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公開番号2025157831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-16
出願番号2024060100
出願日2024-04-03
発明の名称跳ね出し架構
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20251008BHJP(建築物)
要約【課題】建物の本体架構における平面視で外周梁の中間部に位置する箇所から建物外方側に跳ね出す跳ね出し架構において、外周梁における跳ね出し梁の接合箇所の跳ね出す側と反対側に設けられる控え梁を省略して建物内部に控え梁の梁形が現れない空間を実現可能な技術を提供する。
【解決手段】本体架構1の上側及び下側の外周梁13の夫々の中間部から建物外方側に跳ね出す上側及び下側の跳ね出し梁21C、21Aと、上側及び下側の跳ね出し梁21C、21Aの間に上側及び下側の跳ね出し梁21C、21Aと一体的に構成される跳ね出し壁22と、が備えられ、上側の跳ね出し梁21Cが、本体架構1における上側の外周梁13の建物内方側に構築される床スラブSに接合筋5を介して定着されている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
建物の本体架構における平面視で外周梁の中間部に位置する箇所から建物外方側に跳ね出す跳ね出し架構であって、
前記本体架構の上側及び下側の外周梁の夫々の中間部から建物外方側に跳ね出す上側及び下側の跳ね出し梁と、
前記上側及び下側の跳ね出し梁の間に上側及び下側の跳ね出し梁と一体的に構成される跳ね出し壁と、が備えられ、
前記上側の跳ね出し梁が、前記本体架構における前記上側の外周梁の建物内方側に構築される床スラブに接合筋を介して定着されている跳ね出し架構。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記下側の跳ね出し梁が、前記本体架構における前記下側の外周梁の建物内方側に構築される床スラブに接合筋を介して定着されている請求項1記載の跳ね出し架構。
【請求項3】
前記跳ね出し壁が、上下方向の複数層に亘って連層で設けられている請求項1又は2記載の跳ね出し架構。
【請求項4】
鉄筋コンクリート造の前記跳ね出し梁の主筋のうちの上端筋のみが、前記接合筋として建物内方側に延長されて前記床スラブに定着されている請求項1又は2記載の跳ね出し架構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の本体架構における平面視で外周梁の中間部に位置する箇所から建物外方側に跳ね出す跳ね出し架構に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、建物の本体架構(10A)における平面視で外周梁(6)の中間部に位置する箇所から建物外方側に跳ね出す跳ね出し架構(キャンティ架構20Aの一部の鉛直構面)が開示されている。
【0003】
この跳ね出し架構には、本体架構の上側及び下側の外周梁の夫々の中間部から建物外方側に跳ね出す上側及び下側の跳ね出し梁(26C、23B)が備えられている。
このような構造であると、上側及び下側の跳ね出し梁の夫々と外周梁(6)との接合箇所には、夫々の跳ね出し梁から外周梁のねじれ変形を招く大きな曲げ応力が作用することになる。
そこで、この跳ね出し架構では、跳ね出し梁からの大きな曲げ応力に対応するべく、外周梁における跳ね出し梁の接合箇所の跳ね出す側と反対側に控え梁が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-044509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このように外周梁における跳ね出し梁の接合箇所の跳ね出す側と反対側に控え梁を設けると、本体架構の内部空間に控え梁の梁形が現れることになる。
【0006】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、建物の本体架構における平面視で外周梁の中間部に位置する箇所から建物外方側に跳ね出す跳ね出し架構において、外周梁における跳ね出し梁の接合箇所の跳ね出す側と反対側に設けられる控え梁を省略して建物内部に控え梁の梁形が現れない空間を実現可能な技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1特徴構成は、建物の本体架構における平面視で外周梁の中間部に位置する箇所から建物外方側に跳ね出す跳ね出し架構であって、
前記本体架構の上側及び下側の外周梁の夫々の中間部から建物外方側に跳ね出す上側及び下側の跳ね出し梁と、
前記上側及び下側の跳ね出し梁の間に上側及び下側の跳ね出し梁と一体的に構成される跳ね出し壁と、が備えられ、
前記上側の跳ね出し梁が、前記本体架構における前記上側の外周梁の建物内方側に構築される床スラブに接合筋を介して定着されている点にある。
【0008】
本構成によれば、本体架構の上側及び下側の外周梁の夫々の中間部から建物外方側に跳ね出す上下の跳ね出し梁と跳ね出し壁とを一体化し、少なくとも本体架構の階高分に対応する高さを有する高さ寸法が大きくて曲げ剛性の高い梁壁一体構造体を構成することができる。この梁壁一体構造体は、上端側が本体架構の上側の外周梁の配置箇所で引っ張り支持され、且つ、下端側が本体架構の下側の外周梁の配置箇所で受け止め支持される状態で、本体架構に支持されるので、上側及び下側の外周梁の夫々にねじれ変形を招く大きな曲げ応力が個別に作用するのを抑制することができる。
【0009】
そして、引っ張り支持される梁壁一体構造体の上端側では、上側の跳ね出し梁が、本体架構における上側の外周梁の建物内方側に構築される床スラブに接合筋を介して定着されているので、接合筋を介して床スラブを引っ張り支持体に利用する形態で梁壁一体構造体の上端側を適切に引っ張り支持することができる。更に、受け止め支持される梁壁一体構造体の下端側では、圧縮側となるので接合筋がなくとも床スラブを受け止め支持体に利用することができ、床スラブを受け止め支持体に利用する形態で梁壁一体構造体の下端側を本体架構の下側の外周梁の配置箇所にて適切に受け止め支持することができる。
【0010】
このように梁壁一体構造体を本体架構にて適切に支持することで、外周梁における跳ね出し梁の接合箇所の跳ね出す側と反対側に設けられる控え梁を省略することができ、建物内部に控え梁の梁形が現れない空間を実現することができる。
また、梁壁一体構造体の建物外周側において鉛直荷重を受ける基礎を省略することも可能となり、基礎の省略による掘削量の削減や躯体数量の削減を図ることも可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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