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公開番号
2025162634
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-28
出願番号
2024065940
出願日
2024-04-16
発明の名称
航空機の電気機械システム
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
H02P
9/04 20060101AFI20251021BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】航空機のガスタービンエンジンに設けられる電気機械システムの冗長性を高める。
【解決手段】航空機の電気機械システムは、ガスタービンエンジンに設けられる第1電気機械と、前記ガスタービンエンジンに設けられる第2電気機械と、交流と直流との間の変換を行う第1変換回路と、交流と直流との間の変換を行う第2変換回路と、前記第1電気機械に前記第1変換回路を用いるために前記第1変換回路を前記第1電気機械に電気的に接続可能な第1配線と、前記第2電気機械に前記第2変換回路を用いるために前記第2変換回路を前記第2電気機械に電気的に接続可能な第2配線と、前記第2電気機械に前記第1変換回路を用いるために前記第1変換回路を前記第2電気機械に電気的に接続可能な第3配線と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガスタービンエンジンに設けられる第1電気機械と、
前記ガスタービンエンジン設けられる第2電気機械と、
交流と直流との間の変換を行う第1変換回路と、
交流と直流との間の変換を行う第2変換回路と、
前記第1電気機械に前記第1変換回路を用いるために前記第1変換回路を前記第1電気機械に電気的に接続可能な第1配線と、
前記第2電気機械に前記第2変換回路を用いるために前記第2変換回路を前記第2電気機械に電気的に接続可能な第2配線と、
前記第2電気機械に前記第1変換回路を用いるために前記第1変換回路を前記第2電気機械に電気的に接続可能な第3配線と、を備える、航空機の電気機械システム。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記第1電気機械に前記第2変換回路を用いるために前記第2変換回路を前記第1電気機械に電気的に接続可能な配線を備えない、請求項1に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項3】
前記第1電気機械及び前記第2電気機械は、前記ガスタービンエンジンの回転軸に機械的に接続される、請求項1又は2に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項4】
前記ガスタービンエンジンは、二軸ガスタービンエンジンであり、
前記回転軸は、高圧軸及び低圧軸を含み、
前記第1電気機械は、前記低圧軸に機械的に接続され、
前記第2電気機械は、前記高圧軸に機械的に接続されている、請求項3に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項5】
前記第1電気機械及び前記第2電気機械は、少なくとも発電機として機能し、
前記第2電気機械の発電容量は、前記第1電気機械の発電容量よりも小さく、
前記第2変換回路の電流容量は、前記第1変換回路の電流容量よりも小さい、請求項4に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項6】
前記第1変換回路及び前記第2変換回路に電気的に接続された制御回路を更に備え、
前記第2電気機械は、モータ発電機であり、
前記制御回路は、前記ガスタービンエンジンの始動を要求する始動指令が発生すると、前記第2電気機械に前記高圧軸を駆動させるために、前記第1変換回路を制御して前記第1変換回路から前記第2電気機械に電力を供給するように構成されている、請求項5に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項7】
前記制御回路は、
前記始動指令の発生後、前記回転軸の回転速度が増加して閾値に到達すると、前記ガスタービンエンジンに点火させるための点火指令を発生することと、
前記点火指令の発生後に前記ガスタービンエンジンの始動が完了したと判定すると、前記第1変換回路を制御して前記第1変換回路から前記第2電気機械への電力供給を停止することと、
前記ガスタービンエンジンの始動が完了して前記電力供給が停止した状態であるときに、前記第1変換回路の接続先を前記第2電気機械から前記第1電気機械に切り替えることと、
前記第1変換回路の接続先を前記第2電気機械から前記第1電気機械に切り替えた後に、前記第1変換回路に前記第1電気機械で発電された交流を直流に変換させ、かつ、前記第2変換回路に前記第2電気機械で発電された交流を直流に変換させることと、
を行うように構成されている、請求項6に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項8】
前記第1変換回路及び前記第2変換回路に電気的に接続された制御回路を更に備え、
前記第2電気機械は、モータ発電機であり、
