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公開番号2025171736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024077375
出願日2024-05-10
発明の名称冷蔵庫
出願人アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類F25D 23/00 20060101AFI20251113BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】 被処理食品を冷却して、迅速に常温では実施が困難な様々な処理を実施可能な状態にする冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 収納部20と、収納部20に冷気を供給して冷却する冷却部と、冷却部を制御する制御部と、収納部20に配置された金属板状部材30と、を備え、金属板状部材30の上面に被処理食品Fが載置された状態で、制御部が冷却部を制御して、急冷モードで収納部20の冷却を開始し、急冷モードの冷却を開始した後、報知タイミングに達したとき、常温では実施困難な処理を被処理食品に実施することができる処理可能状態になったことを報知する冷蔵庫2を提供する。

【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
収納部と、
前記収納部に冷気を供給して冷却する冷却部と、
前記冷却部を制御する制御部と、
前記収納部に配置された金属板状部材と、
を備え、
前記金属板状部材の上面に被処理食品が載置された状態で、前記制御部が前記冷却部を制御して、急冷モードで前記収納部の冷却を開始し、
前記急冷モードの冷却を開始した後、報知タイミングに達したとき、前記制御部により、常温では実施困難な処理を前記被処理食品に実施することができる処理可能状態になったことを報知することを特徴とする冷蔵庫。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記被処理食品が常温では切断が困難な肉であり、前記処理可能状態において、肉の表面及び表面近傍の領域が凍結または微凍結し、それより内部の領域が凍結していない状態であり、前記処理可能状態の肉を常温より短時間に切断できることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記被処理食品が常温では刃物に付着して切断が困難な乳製品であり、前記処理可能状態において、乳製品の表面及び表面近傍の領域が凍結または微凍結し、それより内部の領域が凍結していない状態であって、前記処理可能状態の乳製品に刃物を入れたとき、前記刃物に付着する乳製品の量が常温より抑制され切断可能となることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記被処理食品が常温で汁及びガスが出て切断が困難な玉葱であり、前記処理可能状態において、玉葱の表面及び表面近傍の領域が凍結または微凍結し、それより内部の領域が凍結していない状態であって、前記処理可能状態の玉葱を切断したとき、玉葱から出る汁及びガスの量が常温より抑制されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記被処理食品が常温では筋切りに刃物や器具を要する肉であり、前記処理可能状態の肉を手で揉むことにより、前記刃物や器具を用いずに筋切りが可能となることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記冷却部により生成された冷気が、前記収納部内において上側から斜め下側に吹き出され、冷気の一部が前記被処理食品に当たるとともに、冷気の一部が前記金属板状部材の上面に当たることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記冷却部により生成された冷気が、急冷ノズルを介して前記収納部の後方上側から前方下側へ向けて斜め下側に吹き出されることを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記急冷ノズルの吹出中心軸が、前記金属板状部材の上面に対して5度以上46度以下の範囲の角度をなすように配置されていることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
上面視において、前記金属板状部材の上面に載置された前記被処理食品の投影総面積が、前記金属板状部材の上面の面積の20%以上70%以下の範囲にあることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
入力装置からの信号により、前記報知タイミングに対応する時間が設定される、または予め設定された複数の候補時間の中から選択されることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の冷蔵庫。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理食品を冷却し、被処理食品に所定の処理を施すことが可能な状態になったことを報知する機能を有する冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
使用者の様々な要望に応えるため、冷蔵、冷凍機能に加えて、その他の様々な機能を有する冷蔵庫が提案されている。その中には、常温では皮が剥きにくい野菜や果物について、冷却して皮が剥ける状態にして報知する機能を有する冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-223728号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の冷蔵庫では、野菜室内に配置された収納ボックスに野菜や果物を収納して冷却し、報知タイミングに達したときに、皮が剥ける状態となったことを報知するようになっている。しかし、樹脂製の収納ボックスの底面に野菜や果物を載置し、上方の冷気吹出口から冷気を供給して冷却するので、吹き出された冷気が当たりにくい野菜や果物の下側の部分の冷却が不十分となり、野菜や果物の全体において皮が剥ける状態となるまで長い時間を要する。また、冷却が不十分な野菜や果物の下側の部分も皮が剥ける状態になったときには、野菜や果物の上側の部分が内部まで凍結し、ドリップが生じて品質が低下する問題が生じる。
【0005】
更に、皮を剥く以外にも、切断をはじめとする常温では困難な処理が、その他いろいろ存在する。しかし、特許文献1に記載の冷蔵庫では、皮を剥く以外の処理に対応することはできず、機能を適用できる食品の種類には自ずと限りがある。
【0006】
よって、本発明の目的は、上記の課題を解決するものであり、被処理食品を冷却して、迅速に常温では実施が困難な様々な処理を実施可能な状態にする冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の態様は、
収納部と、
前記収納部に冷気を供給して冷却する冷却部と、
前記冷却部を制御する制御部と、
前記収納部に配置された金属板状部材と、
を備え、
前記金属板状部材の上面に被処理食品が載置された状態で、前記制御部が前記冷却部を制御して、急冷モードで前記収納部の冷却を開始し、
前記急冷モードの冷却を開始した後、報知タイミングに達したとき、前記制御部により、常温では実施困難な処理を前記被処理食品に実施することができる処理可能状態になったことを報知する冷蔵庫である。
【0008】
本態様によれば、収納部に供給された冷気により、被処理食品とともに金属板状部材も冷却される。よって、金属板状部材の上面に載置された被処理食品は、供給された冷気により冷却されるとともに、冷気が届きにくい下側の領域は金属板状部材により効果的に冷却される。よって、被処理食品を偏り少なく冷却することができ、被処理食品の全周の表面及びその近傍を偏り少なく凍結させることができる。
【0009】
これにより、被処理食品を冷却して、迅速に常温では実施が困難な処理を実施可能な状態にする冷蔵庫を提供できる。
【0010】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、
前記被処理食品が常温では切断が困難な肉であり、前記処理可能状態において、肉の表面及び表面近傍の領域が凍結または微凍結し、それより内部の領域が凍結していない状態であり、前記処理可能状態の肉を常温より短時間に切断できる冷蔵庫である。
(【0011】以降は省略されています)

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