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公開番号2025173880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024079723
出願日2024-05-15
発明の名称被覆基材及び被覆基材の製造方法
出願人株式会社竹中工務店,カシュー株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B32B 21/04 20060101AFI20251120BHJP(積層体)
要約【課題】アルカリ金属珪酸塩塗料で形成された中塗層の空気中の水分等による劣化を防止又は抑制する。
【解決手段】内装材10は、木質板20と、木質板20の板面23に第一有機系塗料111が塗布されて形成された下塗層110と、木質板20の端部22からセットバックして下塗層110の表面113にアルカリ金属珪酸塩塗料121が塗布されて形成された中塗層120と、中塗層120の表面123から下塗層120の表面122に亘り、中塗層120の端部122を覆い下塗層110の端部112に重なるように第二有機系塗料131が塗布されて形成された上塗層131と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
可燃性基材と、
前記可燃性基材の表面に第一有機系塗料が塗布されて形成された下塗層と、
前記可燃性基材の端部からセットバックして前記下塗層の表面にアルカリ金属珪酸塩塗料が塗布されて形成された中塗層と、
前記中塗層の表面から前記下塗層の表面に亘り、前記中塗層の端部を覆い前記下塗層の端部に重なるように第二有機系塗料が塗布されて形成された上塗層と、
を備える被覆基材。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記中塗層には、ガラス繊維で形成された布が埋設されている、
請求項1の記載の被覆基材。
【請求項3】
前記布は、前記中塗層の端部からセットバックされて埋設されている、
請求項2に記載の被覆基材。
【請求項4】
可燃性基材の上に第一有機系塗料を塗布して下塗層を形成する工程と、
前記下塗層が乾燥した後に、前記下塗層の端部の上にマスキングテープを貼るマスキング工程と、
前記マスキングテープを含む前記下塗層の上にアルカリ金属珪酸塩塗料を塗布して中塗層を形成する工程と、
前記中塗層が乾燥する前に前記マスキングテープを前記中塗層の端部と共に除去する工程と、
前記中塗層が乾燥後に、前記中塗層の端部を覆い前記下塗層の端部に重なるように第二有機系塗料を塗布して上塗層を形成する工程と、
を備える被覆基材の製造方法。
【請求項5】
前記下塗層が乾燥した後且つ前記中塗層を形成する前に、前記下塗層の端部を除く前記中塗層の上にガラス繊維で形成された布を敷設する工程を備える、
請求項4に記載の被覆基材の製造方法。
【請求項6】
前記布は、前記中塗層の端部となる位置からセットバックして敷設する、
請求項5に記載の被覆基材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆基材及び被覆基材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被覆基材及びその製造方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、被覆基材は、可燃性基材、及び、可燃性基材上に設けられたアルカリ金属珪酸塩層を備え、アルカリ金属珪酸塩層は繊維を含有する。
【0003】
特許文献2には、重防食被覆を有する鋼管杭、鋼管矢板、鋼矢板などのような重防食被覆鋼材に関する技術が開示されている。この先行技術では、鋼材表面に下層側から順に第1プライマー層、防食被覆層、第2プライマー層、保護被覆層が積層した複合被覆を有し、この複合被覆の端部は、プライマー層が防食被覆層の端部よりも外側に延伸した延伸部を有し、それらが面接着することにより、防食被覆層の端部がプライマー層間に封入され、且つ保護被覆層の端部がプライマー層の延伸部を介して鋼材に接着された被覆構造を有する。
【0004】
特許文献3には、自動車々体等の被塗装物の表面を第1色目の塗料と第2色目の塗料を用いて塗り分け塗装する方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、下地塗膜が形成された被塗装物の表面に第1色目の塗料を塗装して第1塗膜を形成し、焼付・硬化することなく、その表面にクリヤ塗料を塗装してクリヤ塗膜を形成した後、両塗膜を同時に焼付・硬化せしめ、次にクリヤ塗装の塗り分け見切り部位にマスキング材を貼着して第1塗膜側をマスキングし、さらに、このマスキング以外の部位に着色したクリヤ塗料を塗装して第2塗膜を形成し、焼付・硬化の後、マスキング材を除去する。
【0005】
特許文献4には、塗装方法に関し、特にツートーン塗装などの多色塗装を被塗装面に施すための方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、被塗装面に形成した第一塗膜層の上にクリア塗膜層を形成する工程と、第一塗膜層のうちマスキングシートでマスキングされていない領域の上に第二塗膜層を形成する工程と、第二塗膜層の上にクリア塗膜層を形成する工程とを備える。クリア塗膜層の形成は、第一塗膜層をクリア用マスキングシートでマスキングした状態で行うものとし、かつこのクリア用マスキングを、クリア用マスキングシートのうち第一塗膜層と第二塗膜層との見切り線側の端部を浮き上がらせてクリア用マスキングシートと第一塗膜層との間に隙間を形成した状態で行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-114724号公報
特開2019-209670号公報
特開昭62-136269号公報
特開2016-137436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
可燃性基材に有機系塗料が塗布されて形成された下塗層と、下塗層の表面にアルカリ金属珪酸塩塗料が塗布されて形成された中塗層と、中塗層の表面に有機系塗料が塗布されて形成された上塗層と、を備える被覆基材が知られている。
【0008】
しかし、被覆基材の端部において、水溶性のアルカリ金属珪酸塩塗料で形成された中塗層は、端部が空気中に露出しているので、端部から空気中の水分等による劣化が進み、剥がれや変色等が発生し、防火性能が低下する虞がある。
【0009】
本発明は、上記事実を鑑み、アルカリ金属珪酸塩塗料で形成された中塗層の空気中の水分等による劣化を防止又は抑制することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一態様は、可燃性基材と、前記可燃性基材の表面に第一有機系塗料が塗布されて形成された下塗層と、前記可燃性基材の端部からセットバックして前記下塗層の表面にアルカリ金属珪酸塩塗料が塗布されて形成された中塗層と、前記中塗層の表面から前記下塗層の表面に亘り、前記中塗層の端部を覆い前記下塗層の端部に重なるように第二有機系塗料が塗布されて形成された上塗層と、を備える被覆基材である。
(【0011】以降は省略されています)

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