特許ウォッチ

公開番号2025177099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083627
出願日2024-05-22
発明の名称寝台及び寝台セット
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B63B 29/10 20060101AFI20251128BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】寝台上のスペースが閉じられたときであっても、寝台上で利用者が使用することのできるスペースが広く確保された寝台を提供する。
【解決手段】
寝台は、平面視矩形状の床板と、前記床板の少なくとも四隅に立設された複数の柱と、前記床板の長手方向の一方に立設された第1壁と、前記床板の長手方向の他方に立設された第2壁と、前記床板の上方であって、前記床板と平行に設けられた天井壁と、前記床板の幅方向の一方側であって、前記床板と前記天井壁との間に設けられた開口部と、前記第1壁、前記第2壁及び前記天井壁の内側であって、前記第1壁、前記第2壁もしくは前記天井壁の少なくともいずれか1つの壁の内側の壁面に沿って設けられたガイドレールと、前記ガイドレールに沿って全体がスライドすることで、前記開口部を開閉するシャッターカーテンと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
平面視矩形状の床板と、
前記床板の少なくとも四隅に立設された複数の柱と、
前記床板の長手方向の一方に立設された第１壁と、
前記床板の長手方向の他方に立設された第２壁と、
前記床板の上方であって、前記床板と平行に設けられた天井壁と、
前記床板の幅方向の一方側であって、前記床板と前記天井壁との間に設けられた開口部と、
前記第１壁、前記第２壁及び前記天井壁の内側であって、前記第１壁、前記第２壁もしくは前記天井壁の少なくともいずれか１つの壁の内側の壁面に沿って設けられたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って全体がスライドすることで、前記開口部を開閉するシャッターカーテンと、を備える寝台。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記ガイドレールは、
前記開口部よりも前記床板の幅方向の内側で、前記複数の柱の立設方向に延びる第１レールと、
前記天井壁の内側の側面に沿って設けられ、前記床板の幅方向に延びる第２レールと、
を有する請求項１に記載の寝台。
【請求項３】
前記ガイドレールは、
前記開口部よりも前記床板の幅方向の内側で、前記床板の長手方向に延びる第１レールと、
前記第１壁の内側の側面に沿って設けられ、前記床板の幅方向に延びる第２レールと、
を有する請求項１に記載の寝台。
【請求項４】
前記第１レールは、前記天井壁の下面に沿って設けられた上側第１レールと、前記床板の上面に沿って設けられた下側第１レールとを含み、
前記シャッターカーテンは、上端が前記上側第１レールによって移動をガイドされ、下端が前記下側第１レールによって移動をガイドされる、請求項３に記載の寝台。
【請求項５】
前記ガイドレールは、前記第２壁の内側の側面に沿って設けられ、前記床板の幅方向に延びる第３レールをさらに有し、
前記シャッターカーテンは、前記第１レール及び前記第２レールに沿って全体がスライドする第１シャッターと、前記第１レール及び前記第３レールに沿って全体がスライドする第２シャッターと、を有する、請求項３に記載の寝台。
【請求項６】
前記第１レールは、夫々が略平行に配置された二つの第１レールを含み、
前記第２レールは、夫々が略平行に配置された二つの第２レールを含み、
前記シャッターカーテンは前記二つの第１レールの間及び前記二つの第２レールの間に設けられ、当該レールに沿って全体がスライドする、請求項２または請求項３に記載の寝台。
【請求項７】
前記ガイドレールは、幅方向における前記一方側とは反対側の他方側で、前記床板の前記他方側の端部と、前記床板の上面で寝具の載置される載置部における幅方向の前記他方側の端部との間の領域において、前記シャッターカーテンの移動をガイドする第４レールを含む、請求項２または３に記載の寝台。
【請求項８】
前記シャッターカーテンは、外側面及び内側面の両面に手で把持することが可能な手掛け部材を有する、請求項１に記載の寝台。
【請求項９】
前記柱はＬ型断面を有するＬ型アングルであり、
前記第１壁及び前記第２壁は、前記柱の外側に立設され、
前記ガイドレールは前記柱より内側に設けられる、請求項１に記載の寝台。
【請求項１０】
前記シャッターは、複数のシャッター部材同士が組まれている、請求項１に記載の寝台。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、開閉可能なシャッターを備えた寝台及び寝台セットに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、寝具を配置するスペースの周囲にスペースを取り囲むように蛇腹状のシャッターが設けられた寝具補助装置について開示されている。特許文献１の寝具補助装置においては、シャッターの一端が寝具補助装置の壁板に固定されつつ、シャッターの他端がシャッターの一端に対し相対的に移動することにより、シャッターが閉じて個室が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実用新案登録第３１２０４７４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に開示された構成では、シャッターは、蛇腹状かつ一端が壁板に固定されているため、シャッターが開けられて、利用者が寝具を配置するスペースへ出入り可能な状態のときには、収縮したシャッターが折り畳まれ内側へせり出すため、利用者が使用することのできるスペースが小さくなる。これにより、寝具補助装置の使い勝手が損なわれてしまう可能性がある。
【０００５】
そこで本開示の一態様は、寝台上のスペースが開けられたときであっても、シャッター内側のスペースが広く確保された寝台及び寝台セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の寝台は、平面視矩形状の床板と、前記床板の少なくとも四隅に立設された複数の柱と、前記床板の長手方向の一方に立設された第１壁と、前記床板の長手方向の他方に立設された第２壁と、前記床板の上方であって、前記床板と平行に設けられた天井壁と、前記床板の幅方向の一方側であって、前記床板と前記天井壁との間に設けられた開口部と、前記第１壁、前記第２壁及び前記天井壁の内側であって、前記１壁、前記第２壁もしくは前記天井壁の少なくともいずれか１つの壁の内側の壁面に沿って設けられたガイドレールと、前記ガイドレールに沿って全体がスライドすることで、前記開口部を開閉するシャッターカーテンと、を備える。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、シャッターカーテンが、ガイドレールに沿って全体がスライドすることによって開口部を開閉するので、シャッターカーテンが開閉する際に、シャッターカーテン自身が伸縮せずに開口部を開閉させることができる。従って、シャッターカーテンが開けられたときであってもシャッターカーテンの占める容積が小さく抑えられ、利用者の使えるスペースが広く確保される。これにより、使い勝手の良い寝台及び寝台セットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態に係る寝台セット１の斜視図である。
図１の寝台セットにおける１つの寝台についての斜視図である。
図２のIII－III線に沿う断面図である。
図３のIV－IV線に沿う断面図である。
図２のシャッターを構成するシャッター部材について説明するための説明図である。
図２の寝台の変形例についての斜視図である。
第２実施形態に係る寝台の斜視図である。
図７のVII-VII線に沿う断面図である。
図８のIX－IX線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。なお、以下の説明では、寝台内部に配置される寝具の頭部を配置する側から足部を配置する側にかけての方向を長手方向というものとする。また長手方向とは直交する寝具の幅方向の外側に向かう方向を側方というものとする。また、寝台の積み重ねられた方向を上下方向というものとする。
【００１０】
（第１実施形態）
図１は、第１実施形態に係る寝台セット１の斜視図である。本実施形態においては、寝台セット１は、３つの寝台２、つまり寝台２ａ、２ｂ、２ｃが上下方向に重ねられて構成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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