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公開番号2025179426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024086162
出願日2024-05-28
発明の名称冷却貯蔵庫
出願人ホシザキ株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類F25D 11/00 20060101AFI20251203BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】庫外の温度に依らず、庫内温度の恒温性を維持する。
【解決手段】庫内温度TRが設定温度TOを挟んで設定された設定温度上限値THと設定温度下限値TLとの間にある場合に、圧縮機30の回転数と昇温ヒータ50のON/OFFを制御することで、庫内温度TRが設定温度TOに維持されるように制御する恒温制御を実行可能とされている。その恒温制御から除霜運転に移行する際に、庫外温度TOUTが第1閾値T1以上である場合には、除霜運転を開始する前に、庫内温度TRを設定温度下限値TLまで低下させる除霜前冷却運転を実行するように構成する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
対象物を保冷するための冷却貯蔵庫であって、
回転数が可変の圧縮機と庫内を冷却するための蒸発器とを含む冷凍回路と、
庫内を昇温させるための昇温ヒータと、
庫内温度および庫外温度をそれぞれ検出する庫内温度センサおよび庫外温度センサと、
当該冷却貯蔵庫の制御を司る制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、庫内を保冷する保冷運転実行部と、前記蒸発器の除霜を行う除霜運転実行部と、を有し、
前記保冷運転実行部は、
前記庫内温度が設定温度を挟んで設定された設定温度上限値と設定温度下限値との間にある場合に、前記圧縮機の回転数と前記昇温ヒータのON/OFFを制御することで、前記庫内温度が前記設定温度に維持されるように制御する恒温制御実行部と、
前記庫外温度が第1閾値以上である場合、前記除霜運転実行部によって除霜運転を開始する前に、前記庫内温度を前記設定温度下限値まで低下させる除霜前冷却運転実行部と、
を含んで構成される、冷却貯蔵庫。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記保冷運転実行部は、前記庫内温度が前記設定温度下限値より低下した場合に、前記庫内温度を上昇させる庫内温度低下時制御実行部を有し、
前記恒温制御実行部は、前記庫外温度が第2閾値以下である場合に、前記設定温度下限値を、前記庫外温度が前記第2閾値より高い場合に比較して高くする、請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項3】
当該冷却貯蔵庫は、庫内の空気を循環させる庫内ファンを備え、
前記恒温制御実行部は、前記庫外温度が第3閾値以下である場合に、前記第3閾値より高い場合に比較して、前記庫内ファンを低速で作動させる、請求項1または請求項2に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項4】
前記第3閾値は、前記設定温度上限値とされている、請求項3に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項5】
前記保冷運転実行部は、前記庫内温度が前記設定温度下限値より低下した場合に、前記庫内温度を上昇させる庫内温度低下時制御実行部を有し、
前記庫内温度低下時制御実行部は、前記庫外温度が第4閾値より低い場合には、前記圧縮機を停止させるとともに前記昇温ヒータを作動させ、前記第4閾値以上である場合には、前記圧縮機および前記昇温ヒータを停止させる、請求項1または請求項2に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項6】
前記保冷運転実行部は、前記庫内温度低下時制御実行部による庫内温度低下時制御において、前記圧縮機を停止後に再度作動させるのに必要な時間である最低停止時間を経過し、かつ、前記庫内温度が前記設定温度上限値に達した場合に、前記恒温制御実行部による恒温制御を再開する、請求項5に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項7】
前記第4閾値は、前記設定温度とされている、請求項5に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項8】
