよい。
この構成によれば、保持部材への押圧部材の組み付けが簡単且つ確実に行える。押圧部材の交換も容易となる。
本開示の一実施形態において、各保持部材は、ブレーキ部材の外側で径方向に沿って延びる半円状に形成され、ブレーキ機構は、ブレーキ部材を挟んだ支点の反対側に配置され、一対の保持部材の端部間に対して進退動することで一対の保持部材を拡縮動作させる楔部材をさらに含むものであってもよい。
この構成によれば、一対の保持部材の拡縮動作を簡単に同調させることができる。
【0010】
本開示の一実施形態において、ブレーキ機構は、操作部材の操作に連係して楔部材を一対の保持部材の端部間に進退動させるリンク部材をさらに含み、楔部材とリンク部材とは、テーパ形状同士の嵌合によって連結されているものであってもよい。
この構成によれば、楔部材とリンク部材との結合が容易に行えると共に、リンク部材の回転に連係した楔部材の上下動をスムーズに行わせることができる。
本開示の一実施形態において、リンク部材は、操作部材と連係する第1リンク部材と、第1リンク部材へ回転可能に連結されて楔部材と連係する第2リンク部材とを含むものであってもよい。
この構成によれば、操作部材と楔部材とが離れていても、操作部材の操作に連動した楔部材の進退動を支障なく行うことができる。
本開示の一実施形態において、少なくとも第1リンク部材は、一対のアームを含んでなるものであってもよい。
この構成によれば、操作部材と楔部材との間にコントローラ等の構成部材があってもアームの間の空間に干渉なく配置できる。
本開示の一実施形態において、一対の保持部材と楔部材とは、ハウジング内で回転軸の軸線方向に配置された2つの構成部材の間で軸線方向での位置決めがなされているものであってもよい。
この構成によれば、2つの構成部材の間隔を利用して一対の保持部材及び楔部材の位置決めが簡単且つ省スペースで行える。
本開示の一実施形態において、ブレーキ部材は、回転軸に螺合して固定されていてもよい。
この構成によれば、ブレーキ部材を回転軸へ簡単に固定できる。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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