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公開番号2025177485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084349
出願日2024-05-23
発明の名称水平打ち継ぎ部補強構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 5/32 20060101AFI20251128BHJP(建築物)
要約【課題】補強部材の位置がずれ難い水平打ち継ぎ部補強構造を提供する。
【解決手段】水平打ち継ぎ部補強構造は、水平打ち継ぎ部12Aを有する鉄筋コンクリート12と、鉄筋コンクリート12の下面から立設され、鉄筋コンクリート12に配筋される鉄筋14を保持する保持部材20と、保持部材20に固定された状態で水平打ち継ぎ部12Aの上下方向に跨って配置され、水平打ち継ぎ部12Aに生じるせん断応力を負担する補強部材30と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
水平打ち継ぎ部を有する鉄筋コンクリートと、
前記鉄筋コンクリートの下面から立設され、前記鉄筋コンクリートに配筋される鉄筋を保持する保持部材と、
前記保持部材に固定された状態で前記水平打ち継ぎ部の上下方向に跨って配置され、前記水平打ち継ぎ部に生じるせん断応力を負担する補強部材と、
を備えた、
水平打ち継ぎ部補強構造。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記補強部材は、
長手方向を鉛直方向とした鋼材と、
前記水平打ち継ぎ部の上下それぞれにおいて前記鋼材に固定された、水平面に沿う支圧プレートと、
を含んで構成されている、
請求項１に記載の水平打ち継ぎ部補強構造。
【請求項３】
前記補強部材は、
長手方向を鉛直方向とし、前記水平打ち継ぎ部の上下それぞれに貫通孔が形成された鋼材を含んで構成されている、
請求項１に記載の水平打ち継ぎ部補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水平打ち継ぎ部補強構造に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、下方コンクリートと、これの上方に打継がれる上方コンクリートと、の間の水平打継面におけるせん断強度を向上させるためのコンクリートの打継補強構造が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平７－１８０３５２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記特許文献１に示されたコンクリートの打継補強構造では、下方コンクリートに埋設したフープ筋（補強部材）の上部を、空気袋によって下方コンクリートから突出させた状態で保持している。係る態様では補強部材が安定し難く、位置ずれすると十分なせん断耐力が得られない可能性がある。
【０００５】
本発明は、上記事実を考慮し、補強部材の位置がずれ難い水平打ち継ぎ部補強構造を提供する。
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１の水平打ち継ぎ部補強構造は、水平打ち継ぎ部を有する鉄筋コンクリートと、前記鉄筋コンクリートの下面から立設され、前記鉄筋コンクリートに配筋される鉄筋を保持する保持部材と、前記保持部材に固定された状態で前記水平打ち継ぎ部の上下方向に跨って配置され、前記水平打ち継ぎ部に生じるせん断応力を負担する補強部材と、を備える。
【０００７】
請求項１の水平打ち継ぎ部補強構造では、コンクリート打設時に鉄筋を所定位置に保持する保持部材に、補強部材が固定されている。このため、補強部材の位置決め部材を別途設ける構成と比較して施工が容易であり、コンクリート打設時に補強部材の位置もずれ難い。
【０００８】
また、この補強部材は、水平打ち継ぎ部に上下方向に跨って配置されており、従来の補強部材と同様に水平打ち継ぎ部に生じるせん断応力を負担することができる。
【０００９】
請求項２の水平打ち継ぎ部補強構造は、請求項１に記載の水平打ち継ぎ部補強構造において、前記補強部材は、長手方向を鉛直方向とした鋼材と、前記水平打ち継ぎ部の上下それぞれにおいて前記鋼材に固定された、水平面に沿う支圧プレートと、を含んで構成されている。
【００１０】
水平打ち継ぎ部において上下の鉄筋コンクリートが相対的にずれ変形すると、打ち継ぎ面に目開きが生じる。その結果、打ち継ぎ面に跨る補強部材には引張力が作用する。ここで請求項２の水平打ち継ぎ部補強構造では、支圧プレートとコンクリートとの間に発生する支圧力によって、補強部材に作用する引張力に抵抗できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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