前記制御装置は、前記庫内温度センサの異常が検出された場合において、前記庫外温度が前記設定温度より高い場合に、前記圧縮機を作動させ、前記庫外温度が前記設定温度以下である場合に、前記圧縮機を停止させる、異常時保冷運転実行部を有する、請求項1または請求項2に記載の冷却貯蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却貯蔵庫に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、冷却貯蔵庫で薬品を保管する場合など、許容される温度範囲が狭い場合がある。この場合には、庫内の温度変化を通常より小さくする必要がある。下記特許文献1に記載の冷却貯蔵庫は、恒温性を低下させないようにする制御(以下、恒温制御と呼ぶこととする)が実行され、その恒温制御は、圧縮機の回転数を制御するとともに、庫内を加熱するヒータの通電率を制御することによって、圧縮機を連続運転させて、圧縮機を停止させないようになっている。これは、圧縮機を停止させると、特定の時間内は、再度作動させることができず、庫内の温度変化が大きくなってしまうためである。
【0003】
上記特許文献1における恒温制御は、庫内温度が設定温度より低下した場合等には、ヒータを作動させることによって庫内温度を上昇させ、圧縮機を継続して運転させることで、庫内の温度変化を小さくする構成となっている。また、例えば、庫外の温度(外気温)が低い等により、圧縮機の回転数を最低回転数まで下げても庫内温度の降下度が大きくなってしまう場合がある。下記特許文献1は、このような場合に、ヒータを作動させることによって、温度の降下度を小さくするように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-180726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、上記特許文献1における恒温制御を用いても、庫外の温度によっては、恒温制御によってコントロールしたい温度範囲から大きく外れてしまう虞がある。また、冷却貯蔵庫においては、蒸発器に付着した霜を取り除くために、定期的に、圧縮機を停止させるとともに、ヒータを作動させて蒸発器を加熱することで除霜を行うこと、いわゆる除霜運転が行われている。この除霜運転が行われる際には、圧縮機を停止させることになるが、前述したように、圧縮機を再度作動させるまでに特定の時間を要するため、例えば、外気温が高い場合には、特定の時間が経過する前に、庫内の温度が上がり過ぎてしまう虞がある。つまり、恒温制御によってコントロールしたい温度範囲から大きく外れてしまった場合、庫内に保管する対象物の許容される温度範囲を超える虞があるという問題がある。
【0006】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、庫外の温度に依らず、庫内温度の恒温性を維持することが可能な冷却貯蔵庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本願に開示される冷却貯蔵庫は、下記の構造とされている。
(1) 対象物を保冷するための冷却貯蔵庫であって、
回転数が可変の圧縮機と庫内を冷却するための蒸発器とを含む冷凍回路と、
庫内を昇温させるための昇温ヒータと、
庫内温度および庫外温度をそれぞれ検出する庫内温度センサおよび庫外温度センサと、
当該冷却貯蔵庫の制御を司る制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、庫内を保冷する保冷運転実行部と、前記蒸発器の除霜を行う除霜運転実行部と、を有し、
前記保冷運転実行部は、
前記庫内温度が設定温度を挟んで設定された設定温度上限値と設定温度下限値との間にある場合に、前記圧縮機の回転数と前記昇温ヒータのON/OFFを制御することで、前記庫内温度が前記設定温度に維持されるように制御する恒温制御実行部と、
前記庫外温度が第1閾値以上である場合、前記除霜運転実行部によって除霜運転を開始する前に、前記庫内温度を前記設定温度下限値まで低下させる除霜前冷却運転実行部と、
を含んで構成される、冷却貯蔵庫。
【0008】
除霜運転は、例えば、圧縮機を再度作動させるまでに必要な時間である最低停止時間を経過し、かつ、蒸発器の温度あるいは蒸発器近傍の温度が設定温度に達した場合に、終了するようにされる。しかしながら、庫外温度が比較的高い状況下にあると、庫内の温度が容易に上昇し易く、最低停止時間が経過する前に、庫内温度が設定温度上限値を超えてしまう場合がある。さらに言えば、設定温度上限値だけでなく、当該冷却貯蔵庫が保冷する対象物において許容される温度範囲の上限に近い温度や、その上限を超えてしまう虞もある。
【0009】
それに対して、本願に開示される冷却貯蔵庫は、庫外温度が定められた温度である第1閾値以上である場合、除霜運転が開始される前に庫内温度を低下させるようになっている。詳しく言えば、本願に開示の冷却貯蔵庫は、通常、庫内温度が恒温制御によって設定温度近傍に維持されているが、庫外温度が高い場合には、庫内温度を設定温度下限値まで下げてから、除霜運転が開始されるのである。したがって、本願に開示の冷却貯蔵庫によれば、庫外温度が高い場合の除霜運転中において、上昇する庫内温度の到達点を低下させることができ、対象物の許容温度範囲の上限に達するような事態を回避することができる。
【0010】
また、上記構成の冷却貯蔵庫において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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