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公開番号2023062460
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-08
出願番号2021172456
出願日2021-10-21
発明の名称搬送設備
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類B61B 3/02 20060101AFI20230426BHJP(鉄道)
要約【課題】検査装置の軽量化を図るために搬送車から検査装置に電力を供給できると共に、当該電力供給のための接続部に過大な負荷が作用することを回避する。
【解決手段】検査装置2は、電源部14から供給された電力により動作して検査を行う検査部と、給電部15に対して着脱自在であると共に電源部14と検査部とを電気的に接続する接続部250と、を備え、搬送制御部H1は、接続部250が給電部15に接続されている接続状態では把持部12が把持状態から解除状態に状態変更することを禁止し、接続部250が給電部15に接続されていない非接続状態では把持部12の状態変更を許容する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
搬送物を搬送する搬送車と、前記搬送車による前記搬送物の搬送経路に関する検査を行う場合に前記搬送物に代えて前記搬送車によって搬送される検査装置と、を備えた搬送設備であって、
前記搬送車は、本体部と、前記本体部を走行させる走行部と、前記本体部に搭載された把持部と、前記走行部及び前記把持部に電力を供給する電源部と、前記電源部に接続された給電部と、前記搬送車の各部を制御する搬送制御部と、を備え、
前記把持部は、前記搬送物及び前記検査装置のそれぞれが備える被把持部を把持する把持状態と、前記被把持部の把持を解除する解除状態と、に状態変更可能に構成され、
前記検査装置は、前記被把持部と、前記電源部から供給された電力により動作して前記検査を行う検査部と、前記給電部に対して着脱自在であると共に前記電源部と前記検査部とを電気的に接続する接続部と、を備え、
前記搬送制御部は、前記接続部が前記給電部に接続されている接続状態では前記把持部が前記把持状態から前記解除状態に状態変更することを禁止し、前記接続部が前記給電部に接続されていない非接続状態では前記把持部の状態変更を許容する、搬送設備。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記搬送車は、前記把持部を昇降させる昇降部を備え、
前記搬送制御部は、前記接続部が前記接続状態かつ前記把持部が前記解除状態では、前記昇降部による前記把持部の昇降を禁止する、請求項1に記載の搬送設備。
【請求項3】
前記搬送制御部は、作業者が操作する操作部からの指令に従って前記搬送車の各部を制御する被操作モードを実行可能であり、前記被操作モードにおいて、前記接続部が前記接続状態で、前記把持部を前記把持状態から前記解除状態に状態変更する指令を受けた場合には、当該状態変更を行わず、前記作業者に対する異常報知を行う、請求項1又は2に記載の搬送設備。
【請求項4】
前記搬送車は、前記把持部を移動させる移動機構部を備え、前記把持部を移動させて前記把持部と移載対象箇所との間で前記搬送物を移載するように構成され、
前記検査部は、前記移載対象箇所を撮影するように構成され、
前記検査装置は、前記検査部により撮影された画像に基づいて、前記把持部と前記移載対象箇所との位置関係を検査する、請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送設備。
【請求項5】
前記把持部の開閉動作を実行するための信号の伝達経路にスイッチが設けられ、
前記接続部が前記非接続状態では、前記スイッチにより前記伝達経路が導通状態となり、
前記接続部が前記接続状態では、前記電源部の正極又は負極の電圧が前記スイッチに入力されて、前記スイッチにより前記伝達経路が遮断状態となる、請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を搬送する搬送車と、前記搬送車による前記搬送物の搬送経路に関する検査を行う場合に前記搬送物に代えて前記搬送車によって搬送される検査装置と、を備えた搬送設備に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
このような搬送設備の一例が、特開2016-199348号公報(特許文献1)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示される符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1に開示された設備では、搬送車(1)が、搬送物としての容器(W)の代わりに検査装置(J)を把持可能に構成されており、当該検査装置(J)によって、搬送車(1)による搬送動作に係る各方向の位置ずれを検査する(特許文献1の図10及び図11等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-199348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1には、検査装置(J)の動力について特に記載がない。通常、検査装置(J)にはバッテリなどの蓄電装置が搭載されており、検査装置(J)の動力は、このような蓄電装置の電力によって賄われる。しかしながら、検査装置(J)の軽量化の観点からは、検査装置(J)には蓄電装置が搭載されていないことが好ましい。例えば、搬送車(1)側の電源部と検査装置(J)とを電気的に接続し、搬送車(1)側の電源部から検査装置(J)に電力を供給することで、検査装置(J)の蓄電装置を無くすことも可能である。ここで、搬送車(1)が検査装置(J)を搬送している際に、搬送車(1)側の電源部と検査装置(J)とが配線等の接続部によって繋がれた状態では、搬送車(1)は検査装置(J)を把持している必要がある。仮に、搬送車(1)による検査装置(J)の把持が解除された場合には、搬送車(1)と検査装置(J)とが接続部のみによって物理的に繋がっている状態となり、当該接続部に過大な負担が掛かり得る。そこで、このような事態が発生しないようにする必要がある。
【0006】
上記実状に鑑みて、検査装置の軽量化を図るために搬送車から検査装置に電力を供給できると共に、当該電力供給のための接続部に過大な負荷が作用することを回避できる搬送設備が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
搬送物を搬送する搬送車と、前記搬送車による前記搬送物の搬送経路に関する検査を行う場合に前記搬送物に代えて前記搬送車によって搬送される検査装置と、を備えた搬送設備であって、
前記搬送車は、本体部と、前記本体部を走行させる走行部と、前記本体部に搭載された把持部と、前記走行部及び前記把持部に電力を供給する電源部と、前記電源部に接続された給電部と、前記搬送車の各部を制御する搬送制御部と、を備え、
前記把持部は、前記搬送物及び前記検査装置のそれぞれが備える被把持部を把持する把持状態と、前記被把持部の把持を解除する解除状態と、に状態変更可能に構成され、
前記検査装置は、前記被把持部と、前記電源部から供給された電力により動作して前記検査を行う検査部と、前記給電部に対して着脱自在であると共に前記電源部と前記検査部とを電気的に接続する接続部と、を備え、
前記搬送制御部は、前記接続部が前記給電部に接続されている接続状態では前記把持部が前記把持状態から前記解除状態に状態変更することを禁止し、前記接続部が前記給電部に接続されていない非接続状態では前記把持部の状態変更を許容する。
【0008】
本構成によれば、検査装置の検査部が、搬送車の電源部から供給された電力により動作するように構成されている。そのため、検査装置にバッテリなどの蓄電装置を搭載する必要が無く、検査装置の軽量化を図ることができる。また、本構成によれば、検査装置の接続部が搬送車の給電部に接続されている接続状態では、把持部が把持状態から解除状態に状態変更することが搬送制御部によって禁止される。すなわち、検査装置の重量が把持部によって支持された状態が維持される。これにより、接続部に対して過大な負荷が作用しないようにすることができる。一方、接続部が給電部に接続されていない非接続状態では、把持部の状態変更が許容されるので、検査装置の着脱や搬送物の搬送を適切に行うことができる。以上のように、本構成によれば、検査装置の軽量化を図るために搬送車から検査装置に電力を供給できると共に、当該電力供給のための接続部に過大な負荷が作用することを回避できる。
【0009】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
搬送設備の平面図
搬送車が移載対象箇所との間で搬送物を移載している様子を示す図
検査装置が検査を行っている様子を示す図
接続部が接続状態で、把持部が解除状態になった場合を示す図
搬送設備の制御構成図であり、接続部の接続状態を示す図
搬送設備の制御構成図であり、接続部の非接続状態を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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