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公開番号2025177061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083560
出願日2024-05-22
発明の名称水素エンジン車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類F02M 21/02 20060101AFI20251128BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】水素エンジン車両の燃費の向上を図る。
【解決手段】水素エンジン車両100は、水素エンジン10と、液体水素を貯留する水素タンク41と、水素エンジン10の排熱により液体水素を気化させて水素エンジン10に供給する水素ガスを発生させる気化器30と、水素タンク41に接続されて水素タンク41の中で気化したボイルオフガスを車両の外に放出するボイルオフライン60と、を備え、ボイルオフライン60は、気化器30の中に配置され、通流するボイルオフガスを加温する第2チューブ33と、空気とボイルオフガスとを反応させて水を生成する触媒65と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
水素エンジンと、
液体水素を貯留する水素タンクと、
前記水素エンジンの排熱により前記液体水素を気化させて前記水素エンジンに供給する水素ガスを発生させる気化器と、
前記水素タンクに接続されて前記水素タンクの中で気化したボイルオフガスを車両の外に放出するボイルオフラインと、を備え、
前記ボイルオフラインは、
前記気化器の中に配置され、通流する前記ボイルオフガスを加温する加温流路と、
空気と前記ボイルオフガスとを反応させて水を生成する触媒と、を備えること、
を特徴とする水素エンジン車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、水素エンジン車両の構成に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、水素タンクに貯留した液体水素をポンプで加圧した後、気化器で気化させて圧力チャンバに水素ガスを貯留し、圧力チャンバに貯留した水素ガスを水素エンジンに供給する水素エンジン車両が開示されている。
【０００３】
特許文献２には、加熱媒体が流れるケーシングと、液体水素が流れるフィンチューブとを備え、液体水素と加熱媒体の間で熱交換を行い、液体水素を気化する気化器が開示されている。
【０００４】
特許文献３には、水素タンクの内部で発生したボイルオフガスを車外に放出するボイルオフラインを備える液体水素貯蔵システムが開示されている。このボイルオフラインには、ボイルオフガスを空気中の酸素と反応させて水に変換する触媒が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２４－６５４６号公報
特開２０２４－５６１７号公報
特開２０２４－６５６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ところで、液体水素は極低温の状態で水素タンクの中に貯留されており、ボイルオフガスも極低温である。一方、ボイルオフガスを空気中の酸素と反応させて水に変換する触媒は、温度が低いと活性化せず、反応が十分でない場合がある。このため、ボイルオフガス或いは空気をヒータなどで加熱して触媒に送り、触媒が十分に反応できるようにしている。しかし、ヒータでボイルオフガス或いは空気を加熱する場合、燃費が低下してしまうという問題があった。
【０００７】
そこで、本開示は、水素エンジン車両の燃費の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示の水素エンジン車両は、水素エンジンと、液体水素を貯留する水素タンクと、前記水素エンジンの排熱により前記液体水素を気化させて前記水素エンジンに供給する水素ガスを発生させる気化器と、前記水素タンクに接続されて前記水素タンクの中で気化したボイルオフガスを車両の外に放出するボイルオフラインと、を備え、前記ボイルオフラインは、前記気化器の中に配置され、通流する前記ボイルオフガスを加温する加温流路と、空気と前記ボイルオフガスとを反応させて水を生成する触媒と、を備えること、を特徴とする。
【０００９】
この構成により、水素エンジンの排熱を利用してボイルオフガスの加温を行うので、従来技術のようにヒータ等によりボイルオフガスの加熱を行う場合よりも燃費を向上させることができる。
【発明の効果】
【００１０】
本開示は、水素エンジン車両の燃費の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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