特許ウォッチ

公開番号2025175669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024081880
出願日2024-05-20
発明の名称冷蔵庫
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人サトー
主分類F25D 23/12 20060101AFI20251126BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】本実施形態は、貯蔵物を乾燥した状態で保存する保存室を備える冷蔵庫について、当該保存室内の湿度を乾燥保存に適した湿度に調整しやすくできるようにした技術案を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る冷蔵庫は、冷気を生成する冷気生成部と、貯蔵物を保存する第1保存室と、貯蔵物を前記第1保存室よりも乾燥した状態で保存する第2保存室と、前記冷気生成部が生成する冷気を、前記冷気生成部から前記第1保存室内に供給して前記第1保存室内から前記冷気生成部に戻す第1経路と、前記冷気生成部が生成する冷気を、前記冷気生成部から前記第2保存室内に供給して前記第2保存室内から前記冷気生成部に戻す第2経路と、を備え、前記第1経路と前記第2経路が別の経路として設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
冷気を生成する冷気生成部と、
貯蔵物を保存する第１保存室と、
貯蔵物を前記第１保存室よりも乾燥した状態で保存する第２保存室と、
前記冷気生成部が生成する冷気を、前記冷気生成部から前記第１保存室内に供給して前記第１保存室内から前記冷気生成部に戻す第１経路と、
前記冷気生成部が生成する冷気を、前記冷気生成部から前記第２保存室内に供給して前記第２保存室内から前記冷気生成部に戻す第２経路と、
を備え、
前記第１経路と前記第２経路が別の経路として設けられている冷蔵庫。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
前記冷気生成部に付着した霜を解かす除霜運転を実行する除霜運転実行部と、
前記除霜運転の実行中に前記冷気生成部を通過する送風を行う送風部と、
前記除霜運転の実行中に前記第２経路を閉じる第２経路閉じ部と、
を備える請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項３】
前記第２保存室内に空気を流入させる流入部と、
前記第２保存室内から空気を流出させる流出部と、
を備え、
前記流入部および前記流出部のうち少なくとも一方に、湿度を調整する湿度調整部が設けられている請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項４】
前記第１保存室内に前記第２保存室が設けられている請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項５】
前記第１保存室内に空気を流入させる第１流入部と、
前記第１保存室内から空気を流出させる第１流出部と、
前記第２保存室内に空気を流入させる第２流入部と、
前記第２保存室内から空気を流出させる第２流出部と、
を備える請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項６】
前記第２保存室内、および、前記第２経路のうち前記第２保存室よりも上流側部分のうち少なくとも一方に除湿部を備える請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項７】
前記第２保存室内、および、前記第２経路のうち前記第２保存室よりも上流側部分のうち少なくとも一方に加熱部を備える請求項１に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
冷蔵庫においては、例えば海苔、干し椎茸、粉類、茶葉、せんべい、スナック菓子などといった貯蔵物を乾燥した状態で保存したいというニーズがある。例えば特許文献１に開示されている冷蔵庫は、冷蔵室内に乾燥室を備え、この乾燥室内の湿度を冷気の風量調節とヒータによる加熱により制御する構成となっている。特許文献１の冷蔵庫によれば、貯蔵物を乾燥した状態で保存したいというニーズへの対応を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１４１９７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、近年の冷蔵庫においては、例えば野菜などといった貯蔵物を潤った状態で保存したいというニーズもあり、このニーズに対応するために貯蔵室内の湿度を高めるようにした機種が提供されている。しかしながら、この種の冷蔵庫に上述したような乾燥室を設けると、貯蔵室内の湿度が高くなっていることから、乾燥室内の湿度を乾燥保存に適した湿度まで十分に低くすることができない。
【０００５】
本実施形態は、貯蔵物を乾燥した状態で保存する保存室を備える冷蔵庫について、当該保存室内の湿度を乾燥保存に適した湿度に調整しやすくできるようにした技術案を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本実施形態に係る冷蔵庫は、冷気を生成する冷気生成部と、貯蔵物を保存する第１保存室と、貯蔵物を前記第１保存室よりも乾燥した状態で保存する第２保存室と、前記冷気生成部が生成する冷気を、前記冷気生成部から前記第１保存室内に供給して前記第１保存室内から前記冷気生成部に戻す第１経路と、前記冷気生成部が生成する冷気を、前記冷気生成部から前記第２保存室内に供給して前記第２保存室内から前記冷気生成部に戻す第２経路と、を備え、前記第１経路と前記第２経路が別の経路として設けられている。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本開示の第１実施形態に係る冷蔵庫の構成例を概略的に示す正面図
本開示の第１実施形態に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
本開示の第１実施形態に係る冷蔵庫の制御系の構成例を概略的に示すブロック図
本開示の第２実施形態に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
本開示の第３実施形態に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
本開示の第４実施形態に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
本開示の第４実施形態の変形例に係る野菜室内の構成例を概略的に示す横断平面図（その１）
本開示の第４実施形態の変形例に係る野菜室内の構成例を概略的に示す横断平面図（その２）
本開示の第５実施形態に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
本開示の第６実施形態に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
本開示の第６実施形態の変形例に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
本開示の第７実施形態に係る野菜室内の構成例を概略的に示す縦断側面図
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、冷蔵庫に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【０００９】
（第１実施形態）
図１に例示する冷蔵庫１０は、その外郭を構成する矩形箱状の断熱箱体１１の内部に複数の貯蔵室１２，１３，１４，１５，１６を形成している。貯蔵室１２，１３，１４，１５，１６の内部には、例えば食品類などといった各種の貯蔵物を冷却保存することが可能である。詳しい図示は省略するが、断熱箱体１１は、内箱と外箱との間に断熱材を備えた構成である。断熱箱体１１を構成する断熱材としては、例えば、真空断熱パネル、発泡ウレタン、断熱性材料を成形した断熱成形体などといった種々の断熱材を適用することができる。
【００１０】
貯蔵室１２は、この場合、冷蔵温度帯に維持される冷蔵室である。以下、貯蔵室１２を「冷蔵室１２」と称する場合がある。貯蔵室１３は、この場合、冷蔵温度帯に維持される野菜室である。以下、貯蔵室１３を「野菜室１３」と称する場合がある。貯蔵室１４は、この場合、冷凍温度帯に維持される製氷室である。以下、貯蔵室１４を「製氷室１４」と称する場合がある。貯蔵室１５は、この場合、冷凍温度帯に維持される小冷凍室である。以下、貯蔵室１５を「小冷凍室１５」と称する場合がある。貯蔵室１６は、この場合、冷凍温度帯に維持される大冷凍室である。以下、貯蔵室１６を「大冷凍室１６」と称する場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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