前記制御回路は、前記ガスタービンエンジンの駆動のアシストを要求するアシスト開始指令が発生すると、前記第2電気機械に前記高圧軸を駆動させるために、前記第1変換回路を制御して前記第1変換回路から前記第2電気機械に電力を供給するように構成されている、請求項5に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項9】
前記ガスタービンエンジンの運転に用いられる電動補機と、
交流と直流との間の変換を行う第3変換回路と、
前記電動補機に前記第3変換回路を用いるために前記第3変換回路を前記電動補機に電気的に接続可能な第4配線と、
前記電動補機に前記第1変換回路を用いるために前記第1変換回路を前記電動補機に電気的に接続可能な第5配線と、
前記電動補機に前記第2変換回路を用いるために前記第2変換回路を前記電動補機に電気的に接続可能な第6配線と、を更に備える、請求項1又は2に記載の航空機の電気機械システム。
【請求項10】
前記第2電気機械は、永久磁石及びコイルを有する発電機を含み、
前記第1変換回路の電流容量は、前記第2変換回路の電流容量よりも大きく、
前記電気機械システムは、
前記第1変換回路及び前記第2変換回路に電気的に接続された制御回路と、
前記永久磁石に不可逆減磁が発生したか否かを判定する不可逆減磁判定回路と、を更に備え、
前記制御回路は、前記不可逆減磁判定回路が前記永久磁石に不可逆減磁が発生したと判定すると、前記第1変換回路を制御して前記第1変換回路から前記コイルに電力を供給するように構成されている、請求項1又は2に記載の航空機の電気機械システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスタービンエンジンを備えた航空機の電気機械システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、航空機の二軸ガスタービンエンジンに2つの発電システムを設けた構成が開示されている。二軸ガスタービンエンジンの高圧軸には第1発電システムが接続され、二軸ガスタービンエンジンの低圧軸には第2発電システムが接続されている。第1発電システムは、高圧軸に駆動される第1発電機と、第1発電機に接続されて交流を直流に変換する第1整流器デバイスと、を含む。第2発電システムは、低圧軸に駆動される第2発電機と、第2発電機に接続されて交流を直流に変換する第2整流器デバイスと、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-131469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、2つの整流器デバイスのうち一方が故障すると、2つの発電機のうち一方の発電機能が失われ、全体的な発電量が低下してしまう。また、仮に発電機がモータとして機能する場合には、整流器デバイスの故障によってモータ機能が失われることになる。
【0005】
そこで本開示の一態様は、航空機のガスタービンエンジンに設けられる電気機械システムの冗長性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る航空機の電気機械システムは、ガスタービンエンジンに設けられる第1電気機械と、前記ガスタービンエンジンに設けられる第2電気機械と、交流と直流との間の変換を行う第1変換回路と、交流と直流との間の変換を行う第2変換回路と、前記第1電気機械に前記第1変換回路を用いるために前記第1変換回路を前記第1電気機械に電気的に接続可能な第1配線と、前記第2電気機械に前記第2変換回路を用いるために前記第2変換回路を前記第2電気機械に電気的に接続可能な第2配線と、前記第2電気機械に前記第1変換回路を用いるために前記第1変換回路を前記第2電気機械に電気的に接続可能な第3配線と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、第2変換回路の故障時にも電気機械システムの性能を維持でき、航空機のガスタービンエンジンに設けられる電気機械システムの冗長性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る航空機のガスタービンエンジンの断面図である。
図2は、図1のガスタービンエンジンに設けられる電気機械システムのブロック図である。
図3は、図2の電気機械システムのエンジン始動を含む動作のタイミングチャートである。
図4は、図2の電気機械システムの第1アシスト駆動を含む動作のタイミングチャートである。
図5は、図2の電気機械システムの第2アシスト駆動を含む動作のタイミングチャートである。
図6は、図2の電気機械システムの変換回路の少なくとも1つに故障が発生したときの残りの変換回路の接続先を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係る航空機のガスタービンエンジン1の断面図である。なお、以下の説明では、「前方」はエンジン内で空気が流れる方向における上流側を意味し、「後方」はエンジン内で空気が流れる方向における下流側を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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